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日本HP、IEEE 802.11g無線LANに対応した複合機『HP Photosmart 2710』など、プリンター新製品8機種を発表

2004年10月06日 23時06分更新

文● 編集部 美和正臣

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発表会では、日本ヒューレット・パッカードのイメージング・プリンティング事業統括 執行役員である滝沢敦氏が、同社のプリンター戦略を語った。まず今回投入した8機種のうち5機種を複合機にしたことに関して、海外の市場ではすでに約50%が複合機になっていると説明。今後、国内市場もこの傾向が強くなっていくため、これを見据えたラインナップにしたと話した。

日本ヒューレット・パッカードのイメージング・プリンティング事業統括 執行役員である滝沢敦氏。同社のプリンティング戦略を語った国内での複合機の割合は年末には50%を超えるという

デザインや機能に関してはすべて日本で開発したものと強調。同社は“Design from Japan”というキーワードを合言葉にして開発しており、クオリティーに厳しい日本のユーザーから選ばれれば世界で十分通用すると、日本市場の重要性を話した。その上で、今回搭載された耐光性の高いインクや、1分間に30枚の印刷が可能な高速印刷機能など、従来は高機能機に搭載したプリント機能を複合機に搭載したとし、日本市場でも広く受け入れられるだろう語った。

また、日本のデジタル機器を提供する企業と協力してサービスを提供していきたいと語り、携帯電話キャリアのauの携帯電話からネットワークを経由してプリントできる機能“HP Instant Share for EZアプリ(BREW)”を搭載した理由を説明した。

新製品の機能については、日本ヒューレット・パッカードのイメージング・プリンティング事業統括マーケティング本部本部長である前田悦也氏が説明した。氏によれば、今回の製品は画質に注力したという。とくにフォトフレームでの保存で100年の耐光性があるインクを新たに開発し、ライトグレー/ダークグレー/フォトブラックを採用したモノクロプリント専用のインク“フォトグレー”を搭載したのは、画像を重視するユーザーに対してアピールできると語った。とくに最近のプリンターの用途は、年賀状印刷からホームDPEに変わってきており、需要も高いはずだと説明した。

日本ヒューレット・パッカードのイメージング・プリンティング事業統括マーケティング本部本部長である前田悦也氏

製品構成については、「ハイエンドユーザーからエントリーユーザーまで、あらゆる層に向けて複合機を投入できた。価格も2万円~5万円台と安い」と説明、「複合機にかける意気込みが分かっていただけると思う」と語った。

会見では、KDDI(株)のau事業本部au商品企画本部モバイルサービス部部長である重野卓氏が“HP Instant Share for EZアプリ(BREW)”について語った。氏によれば、2002年の初めくらいからカメラ付き携帯が登場し始め、2003年度で約4800万台(市場の59%)、2004年度で約6500万台(市場の約76%)を突破。デジタルカメラと差のない300万画素のものも登場しているため、メールで時間をかけて送信するよりも、プリントアウトしたいというユーザーが増えてきていると現状を説明。携帯とプリンターの簡易な接続ができるこのサービスは需要があるはずと語った。

KDDIのau事業本部au商品企画本部モバイルサービス部部長である重野卓氏市場に出回っている携帯電話の7割強がカメラ機能を搭載している

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