このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

NEC、コンパクトボディーで地上デジタル放送対応の“VALUESTAR Lシリーズ”など、2004年秋モデルのデスクトップパソコンを発表

2004年09月08日 12時34分更新

文● 編集部 佐久間康仁

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
地上デジタル放送などの視聴が可能になったコンパクトデスクトップ『VL800/AD』
地上デジタル放送などの視聴が可能になったコンパクトデスクトップ『VL800/AD』

日本電気(株)とNECパーソナルプロダクツ(株)は8日、コンパクトボディーながら地上デジタル放送&BS/CSデジタル放送の視聴&録画に対応する“VALUESTAR Lシリーズ”など、デスクトップパソコン“VALUESTAR”の秋モデルとして5シリーズ14製品を発表した。価格はいずれもオープンプライス。各製品と主な特徴、出荷開始時期は以下のとおり。なお、同時に発表されたノートパソコン“LaVie”5シリーズ15製品はこちらのニュース記事を参照いただきたい。



VALUESTAR L『VL770/AD』 VALUESTAR L『VL300/AD』 VALUESTAR VX『VX700/AD』
VALUESTAR L『VL770/AD』VALUESTAR L『VL300/AD』VALUESTAR VX『VX700/AD』
VALUESTAR VZ『VZ500/AD』 VALUESTAR F『VF700/AD』 VALUESTAR S『VS700/AD』
VALUESTAR VZ『VZ500/AD』VALUESTAR F『VF700/AD』VALUESTAR S『VS700/AD』

VALUESTAR L(12リットルのコンパクトな新筐体を採用したスタンダードデスクトップ)

VL900/AD
新筺体/HTテクノロジ対応Pentium 4 520-2.80GHz/Intel 915G/512MBメモリー&約250GB HDD&DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ内蔵/TVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダー内蔵/TVチューナー内蔵SoundVu対応23インチWXGA液晶ディスプレー付属
32万円台半ば 今月中旬出荷予定
VL800/AD
新筺体/HTテクノロジ対応Pentium 4 520-2.80GHz/Intel 915G/512MBメモリー&約250GB HDD&DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ内蔵/地上デジタルBS/CSデジタル対応TVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダー内蔵/SoundVu対応17インチWXGA液晶ディスプレー付属
33万円台半ば 今月下旬出荷予定
VL770/AD
新筺体/HTテクノロジ対応Pentium 4 520-2.80GHz/Intel 915G/512MBメモリー&約250GB HDD&DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ内蔵/TVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダー内蔵/19インチSXGA液晶ディスプレー付属
27万円台半ば 今月中旬出荷予定
VL700/AD
新筺体/Celeron D 330-2.66GHz/Intel 915G/約200GB HDD&DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ内蔵/TVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダー内蔵/19インチSXGA液晶ディスプレー付属
23万円台半ば 今月中旬出荷予定
VL590/AD
新筺体/HTテクノロジ対応Pentium 4 520-2.80GHz/Intel 915G/512MBメモリー&約250GB HDD&DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ内蔵/TVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダー内蔵/17インチSXGA液晶ディスプレー付属
24万円台半ば 今月中旬出荷予定
VL570/AD
新筺体/Celeron D 330-2.66GHz/Intel 915G/512MBメモリー&約200GB HDD&DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ内蔵/TVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダー内蔵/SoundVu対応17インチSXGA液晶ディスプレー付属
22万円前後 今月中旬出荷予定
VL350/AD
新筺体/Celeron D 330-2.66GHz/Intel 915G/約160GB HDD&DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ内蔵/TVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダー内蔵/15インチXGA液晶ディスプレー付属
19万円前後 今月中旬出荷予定
VL300/AD
新筺体/Celeron-2.70GHz/SiS 651+SiS962L/約160GB HDD&DVDマルチプラスドライブ内蔵/15インチXGA液晶ディスプレー付属
17万円台半ば 今月下旬出荷予定

VALUESTAR TX(水冷筐体採用のPentium 4搭載ミドルタワー)

