このページの本文へ

伝送速度108Mbps!“True MIMO”採用アクセスポイントの展示はじまる!

2004年09月22日 22時21分更新

文● 水野

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 伝送速度108Mbpsを誇るというプラネックス製無線LAN製品の展示がぷらっとホームではじまっている。Airgo Networksの“True MIMO”技術を採用したアクセスポイント「CQW-AP108AG」、およびPCカードアダプタ「CQW-NS108AG」の2製品だ。同店では明日23日(木)以降動作デモを行う予定とのこと。

「CQW-AP108AG」 最新版カタログ
アクセスポイント「CQW-AP108AG」。伝送速度108Mbpsを誇るというプラネックスの最新版カタログの表紙も飾っている

 “MIMO”とは“Multi Input Multi Output”の略で、複数のアンテナで送受信を行い、複数のデータパイプにより大量のデータを伝送するというシステム。“True MIMO”技術とはAirgo Networksによる独自の技術で、世界初のMIMO OFDMチップを開発したのが同社。2つの異なるアンテナからデータを送信し、受信は3つの独立したRF受信機で受信、同社独自のアルゴリズムによりベースバンドチップベース上でデジタル変換され結合される…という仕組み。同社によると、「20MHzのWi-Fiチャンネル1つでデータ圧縮せずに、100Mbps以上の伝送速度が可能」なのがMIMO技術と呼ぶことができ、それらを実現した同社の技術こそが真のMIMO技術ということで“True”を冠しているとのこと。“True MIMO”技術に関してはこちらの記者発表の記事に詳しいが、従来のIEEE802.11a/g(54Mbps)の倍となる108Mbpsの伝送速度を実現しているということで、ぷらっとホームによると、「実行値で70Mbpsくらいは出るのでは」とのこと。

“IEEE802.11n”
100Mbps以上の伝送速度を目指し現在策定が進められている次世代無線LAN規格“IEEE802.11n”も“True MIMO”技術を採用すると言われている

 「CQW-AP108AG」「CQW-NS108AG」は、プラネックスによる企業向けの新ブランド“CQS(Carrier Quality Series)”シリーズ製品。100Mbps以上の伝送速度を目指し現在策定が進められている次世代無線LAN規格“IEEE802.11n”だが、両製品は“PreIEEE802.11n”対応もうたわれている。IEEE802.11gの時にも見られたように、正式策定前に対応製品が出回ることになりそう。また、現行の無線LAN規格であるIEEE802.11a/b/gとも互換性を保っているとのこと。
 「CQW-AP108AG」は本体上部に立つ6本のアンテナが目を引き、インターフェイスは10/100BASE-TX対応イーサネット×1、シリアル。本体サイズは245(W)×150(D)×35(H)mm。「CQW-NS108AG」は本体サイズ54(W)×123.12(D)×5.00(H)mm。ぷらっとホームによると発売日、価格ともに未定とのこと。ちなみにプラネックスによる参考価格は「CQW-AP108AG」が12万8000円、「CQW-NS108AG」が1万9800円。

「CQW-NS108AG」
PCカードアダプタ「CQW-NS108AG」。さすがにアンテナ部分が大型となっている
【関連記事】
【取材協力】

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