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富士通、全モデルにハードウェアエンコーダーを搭載した“FMV-DESKPOWER”冬モデルを発表――HDDを2基搭載した“DESKPOWER H”シリーズなど

2004年09月08日 00時06分更新

文● 編集部 美和正臣

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富士通(株)は8日、400GBの大容量HDDを搭載した“FMV-DESKPOWER H”、家庭向け液晶一体型デスクトップで22インチワイド液晶ディスプレーを搭載した“FMV-DESKPOWER T”など、4シリーズ17製品を発表した。今回の製品は、いずれもアナログ地上TVチューナー付きハードウェアエンコードカードを搭載しているのが特徴。価格はいずれもオープンプライス。各製品の主な特徴と出荷時期と予想実売価格などは以下のとおり。なお、同時に発表されたノートパソコン“BIBLO”シリーズについては、こちらのニュース記事を参照していただきたい。

200GB×2基で計400GBのHDDを搭載した『DESKPOWER H90J9/F』

DESKPOWER H(録画能強化モデル)

『H90J9/F』
HTテクノロジ対応Pentium 4 550-3.40GHz/Intel 915GV/512MB メモリー/400GB HDD&DVDマルチプラスDLドライブ内蔵/地上アナログTVチューナー付きハードウェアエンコーダー/サブウーハー内蔵19インチ“高輝度スーパーファイン液晶”付属/ディスプレー/ホームサーバー機能
10月2日出荷/39万円程度
『H70J9/S』
HTテクノロジ対応Pentium 4 530-3.0GHz/Intel 915GV/512MB メモリー/400GB HDD&DVDマルチプラスDLドライブ内蔵/地上アナログ対応TVチューナー付きハードウェアエンコーダー/サブウーハー内蔵19インチ“高輝度スーパーファイン液晶”ディスプレー付属/IEEE 802.11a/b/g対応無線LAN
9月25日出荷/37万円程度
『H70J9』
HTテクノロジ対応Pentium 4 530-3.0GHz/Intel 915GV/512MB メモリー/400GB HDD&DVDマルチプラスDLドライブ内蔵/地上アナログ対応TVチューナー付きハードウェアエンコーダー/サブウーハー内蔵19インチ“高輝度スーパーファイン液晶”ディスプレー付属
9月25日出荷/29万円程度
『H50JV』
HTテクノロジ対応Pentium 4 505-2.66GHz/Intel 915GV/512MB メモリー/320GB HDD&DVDマルチプラスDLドライブ内蔵/地上アナログ対応TVチューナー付きハードウェアエンコーダー/地上アナログ放送対応TVチューナー搭載17インチ“低反射スーパーファイン液晶”ディスプレー付属
9月25日出荷/26万円程度
『H50J7』
HTテクノロジ対応Pentium 4 505-2.66GHz/Intel 915GV/512MB メモリー/320GB HDD&DVDマルチプラスDLドライブ内蔵/地上アナログ対応TVチューナー付きハードウェアエンコーダー/17インチ“低反射スーパーファイン液晶”ディスプレー付属
9月25日出荷/24万円台半ば

DESKPOWER CE(パーソナル向け省スペースデスクトップ)

