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【一足先に目撃!! VAIO秋冬モデル】ダイナミクスウーファー搭載の“type M”――ソニーの“音のプロ”がチューンナップに参加!

2004年09月28日 17時03分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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話題の新製品を、編集部が入手した直後に各部の写真で一足先にレポートする“写真で見る話題の新製品 【一足先に目撃!!】”。今回は、13日発表のソニー(株)のデスクトップパソコン“VAIO パーソナルコンピューター type M”、ノートパソコン“VAIO パーソナルコンピューター type T”、ノートパソコン“VAIO パーソナルコンピューター type E(ライム)”、ノートパソコン“VAIO パーソナルコンピューター type B”のファーストルックを順番に紹介する。

数あるラインナップの中からこの4機種を選んだのは、全く新しいデザインのシリーズであること(type Mとtype T)、オンラインショップ“ソニースタイル”専売モデルなので一般店頭でなかなか見ることができないこと(type Eのライムとtype B)からだ。この4機種についてのスペック、その他のラインナップのついては、デスクトップはこちらの記事、ノートパソコンについてはこちらの記事を参照してほしい。



音楽のある暮らしを提案する“type M”

VGC-M50B
“プライベートな時間を過ごす個室”に置くパソコンという位置付け

type Mシリーズは、今シーズン新たにラインナップに加わった、液晶ディスプレー一体型のデスクトップパソコンだ。“家族が集まるリビング”ではなく“プライベートな時間を過ごす個室”に置くパソコンとして企画され、これまでデスクトップパソコンの代用としてA4サイズのノートパソコンを買っていた顧客層を狙う。サイズは幅約482×奥行き約342×高さ約279mmで、開閉式キーボードを閉じた場合の奥行きは205mm。ディスプレーは、15.4インチ(ワイド)のクリアブラック液晶パネル(1280×800ドット/約1619万色表示)を採用する。設置面積を15インチの液晶ディスプレーを搭載したA4ノートパソコン“VAIO パーソナルコンピューター type A”(※1)と比較すると、type Aの両脇に同梱のスピーカーを設置した状態よりも一回り大きい程度。また、インターフェース類を左側面の後方にレイアウトしている。

※1 15インチの液晶を搭載したtype A(夏モデル)のサイズが幅約342.5×奥行き276.5×高さ43.5mmで、同梱のスピーカーのサイズが幅87(右スピーカーは96)×高さ303.5×奥行109mm

ラインナップは、本体カラーがシルバーの『VGC-M50B/S』『VGC-M30B/W』と、ホワイト『VGC-M70/W』の3機種。VGC-M50B/SとVGC-M70/Wは、TV再生・録画に対応する。詳しい仕様はこちらのニュースを参照してほしい。



VGC-M50B/S VGC-M50B/S
VGC-M50B/S。本体はマットなシルバーで、マウスは光沢のあるブラック。TV録画機能に対応するVGC-M50B/SとVGC-M30B/Wにはリモコンが付属するサイズは幅約482×奥行き約342×高さ約279mmで、開閉式キーボードを閉じた場合の奥行きは205mm。液晶パネルを閉じた状態では、“SoundFLOW(サウンドフロー、後述)”が起動し、音楽を聴くことができる
VAIO パーソナルコンピューター type Mは、シルバー(VGC-M50B/S)とホワイト(VGC-M30B/W)の2モデルが用意され、TV録画機能に対応するのはVGC-M50B/Sのみ。VGC-M50B/Sのスペックは、Celeron-2.60GHz、256MBメモリー、160GB HDD
VGC-M70/W 鏡面加工の“VAIO”ロゴ
VGC-M70/Wキーボードを閉じると正面に現れる鏡面加工の“VAIO”ロゴ
TV録画機能対応で筐体がホワイトのVGC-M70/Wは、ソニースタイル限定の製品。本体外側はホワイトで、内側(キーボードと液晶ディスプレーのフレーム)はブラック。付属するマウスは光沢のあるホワイト。スペックはPentium 4-3.06 GHz、512MBメモリー、200GB HDDと、一般店頭向けモデルよりもより高性能になっている。ソニースタイルの販売価格は、18万9800円


