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ソニー、“VAIO”デスクトップの秋モデルを発表――サウンド機能を強化した一体型“type M”やデジタルハイビジョン録画対応の“type R”などが登場

2004年09月13日 15時02分更新

文● 編集部

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オーディオ機器としての機能を強化した一体型“type M”

『VGC-M50B/S』 『VGC-M30B/W』
『VGC-M50B/S』『VGC-M30B/W』
“type M”

新シリーズの“type M”は、キーボードが閉じられる液晶ディスプレー一体型のデスクトップパソコンで、リビングに1台ではなく“1人に1台”のプライベートで利用することを想定したモデル。共鳴管型のサブウーファー“ダイナミクスウーファー”を内蔵し、オーディオ機器としての機能を強化するとともに、ステレオスピーカー(3W+3W)のグリルに金属の“パンチングネット”を採用するなど、デザインもオーディオ機器を連想させるものになっているのが特徴。120GB/160GBのHDDを内蔵しており、同社では、A4ノートパソコンでは音が良くない、あるいはHDD容量が少ないと感じているユーザー層に対する「A4顧客層も満足する、音を楽しめる一体型PC」“Music box PC”として位置付けている。

“type M”の特徴の1つである、“ダイナミクスウーファー”は、共鳴管型のスピーカー(5W)で、共鳴管の長さ(ポート長)は900mm。60Hz相当の低音域まで再現性を高めたという。本体右背面に内蔵される。同社では、type Mの音を良くするために、長年Hi-Fiオーディオの設計に携わってきた技術者による設計を取り入れたとしている。

“ダイナミクスウーファー”
“ダイナミクスウーファー”

また、独自の機能として、キーボードを閉じると『SoundFLOW』が起動し、1280×290画素のハーフウィンドウを表示する。音楽再生機能、時計機能、カレンダー機能、タイマー機能(Wake up、Sleep)、CD再生機能、Flash対応壁紙のデザイン着せ替え機能などが利用できるようになっており、液晶パネルのバックライトの輝度を落とすことも可能。音楽再生機能(Music mode)では、ハーフウィンドウに曲を表わすドットが左右に再生順に並んでおり、ラジオのチューナーのように曲を選択できるほか、全曲シャッフル/アルバムシャッフル/アーティスト/ジャンル/アルファベット順の再生、再生した時間のログで並べる“マイミュージックライフ”などの再生方法を選択できる。音楽CDの再生も行なえる。そのほか、type M専用にプリセットされたオーディオフィルターSSMS)も用意されている。

“type M”には、『VGC-M30B/W』と『VGC-M50B/S』の2モデルをラインアップする。『VGC-M30B/W』はCPUにCeleron-2.60GHz、チップセットに台湾Silicon Integrated Systems社のグラフィックス機能を統合したSiS 661FXを採用し、メモリーは256MB(DDR400対応DDR SDRAM、最大1GB)、HDDは120GB(Ultra ATA/100、毎分7200回転)、DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R書き込み8倍速/DVD±RW書き換え4倍速/DVD-RAM書き換え3倍速/CD-R書き込み24倍速/CD-RW書き換え10倍速/DVD-ROM読み出し8倍速/CD-ROM読み出し24倍速)、15.4インチのワイド液晶ディスプレー(1280×800ドット、約1619万色、クリアブラック液晶、多層ARコート)を内蔵する。液晶ディスプレーの角度調整は-3度~25度。

インターフェースは、USB 2.0×5(側面2、背面3、背面の1つはマウス専用)、i.LINK(S400、4ピン)、10/100BASE-TX、V.90対応56kbpsモデム、オーディオ入力、ヘッドホン出力などを装備する。拡張スロットはメモリースティック用とPCカード用(Type II、CardBus対応)を装備する。電源はAC100Vで消費電力は約60W(最大約264W)。重量は約9kg。スクロール機能付き光学マウスが付属する。

OSはWindows XP Home Edition SP2をプレインストールし、アプリケーションとしてオフィスソフト(Microsoft Office Personal 2003)、写真加工/管理ソフト『PictureGear Studio』、動画編集ソフト『DVgate Plus』、家計簿/医学辞典/翻訳ソフトを収録した“暮らし役立ちパック”が付属する。

『VGC-M50B/S』は、HDDの容量を160GBに増やし、TVチューナー(VHF:1~12ch、UHF:13~62ch、CATV:c13~c63ch、ステレオ/2ヵ国語対応)付きMPEG-2ハードウェアエンコーダーカードを搭載した上位モデル。録画モードは“高画質モード”(MPEG-2、8Mbps、720×480ドット、毎秒30フレーム)、“標準モード”(MPEG-2、4Mbps、720×480ドット、毎秒30フレーム)、“長時間モード”(MPEG-2、2.5Mbps、352×480ドット、毎秒30フレーム)を選択できる。エンコーダーカード用端子としてビデオ入力(コンポジット、S-Video)、オーディオ入力(ピンジャック)、TVアンテナも装備する。消費電力は約68W(最大約264W)。マルチリモコン『RM-VC10』も付属する。

ともに、液晶パネルやキーボードにノートパソコン用のものを採用するなど、本体はコンパクトに設計されており、本体サイズは幅482×奥行き205×高さ279mm。キーボードを開いた場合の奥行きは342mm。同社では威圧感を与えないように高さを抑えたという。設置する際に、壁面ぎりぎりまで寄せられるように、各種コネクターも本体側面(向かって左)に配置されている。また、左右のスピーカー部の下に空間が設けられており、ちょっとした移動を行ないやすくしたとしている。

本体カラーは『VGC-M50B/S』がシルバー、『VGC-M30B/W』がホワイト。付属するマウスはVGC-M50B/Sがブラック、VGC-M30B/Wが同色のホワイトとなる。編集部による予想販売価格は、『VGC-M50B/S』が18万円前後、『VGC-M30B/W』が16万円前後。

ソニースタイルモデルとして『VGC-M30B/W』のCPUをモバイルPentium 4-3.06GHz、HDDを200GB、メモリーを512MBに変更し、TV機能を搭載した『VGC-M70/W』を販売する。

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