日本電気(株)とNECパーソナルプロダクツ(株)は10日、ノートパソコンの一部に“ケナフ繊維強化バイオプラスチック”を採用したと発表した。
“ケナフ繊維強化バイオプラスチック”は、炭酸ガス固定化効果の大きい植物“ケナフ”の繊維を、トウモロコシなどの植物を原料とするプラスチック“ポリ乳酸”に補強材として加えたもので、NECが2003年1月に開発を発表したもの。
“ケナフ繊維強化バイオプラスチック”を採用した“LaVie T” |
“ケナフ繊維強化バイオプラスチック”を採用したのは、8日に発表したTVチューナー内蔵ノートパソコン“LaVie T”(『LT900/AD』『LT700/AD』の2機種)。SDメモリーカード/メモリースティック/xDピクチャーカード対応に対応したメモリーカードスロット“トリプルメモリースロット”に装着するダミーカードに採用したという。
NECでは、筐体に要求される難燃グレードの“難燃性バイオプラスチック”が実用化される予定の2006年までは小物部品に採用し、順次他機種にも展開を図り、2010年までにパソコンの筐体に使用するプラスチックの約10%を植物由来のバイオプラスチックに置き換えていくとしている。