このページの本文へ

シャープ、新しい生活スタイルを提案する“液晶IT”製品群を発表――“液晶IT-TV”と“AVセンターパソコン”をラインアップ

2004年09月30日 23時12分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

シャープ(株)は30日、同社独自の液晶技術を利用し、テレビの動画やパソコンの静止画を高精細/高画質で楽しめ、使用シーンに応じた表示とAV機能やネットワーク機器への発展性を備えた製品群として“液晶IT”を展開すると発表した。これは、液晶テレビ“AQUOS”のAV技術とノートパソコン“Mebius”のIT技術を融合させたもので、第1弾の製品として、TVチューナーを内蔵した液晶ディスプレー“液晶IT-TV”3機種と、新ジャンルパソコンとなる“AVセンターパソコン”2機種を10月から順次発売する。価格はオープン。

『IT/IL-26M1』 『IT/IL-23M1』 『IT/IL-20M1』
『IT/IL-26M1』『IT/IL-23M1』『IT/IL-20M1』
“液晶IT-TV”

“液晶IT-TV”には、26インチワイドの『IT/IL-26M1』、23インチワイドの『IT/IL-23M1』、20インチの『IT/IL-20M1』をラインアップする。最上位機種の『IT/IL-26M1』は、高輝度/高コントラストの“ASV(Advanced Super View)”方式の低反射ブラックTFT液晶パネルを搭載するのが特徴。輝度は500cd/m2で、コントラスト比は800:1。解像度は1366×768ドット。画素ピッチは0.4135mm。応答速度は16ms以内で、視野角は上下/左右170度。色再現の国際規格“sRGB”にも対応。している

高画質化機能として、3次元Y/C分離、ゴーストリダクション、インターレース/プログレッシブ変換時のエッジ部分のクシ状ノイズを低減する動き適応型IP変換機能、動き適応型デジタル・ノイズ・リダクション、映像伝送系で生じる波形の歪みを補正する“CTI(カラー・トランジェント・インプルーブメント)”画質補正、輝度信号の輪郭部を強調補正する“LTI(ルミナンス・トランジェント・インプルーブメント)”画質補正、肌色補正などを搭載する。映画などは3:2に、アニメーションなどは2:2にプルダウン処理を行ない自然な質感にする“3:2/2:2プルダウン機能”も搭載している。また、パソコン画面とテレビ画面を同時に表示する“ピクチャー・バイ・ピクチャー”(2画面表示)、パソコン画面内にテレビ画面を表示する“ピクチャー・イン・ピクチャー”(子画面表示)などの“マルチ画面”に対応しているほか、ノーマル/ワイド/シネマ1/シネマ2/フルモードを映像に合わせて自動切り換えする“オート”機能も搭載。サウンドは、“バーチャル・ドルビー・サラウンド”に対応し、14Wの2Way4スピーカーシステムを内蔵。明るさを抑えて消費電力を低減する省エネモードも装備する。

入力端子は、アナログRGB(ミニD-sub15ピン)、デジタル(DVI-D24ピン)、コンポジットビデオ(RCAピンジャック)×3、D4×2、S2×2、音声(RCAピンジャック、L/R)×3、パソコン音声(3.5mm径ステレオミニジャック)を装備し、出力端子はコンポジットビデオ、S2、音声(L/R)。TVチューナーはVHF(1~12ch)/UHF(13~62)/CATV(c13~c63)に対応。本体サイズは幅658×奥行き256×高さ534mm、重量は約20.5kg。チルトは上15度/下5度、スウィーベルは左右に約90度。VESAフリーマウント(100mm)にも対応。電源はAC100V(消費電力は現時点では未定)。アナログRGB用ケーブル、パソコン用オーディオケーブル、リモコン、ユーティリティーソフトを収録したCD-ROM(Windowsマシン/Macintosh対応)が付属する。

『IT/IL-23M1』は、1366×768ドット/約1677万色表示のTFT液晶を搭載した機種。画素ピッチは0.372mm。輝度は500vd/m2、コントラスト比は550:1。視野角は上下/左右176度。ゴーストリダクション機能は搭載していない。入力端子は、コンポジットビデオ、D4、S2、音声が1個ずつ少なくなり、出力は端子は装備しない。スピーカー出力は10W。本体サイズは幅589×奥行き300×高さ479mm、重量は約13kg。チルトは上20度/下5度となる。電源はACアダプターを利用し、消費電力は95W(待機時5.5W)。