『CE70J9』
HTテクノロジ対応Pentium 4-3.20EGHz/Intel 865GV/512MB メモリー/250GB HDD&DVDマルチプラスDLドライブ内蔵/地上アナログ対応TVチューナー付きハードウェアエンコーダー/サブウーハー内蔵19インチ“高輝度スーパーファイン液晶”ディスプレー付属
9月18日出荷/27万円台半ば
『CE70J7』
HTテクノロジ対応Pentium 4-3.20EGHz/Intel 865GV/512MB メモリー/250GB HDD&DVDマルチプラスDLドライブ内蔵/地上アナログ対応TVチューナー付きハードウェアエンコーダー/17インチ“低反射スーパーファイン液晶”ディスプレー付属
9月11日出荷/24万円程度
『CE55J7/C』
Athlon 64 3000+-3.0GHz/512MB メモリー/NVIDEA nForce3 150/200GB HDD&DVDマルチプラスドライブ内蔵/地上アナログ対応TVチューナー付きハードウェアエンコーダー/17インチ“低反射スーパーファイン液晶”ディスプレー付属
10月30日出荷/25万円程度
『CE50J9』
Athlon XP 3000+-2.0GHz/512MB メモリー/SiS 741LV/200GB HDD&DVD}ルチプラスDLドライブ内蔵/地上アナログ対応TVチューナー付きハードウェアエンコーダー/サブウーハー内蔵19インチ“高輝度スーパーファイン液晶”ディスプレー付属
9月18日出荷/24万円程度
『CE50J7/S』
Athlon XP 3000+-2.0GHz/512MB メモリー/SiS 741LV/200GB HDD&DVDマルチプラスDLドライブ内蔵/地上アナログ対応TVチューナー付きハードウェアエンコーダー/19インチ“高輝度スーパーファイン液晶”ディスプレー付属、IEEE 802.11b/g対応アクセスポイント
9月18日出荷/26万円程度
『CE50J7/M』
Athlon XP 3000+-2.0GHz/512MB メモリー/SiS 741LV/200GB HDD&DVDマルチプラスDLドライブ内蔵/地上アナログ対応TVチューナー付きハードウェアエンコーダー/17インチ“低反射スーパーファイン液晶”ディスプレー付属/メディアドライブセット
9月18日出荷/24万円程度
『CE50J7』
Athlon XP 3000+-2.0GHz/512MB メモリー/SiS 741LV/200GB HDD&DVDマルチプラスDLドライブ内蔵/地上アナログ対応TVチューナー付きハードウェアエンコーダー/17インチ“低反射スーパーファイン液晶”ディスプレー付属/メディアドライブセット
9月11日出荷/21万円程度
『CE50J5』
Athlon XP -3000+-2.0GHz/256MB メモリー/SiS 741LV/200GB HDD&DVDマルチプラスDLドライブ内蔵/地上アナログ対応TVチューナー付きハードウェアエンコーダー/15インチ“低反射スーパーファイン液晶”ディスプレー付属
9月11日出荷/18万円程度

DESKPOWER LX(パーソナル向け液晶一体型モデル)

『LX70J』
HTテクノロジ対応Pentium 4-3EGHz/Intel 865GV/512MB メモリー/200GB HDD&DVDマルチプラスDLドライブ内蔵/地上アナログ対応TVチューナー付きハードウェアエンコーダー/地上アナログ対応TVチューナー搭載サブウーハー内蔵17インチ“低反射スーパーファイン液晶”ディスプレー一体型
9月18日出荷/24万円程度
『LX50J』
Celeron-2.70GHz/Intel 865GV/256MB メモリー/200GB HDD&DVDマルチプラスDLドライブ内蔵/地上アナログTVチューナー付きハードウェアエンコーダー/17インチ“低反射スーパーファイン液晶”ディスプレー一体型
9月11日出荷/19万円半ば

DESKPOWER T(ファミリー向けワイドディスプレー採用シアターモデル)

『T90J』
HTテクノロジ対応Pentium 4-3EGHz/Intel 865GV/512MB メモリー/300GB HDD&DVDマルチプラスドライブ内蔵/地上アナログTVチューナー付きハードウェアエンコーダー/地上アナログ放送対応TVチューナー搭載22インチワイド“高輝度低反射スーパーファイン液晶”ディスプレー一体型
10月2日出荷/31万円程度
『T50J』
Celeron-2.70GHz/Intel 865GV/512MB メモリー/300GB HDD&DVDマルチプラスドライブ内蔵/地上アナログ放送対応TVチューナー搭載22インチワイド“高輝度低反射スーパーファイン液晶”ディスプレー一体型
10月2日出荷/28万円程度

2004年の冬モデルは、すべての機種に地上アナログ放送対応TVチューナー付きハードウェアエンコーダーを搭載しているのが特徴。また、モデル17機種のうち4機種には、液晶ディスプレーに地上アナログ放送対応TVチューナー(VHF/UHF/CATV)を内蔵し、Windowsを起動せずにTV視聴が可能な“インスタントTV機能”を搭載。TV視聴対応モデルはすべてDVD-RAMへ直接TV番組を録画する機能を搭載している。全モデルにDVDマルチプラスドライブ(同社では“スーパーマルチドライブ”という)を採用しており、17機種のうち14機種が片面2層のDVD+Rメディアへの書き込みが可能な“ダブルレイヤー(以下、DL)”対応の光学ドライブを採用した。

