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NTTレゾナント、携帯電話を音源にかざすと曲名を判別できる“サウンド入力型楽曲検索サービス”の実証実験を開始

2004年09月14日 22時38分更新

文● 編集部 美和正臣

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エヌ・ティ・ティ レゾナント(株)(以下NTTレゾナント)は13日、携帯電話を使った楽曲検索サービス“サウンド入力型楽曲検索サービス”の実証実験を10月1日から31日までの1ヵ月間行なうと発表、都内イベント会場で記者会見を行なった。これは携帯電話で指定の番号にダイヤルし、流れている音楽に携帯電話をかざして15秒ほど通話状態にすると、その音楽の曲名やアーティスト名、アルバム、レコード会社などの情報へアクセスするURLが記載されたメールが携帯電話に送信されてくるサービス。アーティストや音楽関係者のライブやセミナーが開催される日本最大の音楽コンベンションである“in the city TOKYO 2004”(10月1日~10日)に合わせて実証実験が開始さる。検索可能な楽曲は、(株)ジャパンミュージックデータが所有する邦楽データ(ロック、フォーク、フュージョン、Jポップなど)の20万曲。

携帯電話に取り込んだ音楽の情報が送信される“サウンド入力型楽曲検索サービス”のデモの様子デモではアーティスト名などが表示されているが、実際には検索結果にアクセスするためのURLが送信されてくる

同サービスはNTTレゾナントが、日本電信電話(株)のコミュニケーション科学基礎研究所と日本電信電話(株)の情報流通プラットフォーム研究所の基礎技術をもとに開発した専用の検索エンジンを使用。携帯電話から受け取った音楽の音声データの波形を調べるのではなく、音の特徴だけを数値化したデータに直し、それに合致したものを抽出(詳しい技術は非公開)するため、検索時間は15~30秒と短時間で検索結果を表示できるのが特徴。音質の変化や背景の雑音にも強く、認識率は音の状態がよければ100%に近い数値に、渋谷のスクランブル交差点など雑踏やノイズが多い場所でも、認識率は90%近くになるという。『いとしのエリー』など、多くのアーティストがカバーをしており、オリジナルからアレンジされた曲の場合には、候補としていくつか合致するアーティスト名を表示する機能も搭載する。

実際のサービスでは、アーティスト名とURLが記入されたメールが送信され、そのURLから専用のサイトにアクセスすることになる。専用サイトは、各アーティストのポータルとなるようにしたいという

サービスは無料となっており、共同で実験を行なう音楽イベント“in the city TOKYO 2004”のホームページで利用者登録が可能。なお、今月中はパソコン用のウェブページからのみ登録可能で、10月1日以降、実証実験が開始されたのちは、携帯電話(キャリアーは選ばず)から同イベントの携帯サイトへアクセスし登録も可能だ。また実証期間中、同携帯サイトでは事前登録不要で3回まで検索可能な“お試し版”も試用(無料)できる。

事前登録不要の“お試し版”は、“in the city TOKYO 2004”の特設サイト(http://inthecity.jp/goo/)にアクセスすると3回まで利用できる

“in the city TOKYO 2004”は実証実験の告知の場として利用されるほか、同コンベンションに使用される“タワーレコード渋谷店”(10/2、3、9、10日)、“SHIBUYA-AX”(10/8~10日)、“渋谷クラブクアトロ”(10/8、9日)、“渋谷公会堂”(10/1、10日)といった会場に体験スポットも用意される。

同サービスの実証実験について、NTTレゾナントの取締役副社長ポータル事業本部長である中嶋孝夫氏が、その意義を語った。まず、同社は検索エンジンの“goo”を運営しており、検索サービスを強化するという目的でこのサービスの実証実験を始めたとし、「いつでもどこでも、タイミングを逃さず、聞いた音楽を確認できる」と、このサービスの特異性をアピールした。また、携帯に検索情報を送信することにより、聞いた音楽のファンクラブ、推薦文など、音楽ポータルのようなサービスも提供が可能になると、サービス形態の拡張を示唆した。

NTTレゾナントの取締役副社長ポータル事業本部長である中嶋孝夫氏。画期的なサービスと語る

また、今回音楽データの提供を行なった(社)音楽制作者連盟理事長の糟谷銑司(かすやてつじ)氏は、著作権を守る立場からコメントを行ない、「ここ数年間、自分たちの権利を侵害されるのを恐れるあまり、ITの進化に対して過度に保守的になっていた。今後はこのようなITに積極的に関わっていきたい」と語った。また、従来はテレビやラジオ、音楽番組に音楽情報を出していたが、ユーザーのライフスタイルは変わってきているとし、携帯電話を使った新しい情報提供形態が音楽業界を活性化する一歩になってほしいと、このサービスに対する期待感を表わした。

(社)音楽制作者連盟理事長の糟谷銑司(かすやてつじ)氏。今回のサービスが音楽業界の活性化につながってほしいと語る

実証実験終了後は「なるだけ早くサービスを提供していきたい」(中嶋氏)としており、料金は未定としながらも「1回の利用料金が、10円、20円の単位になるようにしたい」(同氏)と説明した。

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