ダイナミクスウーファーとこだわりの音質

シリーズ名の“M”は、“Music”の頭文字から取られている。本体のデザインで最も存在感があるのが、900mmの共鳴管を組み込んだ新設計の“共鳴感型スピーカー”を内蔵する、右背面の巨大な“ダイナミクスウーファー”だ。スピーカー背面の音の振動が共鳴管の内部の空気と共鳴して、60Hz相当の低音域の再生が可能だという。スピーカーのチューンは、ソニーでHiFiオーディオの設計を手がけたエンジニアが担当した。

本体右側面1 本体右側面2
本体右側面にダイナミクスウーファーと、“DVDスーパーマルチドライブ”(DVD±R/±RW/-RAMドライブ)をレイアウトするパンチングネットが施されたスピーカーの中からオレンジ色に発光しているのは、HDDアクセスランプのインジケーター
右斜め上から見たところ 本体左側面
右斜め上から見たところ。重低音は指向性があまりないので、本体全体から音が聞こえる感じ。電源は右側面後方に、マウスなどで使用するUSB×3は背面左側にレイアウトされている本体左側面にインターフェース類をレイアウト。液晶画面側上から順に、メモリースティックスロット、PCカードスロット(Type II)、i.LINK端子(S400/4ピン)、ヘッドホン出力、電話回線端子、ライン入力、マイク入力、USB×2、ネットワーク(LAN)コネクター、VHF/UHF(アンテナ)端子、ビデオ入力(ビデオ、Sビデオ)
パワーインジケーター テンキー対応のキーボード
発光するパワーインジケーター。電源ONの時は緑色、スタンバイの時はオレンジ色に光るテンキー対応のキーボード。“バイオW”“バイオP”といった、過去の液晶本体一体型デスクトップパソコンが搭載していたマルチメディア系機能のショートカットキーはなく、すっきりした印象

また“未使用時にもパソコンでBGMとしての音楽を再生し、音楽を気軽に聴くライフスタイル”を提案し、キーボードを閉じる(液晶ディスプレー側に倒す)と自動的に音楽が再生される(※2)“SoundFLOW(サウンドフロー)”というデザイン/システムを採用する。キーボードを閉じた場合でも、液晶ディスプレーが3分の1弱程度(1280×290ドット)露出するようになっており、この画面サイズにあわせたデザインのtype M専用音楽再生ソフト『SoundFLOW』が自動的に立ち上がるので、画面を確認しながらマウスやリモコンで曲を検索/再生することが可能(自動再生の場合は、前回最後に聞いた曲が再生される)。また、プリインストールされている音楽録音・編集ソフト『SonicStage Mastering Studio』が持つサウンドエフェクト機能“オーディオフィルター”の設定も、SoundFLOWから行なえる。サウンドエフェクトは全20種類で、そのうち5種類は、プロ向けの高性能サウンドエフェクターを開発している英Sony Oxford社のエンジニアが、type M の2.1チャンネルスピーカーシステムにあわせて調整したものだ。標準では、重低音を強調したエフェクトが設定されている。なお、SoundFLOWの曲の検索・再生パターンは、以下の7種類から選べる。

全曲シャッフル
HDD内の全ての曲をランダムに並べる
アルバムシャッフル
アルバム単位でアルバムの順番をランダムに並べる、
アーティスト
同じアーティストの曲をランダムに並べる
ジャンル
同じジャンルの曲をランダムに並べる
アルファベット順
アーティストとアルバム名をABC順に並べる
マイミュージックライフ
曲を再生した頻度で並べる
CD
ドライブにセットしたCDを再生する
※2 自動音楽再生をOFFにすることも可能

SoundFLOW画面 SoundFLOW画面2
SoundFLOW画面。1曲1曲を表すドットが再生順に並び、ラジオのチューニングをするように、聴きたい曲を選択する音楽を再生しない場合は、時計やカレンダーを表示させたり、専用サイトから壁紙をダウンロードして表示させたりすることが可能。時刻が来ると指定した音楽が再生されるタイマー機能も備える
SoundFLOWの背景(壁紙)は、ウェブ用アニメーションコンテンツ“Macromedia Flash”に対応しており、ソニースタイルではオリジナルの壁紙を配信する予定。“スキン”を変えるイメージで楽しめるという
VGC-M50B
ディスプレーの角度調整は-3~25度の間で可能。キーボードの開閉は、カチカチと引っかかって止まるタイプではなく、スムーズだが手を離した場所でピタリと止まる

なお、TV録画機能に対応するホワイトカラーのVGC-M70/Wは、ソニースタイルの専売モデルで、13日より受注を開始している。最新の価格情報などはこちらで紹介されている。

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