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A5406CA&W21SA編 第2回

A5406CA&W21SA編 第2回

2004年09月30日 00時29分更新

文● 小林 伸

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A5406CA&W21SA編 第2回

カシオ計算機/KDDI

オープンプライス

堀田ゆいかさん
堀田ゆいかさん

 “ASCII24 ポートレート”では、毎月決まったデジタルカメラなどにスポットをあて、操作感や画質などをレビューします。9月はKDDI(株)と沖縄セルラー電話(株)の“au”ブランドの携帯電話『A5406CA』と『W21SA』にスポットを当て、タレントの堀田ゆいかさんをモデルに操作感や画質などをチェックします。

 A5406CAは、下り最大144kbps/上り最大64kbpsのデータ通信に対応する3G携帯電話サービス“CDMA 1X”向けの機種で、W21SAは、下り最大2.4Mbps/上り最大144kbpsの高速データ通信に対応する3G携帯電話サービス“CDMA 1X WIN”向けの機種です。この2機種はそれぞれのサービスの中で最も高画素で、オートフォーカスに対応したカメラを搭載しています。2機種の基本スペックと操作性を紹介した第1回に続き、第2回はA5406CAの画質をレビューします。



堀田ゆいかさんプロフィール

生年月日:1980年9月2日
出身地:神奈川県
血液型:A型
サイズ:161cm 49kg B90-W60-H87cm
最終学歴:学習院大学経済学部経営学科(卒業)
趣味:ミュージカル鑑賞・料理。免許:普通自動車免許
特技:ドラム・ジャズダンス (シンクバンク所属)

『デジ屋台』(TBS)、週刊『SPA!』(扶桑社)、『Girl×2』(30日発売号/バウハウス)『g★girl』(角川書店)などグラビアに登場、『seiso vol.2』(ワニマガジン社)では表紙を飾る。7日発売の『週刊プレイボーイ』にも登場中。ほかに、“週刊 WebSPA!”の『どるばこ』にホームページを公開中。“boon web”ではb.v.w GIRLS No26として写真を公開(有料)。


どんなシチュエーションでも自然な色味に

 A5406CAは、有効320万画素CCD搭載機である。同等のCCDを搭載したデジタルカメラは、現在では“入門機”に位置づけられるが、プリント出力に際しては一般家庭で最も利用するであろう2L判(127×178mm)くらいのサイズであれば、細部まできっちり再現してくれる。

 カラーチャートとして撮影した色鉛筆の背景で、影が落ちているグレーのグラデーション部分を見てみると、若干偽色の発生が見られる。しかし、その出方は気になるほどではなく、パソコンの画面で当倍以上に拡大したときに気が付く程度だ。

色の再現性、発色のチェック 色の再現性、発色のチェック2
【色の再現性、発色のチェック】色鉛筆のそれぞれの色味は派手さはないものの忠実に近い印象。画面内に一緒に写っているビンやレンズのガラスの質感もよく再現されている(960×1280ドットで撮影したものを縦480ドットにリサイズ)960×1280ドットの元絵の部分をトリミングし、300%に拡大したもの。シルバーの筐体部分を中心に、若干偽色が確認できる
建物撮影の作例 文字撮影の作例
建物撮影の作例文字撮影の作例
【レンズのゆがみのチェック】建物などを遠くから撮影するような場合には、直線部分が画面外側に対して膨らんで曲がって写る、いわゆる“タル形”の光学収差が見られる。この傾向は接写したときには更に大きくなり、向かって右の作例のように、レンズの丸みを感じるほどだ

 ホワイトバランスを見ていくと、光源の色味の補正に関してはかなり正確になされているようだが、色温度に対しては若干補正量が足りないように感じる。蛍光灯での撮影では、色味(グリーン)は目立たないが、色温度(ブルー)の影響は若干残っており、画像に青さが目立つ。自然光での撮影では、曇天の色温度(ブルー)の影響を少し受けて、色味に少し青さを感じる。全体としては、どのようなシチュエーションでも、ホワイトバランスに不自然さを感じさせない程度の、現場の光源の雰囲気(特に色温度)を残した調整具合になっているようだ。