VX980/AE
新筐体/HTテクノロジ対応Pentium 4 540-3.20GHz/Intel 915G+ICH6/512MBメモリー&約400GB HDD&DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ内蔵/地上デジタルBS/CSデジタル対応TVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダー内蔵/TVチューナー内蔵SoundVu対応23インチWXGA液晶ディスプレー付属
50万円前後 今月下旬出荷予定
VX700/AD
新筐体/HTテクノロジ対応Pentium 4 520-2.80GHz/Intel 915G+ICH6/512MBメモリー&約200GB HDD&DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ内蔵/TVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダー内蔵/SoundVu対応19インチSXGA液晶ディスプレー付属
32万円前後 今月下旬出荷予定

VALUESTAR TZ(水冷筐体採用のAthlon 64搭載ミドルタワー)

VZ500/AD
Athlon 64 3000+/SiS760+SiS964/約200GB HDD&DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ内蔵/TVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダー内蔵/17インチSXGA液晶ディスプレー付属
24万円前後 今月中旬出荷予定

VALUESTAR F(家族向けソフト&ハードウェアを備えたコンパクトデスクトップ)

VF700/AD
Celeron D 330-2.66GHz/Intel 915GV+ICH6/約160GB HDD&DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ内蔵/TVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダー内蔵/SoundVu対応17インチSXGA液晶ディスプレー付属
22万円台半ば 今月中旬出荷予定

VALUESTAR S(ワイド液晶ディスプレー一体型デスクトップ)

VS770/AD
Pentium M 725-1.60GHz/ATI MOBILITY RADEON 9000IGP+IXP150/約200GB HDD&DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ内蔵/TVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダー内蔵/SoundVu対応17インチWXGA液晶ディスプレー内蔵
24万円台半ば 今月中旬出荷予定
VS700/AD
Celeron M 320-1.30GHz/ATI MOBILITY RADEON 9000IGP+IXP150/約200GB HDD&DVD+R DL対応DVDマルチプラスドライブ内蔵/TVチューナー&ハードウェアMPEG-2エンコーダー内蔵/SoundVu対応17インチWXGA液晶ディスプレー内蔵
22万円台半ば 今月中旬出荷予定

VALUESTAR秋モデルでは、TV視聴&録画対応モデルや液晶一体型モデル(VALUESTAR S)などの好調を受けて、

  • CPUやHDD、光ドライブの高機能・高性能化
  • 大画面液晶ディスプレーセットモデルや水冷デスクトップモデルの拡充
  • 地上デジタル放送&BS/CSデジタルチューナー搭載モデルの追加
  • 全機種Windows XP Home Edition SP2(VALUESTAR TXの上位機種のみ同 Professional SP2)をプレインストール

といったラインナップを用意する。TV視聴&録画機能は、VALUESTAR Lの1製品(最下位機種)を除く全機種が標準搭載。さらに、23インチの大型液晶ディスプレーセットモデルをVALUESTAR TXとVALUESTAR Lに各1製品(いずれも最上位機種)用意するなど、家庭での大画面TVの需要拡大に合わせた製品投入を行なっている。ハードウェア面だけでなく、付属ソフトウェアもタイムシフト再生&さかのぼり録画(タイムシフト再生中の時点から録画開始する機能)に対応するTV視聴&録画ソフト『SmartVision 2.3』をプレインストールするなど、機能強化と使い勝手の向上を図ったという。

新開発のチューナーカードで地上デジタル&BS/CSデジタルに対応
――VALUESTAR L

23インチのTVチューナー内蔵液晶ディスプレーが付属する最上位モデル『VL900/AD』
23インチのTVチューナー内蔵液晶ディスプレーが付属する最上位モデル『VL900/AD』

2004年秋モデルの“VALUESTAR L”は、今年5月発表の夏モデルでは“VALUESTAR Tシリーズ”(TVチューナー搭載)と“同 Lシリーズ”(非搭載)として2シリーズで用意された製品を統合したコンパクトデスクトップの新シリーズだ。新Lシリーズの筐体は新設計で、旧Lシリーズとほぼ同じ容積の約12リットル(Tシリーズは約16リットル)に、TVチューナーを内蔵しているのが特徴。特に最上位モデルでは、従来水冷デスクトップ(ミドルタワー筐体)にしか搭載していなかった地上デジタル&BS/CSデジタル対応チューナーを、コンパクトな筐体に内蔵している。



