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日本ビクター、A5モバイルノートパソコン“InterLink XPシリーズ”の新製品として超低電圧版Pentium M 733を搭載した『MP-XP741』を発表

2004年10月04日 15時16分更新

文● 編集部 新海宏一郎

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日本ビクター(株)は4日、HDDのみ内蔵する“1スピンドル”タイプのA5モバイルノートパソコン“InterLink XPシリーズ”の新製品として、超低電圧版Pentium M 733-1.10GHzを搭載し、処理性能が向上した『MP-XP741』を11月中旬に発売すると発表した。価格はオープンプライス。編集部による予想販売価格は20万円前後。

『MP-XP741』
『MP-XP741』

『MP-XP741』は、2003年6月に発表したA5モバイルノート『MP-XP7310』の後継機種。今回、CPUを開発コードネーム“Dothan”コア(開発コードネーム、プロセス技術:90nm)の超低電圧版Pentium M 733-1.10GHzに変更したことで2次キャッシュメモリーが2MBに増え(従来は“Banias”コアの超低電圧版Pentium M-1.0GHz)、チップセットもインテル855GME(グラフィックスアクセラレーター機能内蔵、メインメモリーから最大64MBを共有、従来は855GM)に変更、メモリーもPC2100準拠のDDR SDRAMからPC2700準拠のDDR SDRAMに変更されている。これにより、同社が測定したベンチマークテストの結果ではXP-7310と比較して約30%向上したという。 そのほか、HDDを60GB(Ultra ATA/100、従来は40GB)に、無線LAN機能を次世代 暗号化規格“WPA2(Wi-Fi Protected Access2、IEEE 802.11i)に対応したIEEE 802.11a/b/g(従来はIEEE 802.11bのみ)に、OSをセキュリティー機能が強化された『Windows XP Professional SP2』(従来はWindows XP Professional SP1)に変更している。なお、本体サイズに変更はないが、重量はHDDの重量が増えたことで約5g増加している。細かいところでは、無線LANアンテナに付けられていた文字や、キーボードとポインティングデバイスの間に付けられていたロゴなどがなくなっている。

メモリーは256MB(オンボード、最大768MB)を搭載。液晶ディスプレーは1024×600ドット/1677万色表示の8.9インチ低温ポリシリコンTFTパネルを装備する。通信機能は、無線LANのほか、V.90/K56flex対応の56kbpsファクスモデムと10/100BASE-TX対応Ethernetポートを内蔵(無線LANはスイッチでオン/オフ切り替えが可能)。拡張スロットはPCカードType II×1、インターフェースはUSB 2.0×2、IEEE 1394×1、オーディオ入出力などを搭載する。スティックタイプのポインティングデバイス、ピッチ16mm/ストローク1.5mmのキーボードなどは従来と変更ない。

左側面のインターフェース 右側面のインターフェース
左側面のインターフェース。左からIEEE 1394端子(4ピン)、無線LANオン/オフスイッチ、PCカードスロット右側面のインターフェース。左からヘッドフォン端子、マイク端子、USB 2.0端子×2、外部ディスプレー接続ケーブル専用端子、LANポート、アナログモデムポート、ACアダプター端子

筐体は従来と同様に光沢加工を施したブラックの“ピアノフィニッシュ”で、指紋を落とすためのクロスが標準添付される。消費電力は最大46W。バッテリー(リチウムイオンタイプ)は従来同様、内蔵バッテリーのほか、装着するとフットプリントが奥行き方向に25mm増す標準バッテリーを標準で同梱する。バッテリー駆動時間は、内蔵バッテリーのみで約1.7時間、内蔵+標準バッテリー装着時で約5.0時間(いずれもJEITA測定法1.0による同社測定値)。オプションで用意されている、標準バッテリーと排他使用の大容量バッテリー『BN-LL22』(3万1500円)を装着した場合は約8.5時間の駆動が可能。

本体天面写真
天面には従来と同様に光沢加工を施したブラックの“ピアノフィニッシュ”を採用する

本体サイズと重量は、幅225×奥行き152×高さ29.5mm/約910g(標準バッテリー装着時は奥行きが177mm、重量は約1080g)。ソフトウェアとして、(株)ジャングルの動画編集ソフト『Pinnacle VIDEO STATION9 SE』、音楽&動画再生ソフト『Windows Media Player 10』、ハイビジョン映像をほぼフルフレームで再生できるというWindows Media Player用のデコーダー『HD-TSデコーダー』、有線/無線ネットワーク切り替えソフト『Easy Network Changer』などがプレインストールされる。オプションとして前述の大容量バッテリー以外に、外部ディスプレー接続ケーブル『MP-VGX2』(アナログRGB対応、4200円)、(株)吉田のキャリングバッグとしてアクセサリーなどの収納ポケットが付属する『MP-BGX2』(1万2600円)、本体をはじめバッテリーやACアダプター、DVDケースを収納できる『MP-BGX4』(2万1000円)も用意する。

同社では、予約キャンペーンPOPのある販売店で新製品を発売前に予約し、購入したユーザーにもれなくエスケイネット(株)のPCカード型TVキャプチャーカード『MonsterTV Pocket』(店頭販売価格1万1000円前後)をプレゼントする予約キャンペーンを実施する。期間は11月上旬の発売前までとなる。

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