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日本ネットワークジェネラル、ネットワーク解析&管理ソリューション“Sniffer”の新製品を発表――日本市場の展望も

2004年09月08日 22時58分更新

文● 編集部

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日本ネットワークジェネラル(株)は8日、ネットワーク解析&管理ソリューション“Sniffer”の新ラインアップとして『Sniffer Technologies s6040 Ver.1.5』『Sniffer Distributed 4.5』『Sniffer Voice 2.5』と、アプリケーションパフォーマンスソリューション“Appera”の『Appera Application Manager 1.0』の計4製品の販売を10月1日に開始すると発表した。販売と同時に出荷開始の予定。

『Sniffer Technologies s6040 Ver.1.5』
『Sniffer Technologies s6040 Ver.1.5』

『Sniffer Technologies s6040 Ver.1.5』は、企業のコアネットワークでの利用を想定したアプライアンス(専用機)で、モジュール方式を採用したのが特徴。最大4枚のメディアモジュールを搭載をでき、最大で8Gbpsの回線速度(Gigabit/全二重×4リンク)のモニタリング/キャプチャリングが可能。複数のモジュールを仮想モジュールとして登録できるため、独立した4リンクだけでなく、リンクを集約して、2リンクの集約×2、4リンクの集約×1などの論理リンクとして扱うことができるという。新機能として、ウェブコンソール(WebConsole)だけでなくWindows用アプリケーション『SniffView』から接続できるようになったほか、VLAN情報のモニタリング(IEEE 802.1q、VLANごとのThresholdの設定)も行なえるようになっている。そのほかVoIP監視/解析ソフト『Sniffer Voice』や、2.5G/3Gのキャリアーのモバイルネットワークの解析を行なうソフト『Sniffer Mobile』のアドオンにも対応している。価格は864万円から。

『Sniffer Distributed 4.5』は、リモート拠点の遠隔監視などのような、分散したネットワークの管理まで対応したネットワーク監視ソフト。マルチトポロジー/マルチプロトコルに対応しており、ネットワークデータをリアルタイムで監視し、分析/評価することで問題点を通知する“リアルタイム・エキスパート機能”や、トラフィックの内容をデコードして分析することでホスト/プロトコルごとの統計などを分析できる“パケットキャプチャ・デコード機能”を搭載する。不要な情報を取り除くフィルタ機能(キャプチャー/ディスプレイス)も搭載している。自動運転による無人監視も可能。新機能として、フィルタのインポート/エクスポートや、ワイルドカードを使用したフィルターの作成(IP/Port)などが搭載されている。価格は123万円から。

『Sniffer Voice 2.5』は、『Sniffer Distributed 4.5』を利用してVoIP(Voice over IP)の監視や解析を行なうためのアドオンソフト。VoIPに特化したエキスパート解析とデコードを行なうのが特徴で、音声パケットのジッター(ゆらぎ)をリアルタイムに測定できるほか、音声パケットのドロップをリアルタイムで確認できる。価格は65万7000円から。

『Appera Application Manager 1.0』は、『Sniffer Distributed 4.5』のアドオンソフトで、アプリケーションのパフォーマンスを分析する機能を搭載する。このソフトは、ネットワーク上で問題が発生した場合に、原因がネットワークにあるのかアプリケーションちあるのか判断することが難しくなってきていることを背景に提供するもの。OracleやMicrosoft Exchangeなどの各種のアプリケーションを自動検出できるだけでなく、直近2時間以内のアプリケーションのモニタリングが行なえ、アプリケーション応答時間の詳細な情報など、従来よりり詳細な情報が得られるという。価格89万円。

高野純嗣氏
日本ネットワークジェネラル(株)カントリーマネージャーの高野純嗣氏

同社は、製品発表に合わせ、“新生Network GeneralのVisionとStrategy”と題した記者発表会を都内で開催した。発表会には、日本ネットワークジェネラルのカントリーマネージャーである高野純嗣氏、米ネットワークジェネラル(Network General)社プレジデント兼CEOのブルース・フラム(Bruce Fram)氏、米ネットワークジェネラルのエグゼクティブ・バイスプレジデントでセールス&サービス担当のジム・フラットレー(Jim Fratley)氏が列席した。

ブルース・フラム氏
米ネットワークジェネラル社プレジデント兼CEOのブルース・フラム氏

ブルース・フラム氏は、高野純嗣氏の挨拶に続いて登壇し、米ネットワークジェネラルは7月16日に設立されたばかりだが、実は18年前の1986年に設立された企業で、1996年まで独立していたこと(1997年に米ネットワークアソシエイツ社(現米マカフィー社)が買収)を紹介し、“新生”の意味を説明した。同社はネットワーク管理において独立系では最大であり、2億ドル(約220億円)以上の売り上げがあること、強固な製品基盤を持ち、経営基盤もしっかりしていることなどを示した後、フラム氏が旧米ネットワークジェネラルのワールドワイドセールスの副社長であり、1993年に日本法人の立ち上げを行なったことなどを紹介し、新生ネットワークジェネラルにおいても(個人的にも)日本市場に期待していると述べた。

今後は特に日本市場を見据えた製品開発に注力する方針で、カスタマー向けの投資も行ない、日本の顧客の求めているサポートの面も強化すると述べた。質疑応答では、日本市場を見据えた製品の分野として、プロトコルやネットワーク要件などの要求がきびしい通信業界を挙げた。米マカフィーとの関係については、セキュリティー分野では協業しており、既存の製品のサポートなども製品ごとに明確になっているとしたうえで、なにかあれば2社間で迅速に対応できると説明。米ネットワークジェネラルで一番重要なのはセキュリティーではなくあくまで“ネットワーク管理”であることを強調した。

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