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ソニー、“VAIO”ノートの秋モデルを発表――皮の手帳をイメージしたスタイリッシュノート“type T”など登場!

2004年09月13日 15時20分更新

文● 編集部 小板謙次

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さらに薄く、長時間駆動に

バーガンディーブラウンの『VGN-T50B/T』
バーガンディーブラウンの『VGN-T50B/T』

“type T”は、製品ラインアップから見ると従来の“type TR”の後継にあたる製品だが概観は全く異なる。皮の手帳をイメージし、持ち歩きを意識したスタイリッシュなデザインとなっており、カラーも“バーガンディーブラウン”と“ミッドナイトブルー”の2種類を用意。従来のホワイト、シルバー、ブラックに比べるとシックな仕上がりとなっている。多少ザラつきのあるシボ調の表面加工によって、持ったときに滑りにくいよう配慮されている。



ミッドナイトブルー バーガンディーブラウン
カラーはミッドナイトブルー(左)とバーガンディーブラウン(右)の2種類。表面はザラつきのあるシボ調のデザインだ

筐体サイズは幅272×奥行き205×高さ34(最薄部25)mmで、“type TR”よりも最薄部で30%の薄さを実現している。この薄さを実現したのが、内部パーツの配置の工夫だ。極力部品のオーバーラップをなくし、特にマザーボードの基盤面積を“type TR”の半分の大きさに仕上げているのが大きい。重量も“type TR”よりもさらに軽く1.38kgになっている。バッテリー駆動時間は新開発の2直6セルバッテリーによって約8時間(VGN-T70B/L)と1.8倍に伸びた。なお、ACアダプターもコンパクトで、“type U”で採用されていた名刺サイズのものとなっている。

“type T”のマザーボード“type T”のマザーボード。基盤面積は“type TR”の約半分

基本性能

CPUの違いによりPentium M 733-1.10GHz搭載モデル(VGN-T70B/L)とCeleron M 353-900MHz搭載モデル(VGN-T50B/L、VGN-T50B/T)の2種類を用意。チップセットはIntel 855GMEを採用する。HDDは1.8インチの容量40GB、メインメモリーは標準で256MB(最大768MB)を搭載。液晶ディスプレーには10.6インチのワイドXGA(1280×768ドット)のクリアブラック液晶を採用している。

光ドライブはDVD±RWドライブを搭載し、書き込み速度はDVD+RW最大2.4倍速/DVD+R最大2.4倍速/DVD-R最大2倍速/DVD-RW最大2倍速/CD-R最大24倍速/CD-RW最大10倍速に対応。

通信機能としてはIEEE 802.11b/g準拠の無線LAN機能を内蔵。インターフェースは、10/100BASE-TX準拠のEthernetとV.92準拠の56kbpsファクスモデムを搭載。このほか、USB 2.0×2/IEEE 1394×1/アナログRGB出力/マイク入力/ステレオヘッドフォン出力/ポートリプリケーター用コネクター端子などを備える。プレインストールOSはWindows XP Home Edition SP2。プレインストールアプリケーションはDVgate Plus Ver.1.3、Click to DVD Ver.2.1、Microsoft Office Personal Edition 2003などとなっている。

AVエンターテインメント機能を追求

“type T”はAVエンターテインメントを追求しているのも特徴だ。そのひとつが筐体の蓋を閉じた時でも確認できる“DVDボタン”と“AV操作ボタン”だ。DVDボタンは長押しすると設定画面が表示され、液晶の明るさ(変更しない、Level1~9から選択)/フルスクリーンのオン・オフ/シネマ拡張のオン・オフ/バーチャルサラウンド機能(利用しない、Dolby Virtual Speakerを利用する、Dolby Headphoneを利用するから選択)を設定可能に。また、短押しすることで一発起動することができる。ちなみに、DVDをそんなに観ないというユーザーのために、DVDボタンとして使用しないという設定も用意されている。筐体前面には消音/サウンドエフェクトボタン、ボリュームボタンがあり、AV操作ボタンとあわせて蓋を閉じたままでも操作が可能(蓋を閉じたときに休止状態にならないように設定しておくことが必要)、音楽プレーヤーとしての利用シーンも考えられている。消音/サウンドボタンでは、短押しで消音のオン・オフ、長押しで“Flat”、“Jazz”、“Rock”など12種類のエフェクトを設定できる。

なお、ソニースタイルではバーガンディーブラウンのPentium M 735-1.10GHzモデルを用意。Windows XP Professional、大容量メモリー1GBや512MB、CD-R/DVD-ROMのコンボドライブ、英字配列キーボード、Microsoft Office Professional Enterprise 2003なども選択可能となっている。

このほか、USB 2.0×3、プリンターポート、LANコネクターなどを搭載した“type T”用のポートリプリケーター『VGP-PRT1』(編集部による予想実売価格:2万7000円)やリチャージャブルバッテリーパック『VGP-BPS3』(編集部による予想実売価格:2万8000円)も用意されている。また、キャリングケースは芯材から表裏の地まで断面は5層構造で薄さを維持しながらも硬い仕上がりの『VGP-CKT1』で価格は5300円(編集部による予想実売価格)。ほかにソニースタイルでは、本皮製のキャリングケースをオプションで用意している。

オプションのキャリングケース バッテリー部分が膨らみ、持ち歩きやすくなっている
オプションのキャリングケース。バッテリー部分が膨らみ、持ち歩きやすくなっている。ファスナーは本体後部に移動するにつれて、サイドから上向きになるため開け閉めが楽だ

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