ソフトウェアでは、プレインストールされている松下電器産業(株)のTV視聴/録画ソフト『TVfunSTUDIO(TVファンスタジオ)』が大幅に機能アップ。録画した映像を再生時に毎秒30フレーム(fps)から毎秒60フレーム(fps)に変換し、ちらつきやくし状ノイズをなくす“プログレッシブ表示”機能を搭載したのが特徴。インターフェースも松下電器産業のHD/DVDレコーダー“DIGA”シリーズに似せたものに変更し、マウスやリモコンでの操作も可能になった。TV録画予約ではG-GUIDEにも対応。タイムシフト機能は最大6時間の巻き戻し再生が可能となった。また、DVD-RWへの高速書き込み機能を新たに追加したことにより、録画した30分の映像を100秒で書き込めるようになった。そのほかソフトでは、セキュリティーの重要性を解説する『セキュリティ入門』や、差分だけのバックアップでバックアップ時間を短縮した『FMかんたんバックアップ』などを提供する。なお、同社の冬モデルはすべてWindows XP Service Pack 2が適応されたものがプレインストールされている。

HDDを2基搭載した長時間録画モデルの“DESKPOWER H”

録画した映像を保存するHDDの空き領域をHDD×2基搭載することにより解決した新シリーズの“FMV DESKPOWER H”。上位モデル3機種には400GB(200GB×2)を搭載し、最長約390時間、下位モデル2機種は320GB(160GB×2)を搭載し、最長約310時間の録画が可能だ。筐体はHDDレコーダーを意識し、シルバーとブラックを基調としたソリッドなシルエットをしている。最近、タワー型や省スペースモデルが多い中、筐体の上に液晶ディスプレーを載せるデスクトップ型を採用。本体は縦置きにすることも可能だ。

19インチ液晶ディスプレーにはサブウーファーが内蔵されており、迫力のある音声を楽しめるHシリーズの最下位モデル『FMV-DESKPOWER H50J7』でさえ、320GBもの大容量HDDを搭載する

主な仕様は、上位モデルにはCPUにHTテクノロジPentium 4 550-3.40GHzを採用(中位機種はHTテクノロジPentium 4 530-3GHz、下位機種はHTテクノロジPentium 4 505-2.66GHz)を搭載。チップセットには、Intel 915GV(グラフィックス機能内蔵。ビデオメモリーは最大128MBをメインメモリーと共用)、メインメモリーは標準でPC2-4300準拠のデュアルチャネルDDR2 SDRAM512MB(最大1GB搭載可能)を搭載する。HDDはシリアルATA150対応の7200回転のものを2基使用する。

光ドライブは、全機種共通でDVDマルチプラスDLドライブを採用。各書き込み、書き換え速度は、DVD-R最大8倍速、DVD+R最大12倍速、DVD+R DL最大2.4倍速、DVD±RW最大4倍速、DVD-RAM最大5倍速、CD-R最大40倍速、CD-RW最大10倍速。

TV視聴&録画機能として、全機種共通で地上アナログ放送の受信およびMPEG-2録画(最高8Mbps)が可能なTVチューナー&ハードウェアMPEG-2キャプチャーカード“高画質ハードウェアMPEG2エンコーダ”を搭載。“3次元Y/C分離機能”“ゴーストリダクション機能”により高画質なキャプチャーが可能だ。キャプチャーモードは、高画質(8Mbps、720×480ドット)/標準(4Mbps、720×480ドット)/節約(2Mbps、352×480ドット)の3つで、節約モードで録画した際に、上位機種で最大約390時間(下位機種では約310時間)の録画ができる。

通信機能は、V.90対応の56kbpsモデム、10/100/1000BASE-T対応Ethernet(H90J9/Fは、WAN×1、LAN×2)。インターフェースは、PCカードスロット(Type I/II×2またはType III×1、CardBus対応)/SDメモリーカード/メモリースティックスロット/USB 2.0×6を搭載。TV関連(ビデオ/オーディオ)のインターフェースは、IEEE 1394/ビデオ入力(コンポジット/S-Video)×2/ビデオ音声入力(右/左)×2/アンテナ入力(F型)/光デジタルオーディオ出力(角型、光ミニジャック)/ライン入出力、などを搭載する。

