(株)東芝は12日、CPUを高速化、上位モデルのメインメモリーを標準512MBに増加し、Windows XP Home Edition SP2をプレインストールしたA4オールインワンノートパソコン“dynabook AX”2製品を発表した。価格はいずれもオープンプライスで、発売時期は今月下旬予定。編集部による予想実売価格は、上位機種の『dynabook AX/353APDS』が20万円前後、下位機種の『dynabook AX/3527CMS』は15万円台半ばとみられる。
『dynabook AX/353APDS』 |
新dynabook AX2製品は、5月に発表された『dynabook AX/2528PDS』『dynabook AX/2525CMS』のそれぞれ後継機種に当たる(いずれも製造終了)。上位機種は、CPUに90nmプロセスルールで製造され、2次キャッシュメモリーを1MB搭載する新型“ハイパー・スレッディング・テクノロジ対応モバイル インテル Pentium 4プロセッサ 532”を採用し、パフォーマンスの向上を図っている。このCPUは動作クロックが3.06GHzで、従来のモバイルPentium 4-2.80GHzから約9.3%動作クロックを上げたほか、2次キャッシュも倍増しているのが特徴。
メインメモリーも、従来のPC2100対応DDR SDRAM256MB(最大1.2GB)からPC2700対応DDR SDRAM512MB(最大1.5GB)に、チップセットもカナダATIテクノロジーズ社のグラフィックスアクセラレーター機能内蔵RADEON IGP 9000(従来はRADEON IGP 7000)に、それぞれ増強されている。
上から順に、dynabook AXの前面/背面/左側面/右側面 |
そのほかのスペックは従来から変更なく、液晶ディスプレーには15インチXGA表示の“Clear SuperView液晶”パネルを、光ドライブはDVD-RAM/R/RWとDVD+RW/+Rの書き込み書き換えに対応するDVDマルチプラスドライブ(同社では“DVDスーパーマルチドライブ”と呼称)を採用。内蔵HDDも従来同様60GB。通信機能は10/100BASE-TX準拠のEthernetと世界61地域で利用可能なV.90準拠の56kbpsファクスモデムを搭載。拡張スロットはPCカード(Type II×1)、インターフェースはUSB 2.0×3/IEEE 1394×1/アナログRGB出力/S-VIDEO出力/オーディオン入出力など。
下位機種のdynabook AX/2525CMSは、CPUをCeleron-2.70GHz(2次キャッシュ128KB搭載)、メインメモリーをPC2700対応DDR SDRAM256MB(最大1.2GB)、HDDを40GB、光ドライブをCD-R/RW&DVD-ROM対応コンボドライブにそれぞれ変更したもの。液晶ディスプレーや通信機能、拡張スロットやインターフェースなどのスペックは上位機種と同一。
本体サイズと重量は、幅343×奥行き282×高さ49.5(最薄部37.5)mm/約3.5kg。バッテリー駆動時間はいずれも約2時間(JEITA測定法1.0)。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP2。ビジネス向けオフィスソフトとして、Microsoft Office Personal Edition 2003(SP1)/Microsoft Office OneNote 2003(SP1)をプレインストールしている。