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V3 ウイルスブロック 2005 インターネットセキュリティ

V3 ウイルスブロック 2005 インターネットセキュリティ

2004年10月12日 00時00分更新

文● 宇野 貴教

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V3 ウイルスブロック 2005 インターネットセキュリティ

インターチャネル

2980円
4980円(2ユーザパック)
1万2000円(5ユーザパック)

ADSLを初めとするブロードバンド環境の急速な普及によって、インターネットへの常時接続が一般的になった今、すべてのユーザーがインターネットに対する“セキュリティの危機感”を持っておいたほうがいい。例え、「インターネットではWebサイトを見るだけ」であっても、だ。インターネットに潜む罠は年々悪質化が進んでおり、Webブラウザーでサイトを開いただけでウイルスに感染するのは当たり前。中には画像ファイルをクリックしただけで感染するものすらある。あげくの果てにはWebブラウザーやOSのセキュリティホールをつついて、向こうから勝手に悪意あるプログラムを送りつけてくる可能性も決してゼロではない。従って、気持ちよくインターネットを利用するなら、“ネットセキュリティソフト”は必須であると断言できる。

今やウイルス対策ソフトと
ルーターだけでは安心できない!

設定画面は、メニューがアイコン表示されているため、切り替えが容易
画面1 設定画面。メニューがアイコン表示されているため、機能の切り替えが容易。さらに各項目もシンプルで見やすくなっている。ウイルス対策とファイアウォールの設定画面切り換えも、一番左のアイコンからワンタッチで行える。

 “ネットセキュリティソフト”は導入せずに、いわゆる“ウイルス対策ソフト”や“ブロードバンドルーター”を使用することでセキュリティの確保は万全と自負しているユーザーも多いだろう。確かにこれまでは、この組み合わせならほぼ満足のいくセキュリティを確保できた。

 だが、ここ最近は“個人情報の流出”が社会的な問題としてニュースや新聞などにも取り上げられている。これは、スパイウェアと呼ばれる監視ソフトを忍び込ませることで、Windowsに登録された個人名やパスワードといった情報を勝手に送信してしまうタイプの悪意のあるプログラムだ。さらに悪質なものになるとクレジットカードや口座番号といった重要情報まで盗み見て送り出してしまう。

 こうしたスパイウェアはソフトウェアの仕様として組み込まれているケースもあり、ウイルス駆除ソフトだけでは対処しきれない場合がある。また、自分のパソコンから外部へ送信するので、外部からの侵入を防ぐブロードバンドルーターも高度なセキュリティ設定(内⇒外へのファイアウォール機能)が可能な製品以外は意味がない。このように総合セキュリティソフトは、ウイルス対策ソフトやブロードバンドルーターを導入している人にも必要だといえる。

ウイルス対策ソフトでPC遅くなったかも?

 また、ウイルス対策ソフトを利用して気になるのがパソコンの動作速度(レスポンス)の低下だ。ウイルス対策ソフトは、ソフトウェアの性質上、必ず常駐してメモリやダウンロードするファイルを監視し続ける必要がある。そのため、動作スピードは導入前と比較すると遅くなってしまい、CPUパワーの低いパソコンだと人によってはその速度低下が如実に体感できるため、不満を漏らす場合がある。そうした場合、解決にはもっとチェックスピードが速いソフトを導入するのが最も手っ取り早い手段となる。

安い! 速い! 機能充実!!
3拍子揃った総合ネットセキュリティソフト

インターチャネルの「V3 ウイルスブロック 2005 インターネットセキュリティ」のパッケージ
写真 インターチャネルの「V3 ウイルスブロック 2005 インターネットセキュリティ」のパッケージ。(C)WARNINGMAN PROJECT Sony Creative Products Inc. Copyright(C) 2004 AhnLab, Incorporated.All rights reserved.

 これらの問題を一気に解決するため、インターチャネルが10月8日に発売したばかりの「V3 ウイルスブロック2005 インターネットセキュリティ(以下V3B2005)」を導入してみた。このソフトの最大のメリットは、なんといってもリーズナブルなこと。1ユーザーライセンスの通常版は2980円、2ユーザーライセンス版も4980円と、このジャンルの老舗メーカー製ソフトの半分以下で購入できる。最新パターンファイルのサポートは登録後1年間で、更新料金も1年ごとに2100円とこちらも優秀だ。

 安価であると、最新ウイルス駆除のためのパターンファイル配布が遅かったりしないか、最新ウイルスへの対応が遅くないか、などの点でちょっと不安を抱くものだが、本ソフトの開発元であるアンラボは、日本だけでなく韓国/中国/アメリカ/オーストラリアに拠点を持ち、それぞれの地域で最新のウイルス発見と対策ファイルの作成を行なっている。つまり、新手のウイルスが出てきたら、世界各国に広まる前に情報をキャッチして対策に入っているわけだ。なので心配はないだろう。それ以外にも、独自アルゴリズムによる高速なスキャンスピードをほこり、非力なCPUでも動作速度が落ちず、HDD内検索も高速という点も見逃せない。



スキャンする対象ファイルを限定することで、スキャン時間を短縮することが可能
画面2 スキャンする対象ファイルを限定することで、スキャン時間を短縮することが可能。ウイルスが潜伏する可能性がないテキストファイルなどを除外すれば、大幅なスピードアップが望める。

 もちろんウイルス対策だけなく、不正侵入や個人情報の流出防止機能など、総合ネットセキュリティソフトにふさわしい機能を備えている。個人情報の流出は、あらかじめ登録した文字列が外部に送信される際に、許可確認をユーザーに知らせるようになっている。これに加えてファイアウォール機能も備えているため、設定されていないソフトウェアが外部に情報を送信するのを防ぐのと同時に、外部からの侵入もストップ。そのほかにもMicrosoft Officeシリーズ向けのマクロウイルスチェック、迷惑メールのカット機能なども備えており、低価格ながらネットセキュリティ機能は大いに充実している。

パターンファイルのアップデートや定期HDDスキャンのスケジュール設定画面
画面3 パターンファイルのアップデートや定期HDDスキャンのスケジュール設定も可能。“毎週”や“毎月”などの周期や、曜日時間指定もできる。

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