プレインストールOSは、Windows XP Home Edition SP2(H90J9/FのみWindows XP Professional Edition SP2)。アプリケーションとしてオフィスソフト『Microsoft Office Personal Edition 2003』、松下電器産業のTV視聴/録画ソフト『TVfunSTUDIO』、日本アイ・ビー・エム(株)のホームページ作成ソフト『ホームページ・ビルダーV8 ライト』などがプレインストールされている。本体サイズは幅446×奥行き410×高さ102mm、重量は約12.0kg。 最上位機種にはヘッドセットが、それ以外の機種にはタイピンマイクが付属する。

付属の液晶ディスプレーは、上位機種が19インチの“高輝度スーパーファイン液晶”を採用(輝度は非公開)。サテライトスピーカーとサブウーファーを内蔵した“3Dスピーカーシステム”を搭載している。表示解像度と色数は、最大1280×1024ドット、1677万色表示。下位機種は17インチ“低反射スーパーファイン液晶”を採用し、表示解像度と色数は、最大1280×1024ドット、1677万色表示。なお、下位機種の『H50JV』は地上アナログチューナーを搭載しており、高画質I/P変換処理により従来のインターレース表示に比べて滑らかな動きを再現する機能や、色にじみをなくす“クロスカラーキャンセラー”機能、D1入力端子なども搭載されている。液晶ディスプレーのサイズと重量は、19インチモデルが幅528×奥行き256×高さ393mm/約10.1kg、17インチモデルが幅491×奥行き225×高さ358mm/約6.8kg(TVチューナー搭載モデルは約8kg)、最大消費電力は順に、約48W/約36W/約29W。

最上位モデルには“ホームサーバー”機能が付属する。パソコン本体に無線/有線のアクセスポイントカードを内蔵し、本体をファイルサーバーのように扱える。有線ポートは10/100BASE-TX×2、無線LANアクセスポイントはIEEE 802.11g/bに対応。セキュリティーは、152bit/128bit/64bit WEP、MACアドレスフィルタリングに対応している。

『FMVステーション』と『MediaDriveセット』を同梱した『FMV-DESKPOWER H70J9/S』

また上位機種には、『FMVステーション』と『MediaDrive』が付属。組み合わせることにより、本体に録画した映像などのコンテンツを、ネットワーク経由でTVモニターに映し出すことが可能だ。『FMVステーション』は、200MB(使用可能領域は177MB)のHDDを搭載した無線対応ブロードバンドルーター。従来のブロードバンドルーター『ファミリーネットワークステーション』にホームページ公開機能を新たに追加したもの。携帯電話で撮影した画像や文章に特定のメールタイトルを入力して送信すると、ルーターに内蔵されたウェブサーバーにアップロードされ、ホームページとして公開できる。ウェブサーバーはPerl Ver.5.6.1とPHP Ver.4.1.2をサポート。有線のポートは、WAN側が10/100BASE-TX×1、LAN側が10/100/1000BASE-T×1、無線LANはIEEE 802.11g/bに対応している。プロトコルはPPPoEに対応。DHCP機能やNAT/IPマスカレード機能も搭載されている。ネットワークのセキュリティーは、152bit/128bit/64bit WEP、MACアドレスフィルタリング、ファイアーウォール機能に対応。本体サイズは、幅64×奥行き211×高さ235mm、重量は約2.8kg。消費電力は約16W(スタンバイ時)。

『MediaDrive』はパソコンに保存した写真や音楽などを有線LANなどを利用して離れた場所にあるAV機器で鑑賞できるネットワーク対応のマルチメディアプレーヤー。操作はワイヤレスリモコンで行なえる。対応フォーマットは、動画がMPEG-1/MPEG-2、静止画がJPEG、音声がMP3/WMA/WAVE/Dolby Digital。インターフェースは10/100BASE-TX対応のLANポート/S-Video出力(コンポジット)/ビデオ出力(コンポジット)/D4(コンポーネント)/オーディオ出力(右/左)/光デジタルオーディオ出力(角型、光ミニジャック)などを搭載する。本体サイズは幅213×奥行き157×高さ46mm、重量は約730g。電源は付属のACアダプターを利用。通常消費電力は約7.5W。

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