『IT/IL-20M1』は、1024×768ドット/約1619万色表示のASV方式低反射ブラックTFT液晶パネルを搭載した機種。画素ピッチは0.399mm。輝度/コントラスト比/視野角は最上位機種と同じ。LTIやゴーストリダクション、肌色補正などの機能は搭載せず、マルチ画面はピクチャー・イン・ピクチャーのみとなる。ドルビー・バーチャル・サラウンドにも非対応。本体サイズは幅474×奥行き247×高さ470mm、重量は約9.6kg。電源はACアダプターを利用し、消費電力は93W(待機時3W)。

なお、『IT/IL-26M1』の場合、『IT-26M1』が家庭系パソコンリサイクル対象製品、『IL-26M1』が法人向け操作制限カスタマイズ可能製品となるという。発売は、『IT/IL-26M1』が12月上旬、『IT/IL-23M1』が10月8日、『IT/IL-20M1』が11月上旬。

『PC-TX26GS』
“AVセンターパソコン”『PC-TX26GS』

“AVセンターパソコン”は“Mebius”の新シリーズに位置付けられるもので、『PC-TX26GS』と『PC-TX26G』の2機種をラインアップする。本体部とディスプレー部で構成され、ディスプレー部にはデジタルハイビジョンチューナーやレコーダーを接続すればハイビジョン画質で表示できる1366×768ドット/約1677万色表示の26インチワイドASV方式低反射ブラック液晶パネルを採用。輝度は500cd/m2、コントラスト比は800:1、応答速度は16ms以内。TVチューナーは本体部とディスプレー部の両方に搭載し、2番組を同時に見ることもできる。3次元Y/C分離、ゴーストリダクション、動き適応型IP変換、TBC(タイムベースコレクター)などの高画質化機能を搭載も搭載している。本体部にはMPEG-2/-1ハードウェアエンコーダー、250GBのHDD(Ultra ATA/100)、DVDスーパーマルチドライブ(DVD-RAM&DVD±R/RW対応)を内蔵し、HDDやDVDへの録画が行なえる。アプリケーションとしてAV機能とパソコンの機能をリモコンで操作できるアプリケーションソフト『StationAV』『Media Library』が搭載される。TVチューナーはCHF/UHF/CATV対応。

『PC-TX26G』は、CPUにはCeleron D 330、256MBのメモリー(PC3200対応DDR SDRAM)を搭載しており、インターフェースは、USB 2.0×4(前面2、背面2)、IEEE 1394(6ピン×1、4ピン×1)、光デジタルオーディオ出力(角型)、10/100BASE-TX、アナログRGB出力(ミニD-Sub15ピン)、S映像入力、コンポジットビデオ入力などを装備する。カードスロットはコンパクトフラッシュ/スマートメディア/SDメモリーカード/メモリースティック用を1個ずつ装備する。本体部のサイズは幅439×奥行き326×高さ61mmで重量は約7.8kg、ディスプレー部のサイズは幅658×奥行き256×高さ534mmで重量は約20.5kg。キーボードはRF無線方式のワイヤレスタイプで、トラックボールを搭載する。

OSはWindows XP Home Edition SP2をプレインストール。アプリケーションとして、入力文字を予測して変換するソフト『予測変換ユーティリティ』、アイコンやメニュー表示される文字のサイズをワンクリックで変更できるソフト『見やすいコン2』、テロップ作成ソフト『メビウステロッパー』、アニメーション作成ソフト『EVAアニメータキャンパス on Mebius』、はがき作成ソフト『はがきスタジオ』、ビデオ編集ソフト『Ulead VideoStudio 7 SE(MPEG-2対応版)』、ライティングソフト『Drag’n Drop CD+DVD 4』ほかが付属する。

『PC-TX26GS』はメモリーを512MBに増やし、オフィスソフト(Office Personal Edition 2003)とサブウーハー(サイズは幅173×奥行き245×高さ280mm、重量約3.4kg)が付属する上位機種。発売は12月中旬。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン