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クセロ、PDF関連ソフト“瞬簡”シリーズでコンシューマー市場に本格参入――PDF作成ソフト『クセロPDF』の無償配布も開始

2004年08月25日 00時00分更新

文● 編集部

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(株)クセロは25日、“瞬簡”シリーズとして、高機能版のPDF作成ソフト『瞬簡PDF』、PDFファイリングソフト『瞬簡ファイリング for PDF』、暗号化ソフト『瞬簡ロック』の3製品のダウンロード販売を9月29日に開始すると発表した。価格は、『瞬簡PDF』が2940円、『瞬簡ファイリング for PDF』が3990円、『瞬簡ロック』が1890円。企業向けのカンパニーライセンスも用意する。

同社はこれまで業務用のソフトを販売してきたが、PDF市場が活性化しつつあることから、“瞬簡”シリーズにより、コンシューマー市場に本格参入するもので、PDF市場のすそ野を広げるために、PDF作成ツール『クセロPDF』の無償配布を9月1日に開始するという。

無償で提供する『クセロPDF』は、アプリケーションデータやイメージデータからPDFファイルを生成するソフト。同社の持つコア技術の1つである“PDFドライバ”をエンジンに使用しており、市販の低価格ソフトではサポートされていない暗号化やセキュリティー設定(閲覧/印刷/内容変更の制限やパスワード設定)など、基本的な機能はすべて備えているのが特徴。プリンター出力の代わりに『クセロPDF』を選択して印刷ボタンを押せばPDFファイルを作成できる。試用版や評価版ではないため、使用期間や枚数などの制限もないという。

ダウンロード販売を行なう『瞬簡PDF』は、PDFファイルの編集(結合/分割/ページ抽出/テキスト抽出/セキュリティー設定/設定解除)や、PDFファイルのメール添付機能なども可能な高機能版のPDF作成ソフト。PDFに変換したいファイルを『瞬簡PDF』の変換リスト、あるいは“PDF出力ツール”のアイコン上にドラッグ&ドロップすれば変換できるなど、使いやすくなっているのが特徴。対応OSはWindows XP SP1/2000 Professional(SP3以降)。

『瞬簡ファイリング for PDF』は、スキャナーや文書管理ソフトと連携する機能を搭載したPDFドキュメント管理支援ツール。アプリケーションファイルをメインウィンドウにドラッグ&ドロップすればPDFファイルに変換できるだけでなく、変換後のPDFファイルと元のオリジナルファイルをリンクして管理できるのが特徴。オリジナルファイルの更新をPDFファイルに反映させるといったことも可能。サムネイル表示を利用して、PDFファイルの構成を編集するページ編集機能(分解/回転/結合/ページの入れ換えなど)や、スキャナーから取り込んだ画像データにOCR処理を行なって、全文検索の対象とする機能も搭載する。ネットワークによるデータベースの共有や、PDFファイルの文書情報の編集などもサポートされている。対応OSはWindows XP SP1/2000 Professional(SP3以降)で、『クセロPDF』が必要(一部の機能を利用するにはAdobe Acrobatが必要)。

『瞬簡ロック』は、ファイルやフォルダーを『瞬簡ロック』のアプリケーションアイコン上にドラッグ&ドロップすれば暗号化/復号化が行なえるソフト。暗号化用のパスワードを設定できるほか、『瞬簡ロック』がインストールされていない環境でも復号化できる形式で暗号化することも可能。暗号化形式や元のファイルの処理などを事前に設定でき、パスワードの自動生成にも対応(生成されたパスワードはクリップボードにコピーされるようになっている)。暗号化したファイルを自動的にメールに添付することも可能。また、暗号化の際のパスワード一覧をパスワード付きの暗号化ファイルとして保存することもできるという。対応OSはWindows XP SP1/2000 Professional(SP3以降)。

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