蛍光灯の下での作例 自然光の下での作例
【ホワイトバランスのチェック】蛍光灯の下での作例【ホワイトバランスのチェック】自然光の下での作例
160×120ドットの作例 160×120ドットの作例(部分切り出し&640×480ドットへの拡大)
160×120ドットの作例160×120ドットの作例(部分切り出し&640×480ドットへの拡大)
【代表的な解像度での作例・160×120ドット】携帯電話からメールに画像を添付して送る場合の、最も手軽な(容量が小さい)サイズ。携帯電話の画面上では、コントラストもあり、十分綺麗に見える。さすがこのサイズをパソコンのディスプレーで見たり印刷に使用する人はいないと思うが、部分を切り出すと画像がブロック化してしまう

各解像度での作例の違い

480×640ドットの作例 480×640ドットの作例(部分切り出し&拡大)
480×640ドットの作例480×640ドットの作例(部分切り出し&拡大)
【代表的な解像度での作例・480×640ドット】携帯電話のメールに添付する写真や、パソコンのホームページなどに掲載する写真を想定。圧縮の“ファイン”を選択すれば、JPEGノイズは少ない。部分を切り出すと、160×120ドットよりも、画像のジャギーはある程度緩和されているが、カバンの取っ手部分を見てもわかるとおり、カーブ部分はまだドットがハッキリとわかる
1536×2048ドットの作例 1536×2048ドットの作例(部分切り出し)
1536×2048ドットの作例1536×2048ドットの作例(部分切り出し)
【代表的な解像度での作例・1536×2048ドット】デジタルカメラの替わりとして使用する場合、またはプリンターで印刷する場合を想定。ここでは480×640ドットにリサイズした。パソコンでの軽いレタッチ、A4サイズのプリントまで耐えられる画質。デジタルカメラを持ち歩く必要性を再考させられる。部分を切り出すと、どこにもジャギーは見られない。最終的にプリンターで出力を考えているときには、この解像度しかないだろう
メール添付作例 メール添付作例2
この作例のオリジナルファイルは、960×1280ドットで90.9KBだった。それ以上の例えば最大解像度(1536×2048ドット)を選んでメールに画像を添付しようとすると、480×640ドット以下にリサイズするための設定画面が自動的に現れる960×1280ドットの元画像の中央部分を、360×480ドットで切り出したもの。メール添付用に圧縮されるため、冒頭の作例に比べると偽色が見られ、輪郭も若干ぼやけたものになる
【メール添付向けの画像の作例】960×1280ドットで撮影したものをパソコンで縦480ドットにリサイズ。撮影モードで解像度を選択した後、フォト画質で“メールモード”を選択する。この工程を経ると、CDMA 1Xで送信できる最大サイズ(100KB以内)の画像ファイルが作成される。

各種撮影機能を利用した作例

ズームを使用せずに撮影 6.4倍ズーム時
ズームを使用せずに撮影ちょうど中間の6.4倍(16段階)で撮影
12.8倍ズーム時 撮影風景
12.8倍ズーム時堀田さんから2m程度離れて撮影
【ズームを使用した作例】3.2メガピクセルもの解像度があると、480×640ドットの解像度に対して、12.8倍(32段階)という高倍率のズームアップ倍率になる。全身を余裕をもってフレーミングしたとしても、最大ズームアップ時にはバストアップショットが撮影できる
“明るい” “普通” “暗い”
明るさ+3で撮影した作例“明るさ±0で撮影した作例”“明るさ-3で撮影した作例”
【明るさ調節機能を使用した作例】明るさは前後各5段階で調節可能。画面に写っている空の明るさと猫の首辺りの白い部分を見比べてほしい。明るさ+3の作例では、空の部分は真っ白にいわゆる飛んでしまった状態。猫は若干明るく、白い首の部分が飛んでいる部分もある。明るさ±0の作例では、猫の首の白い毛は白く見えるような明るさであり、空は雲が何とか視認できるくらいの明るさ。明るさ-3の作例では、被写体の猫も全体に暗いが、代わりに空の部分ははっきりと出てきている(いずれも1536×2048ドットで撮影したものを480×640ドットにリサイズ)
ショートカットキーのガイド画面 A5406CAのキーボード
ショートカットキーのガイド画面A5406CAのキーボード
【ショートカットキーの確認機能】静止画撮影状態の時、コントラストや明るさなどを調整するのにいちいち“サブメニュー”から階層を経て設定を変更するのはわずらわしい。そこで画面の右下3分の1あたりに“0ガイド”のアイコンまたは、テンキー“0”ボタンの下に書いてある“ガイド”を呼び出すと、撮影時に操作できるショートカットボタンの表示が出る。ショートカット機能のキーへの割り当てはなかなか覚えきれないので、この機能は是非活用したい

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