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NTT Comとガイアックス、MMORPG『M2~神甲演義~』のオープンβトライアルを開始――マップや職業、アイテムなどを増加

2004年09月03日 21時30分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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『M2~神甲演義~』オープンβトライアル発表会の模様
『M2~神甲演義~』オープンβトライアル発表会の模様

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)と(株)ガイアックスは3日、東京・大手町のアーバンネット大手町ビルで記者説明会を開催し、台湾インターサーブ(InterServ International)社が開発、ガイアックスが日本語化を行なったMMORPG(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)『M2~神甲演義(しんこうえんぎ)~』のオープンβトライアルを10日に開始すると発表した。

βトライアルは、ブロードバンドインターネット接続環境を持つユーザーであれば、誰でも無料で参加が可能。本日15時からM2~神甲演義~の公式サイトで事前登録受け付けが開始され、7日14時に入手可能になるゲームプログラムをインストールしておく必要がある。動作環境は、対応OSがWindows 98/Me/2000/XP、CPUがPentium III-500MHz以上/AMD K6-2-500MHz以上、メモリー128MB以上、DirectX 8.1以上、など。通信環境は、56kbps(アナログモデム)でも動作可能だが、ADSL(1.5Mbps以上)などのブロードバンド接続を推奨している。



NTTコミュニケーションズのコンシューマ&オフィス事業部OCNサービス部担当部長の早川哲司氏 ガイアックスの代表取締役社長の上田祐司氏
NTTコミュニケーションズのコンシューマ&オフィス事業部OCNサービス部担当部長の早川哲司氏ガイアックスの代表取締役社長の上田祐司氏

発表会にはNTTコミュニケーションズのコンシューマ&オフィス事業部OCNサービス部担当部長の早川哲司(はやかわてつじ)氏、ガイアックスの代表取締役社長の上田祐司氏らが出席し、協業の背景やゲームの概要などを説明した。

コミュニケーションツールの充実 ゲーム中でマイホームを獲得でき、家具やアイテムの配置を自由に設定可能 2人から5人までのパーティープレイが可能で、強力な攻撃を繰り出すことができるという
M2~神甲演義~の特徴を説明する資料。その1、コミュニケーションツールの充実M2~神甲演義~の特徴を説明する資料。その2、ゲーム中でマイホームを獲得でき、家具やアイテムの配置を自由に設定可能M2~神甲演義~の特徴を説明する資料。その3、2人から5人までのパーティープレイが可能で、強力な攻撃を繰り出すことができるという

M2~神甲演義~は、台湾と中国で先行して運営開始されているMMORPG。中国古代の空想的書物“山海経(せんがいきょう)”をベースに、世界各地の神話や伝説を織り込み、剣と魔法(法術)、さらにロボットが登場する世界で参加者同士がコミュニケーションをとりながらダンジョンやマップを攻略していくというもの。長期間ゲームに参加しているベテランプレイヤーには、新人のプレイヤーの参加が知らされ、ゲームのコツなどをレクチャーするなどのユーザー同士のコミュニケーションを活発化する工夫がなされているという。

オープンβトライアルでは、新たに7つの上級職が追加された 追加された上級職。その1、紅剣士 追加された上級職。その2、神弓者
オープンβトライアルでは、新たに7つの上級職が追加されたが、さらに7つの隠された上級職も順次公開していく予定だという追加された上級職。その1、紅剣士(こうけんし)は武器、特に剣のスペシャリストで敵のまっただだなかに切り込んでいく!追加された上級職。その2、神弓者(しんきゅうしゃ)は弓のスペシャリスト。遠距離から剣士などのサポートを行なう

同ゲームは、今年6月16日から8月30日までガイアックスが東日本電信電話(株)/西日本電信電話(株)の協力を得て、フレッツADSL/Bフレッツユーザー向けにクローズドβトライアルを行なっていた(参加ユーザー数は非公開)。今回のオープンβトライアルでは、ISP(インターネット接続サービス業者)の制限がなく、ADSLや光によるブロードバンドインターネット接続環境があれば、誰でも参加可能。NTTコミュニケーションズとガイアックスでは「今年末までに30万人の参加を目指す」という。

追加された上級職。その3、刺客 追加された上級職。その4、五行師 追加された上級職。その5、大司祭
追加された上級職。その3、刺客(しかく)。忍者のような身なりと武器が特徴で、実際に攻撃回数の多さと相手の弱点への攻撃(クリティカルヒット)が得意追加された上級職。その4、五行師(ごぎょうし)は、古代中国の独特の考え方である5つのエレメント(元素)を使った攻撃形魔法を得意とする追加された上級職。その5、大司祭は五行師とは逆に回復系の法術を得意とする。パーティーのサポート役で感謝されることしきり

NTTコミュニケーションズの早川氏は、「OCNが420万を超える会員を得て、そのうちの半数がブロードバンド会員。その多くから付加価値サービスを求められており、オンラインゲームはそのキラーコンテンツになると考えている。今回M2のローカライズを担当したガイアックスは、OCNのコミュニティーサービスを手がけるなど実績・ノウハウを持っているため、話を聞いたときから興味があった。OCNではこれまでにも映像配信や音楽配信を行なってきた。今回のオンラインゲームでは技術支援とマーケティングの協力を行なう」と、同社の役割を説明した。

追加された上級職。その6、錬金師 追加された上級職。その7、機甲士
追加された上級職。その6、錬金師。生産系の上級職で、さまざまな材料から家を飾る家具を作り出せる特殊能力を持つ追加された上級職。その7、機甲士(きこうし)は、神甲兵(ロボット)が使うアイテムを作り出せる生産系の上級職。彼らのアイテムを使うことで神甲兵は耐久度や破壊力が最大限発揮されるという

上田氏は、「過去4年間、OCNでコミュニティーの運営を行なってきて、同社(NTTコミュニケーションズ)がインフラ周りの技術を持つことがわかっている。これまでのクローズドβトライアルで得たこととしては、やはり(このゲームの強みは)“コミュニティーゲーム”であるということ。オンラインゲームというと敷居が高く参加者がすぐにやめてしまうという話も聞くが、このゲームでは上級者に初心者の参加を知らせて、ユーザー同士で助け合うという機能がうまく働いて滞在時間が比較的長いという結果が出ている。また、従来のクローズドβはバグ取りや翻訳(日本語化)の修正が主目的だった。オープンβではコミュニティー作りを中心に行なっていきたい」と語った。

新規マップの追加 新アイテム・神甲兵の追加
新規マップの追加新アイテム・神甲兵の追加

クローズドβトライアルで育てたキャラクターはオープンβトライアルには持ち越されず、全員が同じ条件からのスタートとなる。また、キャラクターの職業について、従来最上位であった“中級職”のさらに上の“上級職”(7種類)が用意され、ゲーム進行中にさらに7種類の職業を追加していく予定がある。職業の追加にあわせて、キャラクターの特技(技能)も拡大し、合計200種類以上が用意されるという。マップにおいても、新規フィールドを4つ、新規ダンジョンを2つ追加し、従来からのダンジョン2つも階層の追加(拡張)を行なっている。そのほか、“神甲兵”(ロボット)が空を飛ぶなどの新装備や新武器などを50セット追加したとのこと。

なお、現時点でオープンβトライアルの終了時期(課金サービス開始時期)や料金体系などは決まっていないが、「他社の動向を見ながら、料金は決めていきたい」(上田氏)と話した。

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