明日2日、午前0時の公開に先駆けて「Windows XP Service Pack 2 セキュリティ強化機能搭載(以下Windows XP SP2)」の販売が秋葉原で始まっている。2002年に登場した「Windows XP SP1」から、約2年ぶりとなる大幅なバージョンアップとなる。
2002年に登場した「Windows XP SP1」から、約2年ぶりとなる大幅なバージョンアップとなる「Windows XP SP2」 | 見た目では判断しにくい。左の写真のように“Service Pack 2”と記載された赤いシールが裏面に張られているので、それが目印となる |
製品名に“セキュリティ強化機能搭載”と銘打たれているように、今回登場した「Windows XP SP2」のセキュリティ機能の主な強化点は以下の4点となる。
ネットワークの保護機能の強化として、ウイルスやインターネット経由でコンピュータにアクセスしようとする侵入者からコンピュータを防御する“Windows ファイアウォール(デフォルトで有効)”を搭載。
より安全なブラウジングとして、ポップアップウィンドウが自動的に開くことを防止する“ポップアップブロック機能”
を搭載。さらにPCに不具合を発生させる可能性のあるActive Xコントロールが自動的にインストールされることを防ぐ、“Activeコントロールのダウンロードブロック機能”も搭載し、どちらもデフォルトで有効となっている。
より安全な電子メールとしては「Outlook Express」において、添付ファイルを開こうとすると危険度に応じて警告が表示。加えてメールを開いた際に、ダウンロードリンクが埋め込まれたHTMLメールにより、自動的に画像がダウンロードされることを防ぐため、HTMLメールを画像のダウンロードを防いだまま閲覧することが可能。
メモリ保護機能の強化として、“バッファ オーバーラン”と呼ばれる攻撃を低減する“データ実行防止(Data Execution Prevention)機能”を搭載。なお、この機能はCPU側の対応も必要になり、AMDが「Athlon 64」「Athlon 64 FX 53」「Opteron」で対応すると発表している。
アークではパーツとのセット購入という形で販売を開始 | クレバリー1号店では全てFDDとのセット価格として、計3種類の「Windows XP SP2」を販売中だ |
今回販売を確認した「Windows XP SP2」は「Windows XP Home Edition」と「Windows XP Professional」、「Windows XP Professional DME(Digital Media Edition)」の3種類。いずれもOEM版のためHDDやFDDなどのパーツ類とのセット購入が条件なのは言うまでもない。価格は、クレバリー1号店で「Windows XP Home Edition」が1万1548円、「Windows XP Professional」が1万7848円、」、「Windows XP Professional DME」が1万9423円となっており、全てFDDとのセット価格。他に、アークとT-ZONE.PC DIY SHOPでも「Windows XP Home Edition」と「Windows XP Professional」の入荷を確認しており、パーツとのセット購入という形で販売を開始している。
なお、既存のユーザーに対する“SP2”の配布は、冒頭でも触れたように明日午前0時からWindows Updateやダウンロードセンターなど、同社のWebサイトで提供が開始される予定。自動更新機能でのアップデートは、9月29日からの対応となるという。さらに今回ユニークなのが、全国約2万5千局の郵便局窓口に“SP2”収録CDを展示し、自由に持ち帰りできるという配布方式だ。その際、初心者ユーザー向けにセキュリティ対策を分かりやすく解説した小冊子「パソコンの安全対策CD-ROM」も添付されるようで、こちらは10月1日の金曜日から始まる予定となっている。