VALUESTAR Lシリーズのうち、新筐体を採用した最下位機種『VL350/AD』 従来のLシリーズの筐体を採用し、TV視聴&録画機能を持たない『VL300/AD』
VALUESTAR Lシリーズのうち、新筐体を採用した最下位機種『VL350/AD』従来のLシリーズの筐体を採用し、TV視聴&録画機能を持たない『VL300/AD』。今回のデスクトップモデルで唯一のTV機能なし製品だ

これは、地上アナログ放送と地上デジタル&BS/CSデジタル放送およびデジタル放送の認証システム(B-CAS)用モデムを、従来は3枚のPCIカードで実現していたため、PCIスロットの長さや数に制限のあるコンパクト筐体では搭載が不可能だったという。今回のVALUESTAR Lの最上位機種では、これを2枚に集約した新設計のPCIカードを開発・搭載することでコンパクト筐体での地上デジタル&BS/CSデジタル放送対応を実現したという。なお、このチューナーカードは2枚で一部機能を共有するなど、本機種向けにカスタマイズして設計したもので、単体販売や外販については、当面予定していないという。

また、VALUESTAR Lと同TXの最上位機種に付属する23インチワイド液晶ディスプレーも機能強化が図られている。色温度を従来の8000度から1万4000度(ダイナミックモード設定時)に向上して、白色の表現をより鮮やかにしたほか、映画などで暗いシーンが現れた際には自動的にコントラストを調整して黒つぶれを防ぐ“ACC(Adaptive Contrast Control)機能”、MPEG圧縮に特有のブロックノイズやモスキートノイズを提言する“M-NR(MPEG Noise Reduction)機能”、肌色や濃い色の部分の色調表現を信号処理の変更によって改善、などの画質向上が図られたという。

上記以外の主なスペックは、PC3200対応DDR SDRAMを標準512MB(VL700/AD、VL350/AD、VL300/ADは256MB)、最大2GB(VL300/ADは1GB)まで増設可能。グラフィックスアクセラレーターはチップセット(Intel 915G、VL300/ADのみSiS 651)内蔵機能を利用し、グラフィックスメモリーはメインメモリーから最大128MB(VL300/ADは最大64MB)共用する。

通信機能は10/100BASE-TX対応Ethernet、K56flex&V.90対応の56kbpsファクスモデムを搭載。インターフェースはUSB 2.0×6(VL300/ADはUSB 2.0×3)/IEEE 1394/パラレル/DVI-I/PS/2×1/コンポジットおよびS-Video入力(VL300/ADを除く)/オーディオ入出力、など。さらに最上位機種に付属する23インチTFT液晶ディスプレーはUSB 2.0×3のハブ機能を備える。

拡張スロットはPCI×2(TVチューナー搭載モデルは空き1、地上デジタル&BS/CSデジタル対応モデルは空き0、VL300/ADは空き2)、PCカード(TypeII×2またはTypeIII×1)、SDメモリーカード/メモリースティック(PRO)/xDピクチャーカード対応のトリプルメモリースロット×1(VL300/ADを除く)を搭載。

本体サイズと重量は、幅100×奥行き366×高さ332mm/9.2~9.4kg。VL300/ADは一回り小さな従来(Lシリーズ)の筐体を採用し、幅97×奥行き355×高さ325mm/約8.6kg。消費電力は最大230~197W(VL300/ADは164W)/標準88~117W(同55W)。

付属ソフトは、オリジナルAV視聴ソフト『MediaGarage 2.0』、TV視聴&録画ソフト『SmartVision 2.3』(VL300/ADを除く)、データ移行ユーティリティーソフト『データトラベリング Ver.2.0』、デジタルオーディオ作成・管理ソフト『BeatJam for NEC』など。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン