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ノバック、情報家電の新ブランド“ViVaEleca”を設立――第1弾としてDVD&HDDプレーヤー『Mpeg HDGate』などを発表

2004年08月09日 22時31分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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ViVaEleca発表会の模様

(株)ノバックは9日、東京・水天宮のロイヤルパークホテルで記者説明会を開催し、情報家電の新ブランド“ViVaEleca(ビバエレカ)”の設立と、その第1弾製品としてDivX対応DVD&HDDプレーヤー『Mpeg HDGate(エムペグハーディゲート)』、DVDオーサリングソフト付きポータブルDVDプレーヤー『DVD Porter(ディーブイディ・ポーター)』を9月下旬に発売すると発表した。価格はいずれもオープンプライスで、編集部による予想実売価格はMpeg HDGateが2万5000円弱、DVD Porterが3万円弱。

本製品の国内販売元は同社の100%子会社の(株)ジェットオンラインで、流通・販売をソフトバンクBB(株)が、部品や製品の輸入および海外向け販売を三井物産(株)が行ない、今後もViVaElecaブランドの製品は4社の協業で展開していくという。



ノバックの代表取締役の中島洋一氏 ソフトバンクBBの流通事業統括MD本部本部長の中川具隆氏
ノバックの代表取締役の中島洋一氏ソフトバンクBBの流通事業統括MD本部本部長の中川具隆氏

発表会にはノバックの代表取締役の中島洋一氏、営業開発部チーフディレクター ビバエレカ事業担当の齋藤祐一氏、ソフトバンクBB(株)の流通事業統括MD本部本部長の中川具隆(なかがわともたか)氏、三井物産(株)の情報開発営業室室長の杉山春夫氏らが出席し、新ブラン発足の経緯や背景などを説明した。

ViVaElecaの由来は、前半にイタリア語で万歳を意味する“Viva”や“鮮やかな価値”を意味する英語“Vivid Value”の意味を託し、後半にはパソコンや家電、およびすべての製品のベースとなる“電子技術”の意味を込めた、とのこと。

三井物産の情報開発営業室室長の杉山春夫氏 ノバックの営業開発部チーフディレクター ビバエレカ事業担当の齋藤祐一氏
三井物産の情報開発営業室室長の杉山春夫氏HDカセットを手に説明するノバックの営業開発部チーフディレクター ビバエレカ事業担当の齋藤祐一氏

中島氏は新ブランド発足の経緯について、「15、6年前から知り合いのソフトバンクBBの中川さんから昨年9月に、「21世紀になったことだし、TVやパソコンや電話がそれぞれ独立したものじゃなく、融合したものを作りたい。いっしょにやらないか?」と持ちかけられた。チャンスを得たとも思ったが不安も少なからずあった。しかし、現在のブロードバンド立国を築いた孫さんと日々顔を突き合わせて仕事をしている中川さんの言葉だけに、心配はないだろうと判断した。さらに、台湾で12年ほど協力しているアニメーションテクノロジー社が三井物産の方を紹介すると申し出てくれたことで、部品調達や価格設定、海外流通などをレクチャーしてくれたことも大きかった。今日発表できる2製品は、デジタル情報ハイウェイで大いに活躍する製品と期待している」と話し、4社協業で創設した新ブランドへの強い意気込みを示した。

中島氏に紹介されたソフトバンクBBの中川氏は、「これまでパソコンを中心にしたIT商材で勝負してきたが、最近は主役がパソコンから情報家電へとシフトしてきた。いつまでもパソコンという狭いカテゴリーの中で勝負を続けるのではなく、家電において勝負をかけていきたいと考え、中島さんに声をかけた。ソフトバンクBBとしては、単に流通を担うだけでなく、社内にスペシャルチームを発足して企画段階から参与していき、密接に協力していく体制でいる。自分自身もコンシューマー(消費者)として、使ってみたい、ワクワクする、そんな製品を作っていきたい。家電は使い勝手こそいいが拡張性に乏しい。パソコンは機能追加や拡張はできるものの、そのための手順が難しく面倒もある。両社のいいところを生かした製品を形にしていく」と意気込みを語った。

三井物産の杉山氏は今回の協業について、「従来のような、モノを右から左に動かすことでお金を得るビジネススタイルは終わった。これは三井物産が終わった、という意味ではない。これからは“総合商社”から“総合力商社”に変化していく必要がある。すなわち、三井物産のもつ経営資源を新しい市場に注ぎ込んで、新たな製品作りや市場作りを進めるということ。特にFPD(フラットパネルディスプレー)が今後の大きなビジネスチャンスになると見ている。その流れの中で、パソコン関連に実績のあるノバックと出会い、三井物産の掲げるビジネスモデルとの合致を得た。こうした製品は流行の移り変わりが激しく、やもすれば在庫の山を築いてしまうケースもある。市場のニーズを的確に判断して、小回りの効く流通や開発・生産体制、タイムリーな行動力が求められる。企画開発力を持つノバックと、多くのブロードバンドユーザーを抱えるソフトバンクBBとが手を組むことで、これがカバーできると考えた。三井物産は今回の製品について、特に欧州を中心に海外展開を考えている。大手メーカーとは一味違う価格競争力が発揮できるだろう」と自信を見せた。

Mpeg HDGateの内部構造 Mpeg HDGateの利用提案
Mpeg HDGateの内部構造Mpeg HDGateの利用提案

Mpeg HDGateは、同社独自のリムーバブルHDDケースを収納できる据え置き型DVDプレーヤー。本体前面左のカバーをあけると、USB 2.0ケーブルでパソコンの外付けHDDとして利用できるリムーバブルHDD“HDケース(ハーディケース)”が収納できるスロットがある。同社ではこれを“HDゲート(ハーディゲート)方式”と呼称する。これのプレーヤーをリビングルームに置くことで、パソコンで録画した映像を、従来のように記録型DVDメディアに書き出したり、家庭内ネットワーク経由で読み出すといった手間を書けることなく、HDDごと持ち運んで視聴が可能になるという。

Mpeg HDGate
Mpeg HDGate

HDカセットはIDEタイプの3.5インチHDDを1台収納可能で、137GB以上のBigDriveにも対応(ファイルシステムはFAT32/NTFSをサポート)。プレーヤー本体にはHDDが含まれず、ユーザーが別途用意する必要がある。再生可能なファイル形式は、DVD-Video/DVD-VR/VideoCDおよびMPEG-1/-2/DivXで圧縮したMPEG-4など。DVDプレーヤー側で再生可能なメディアは、DVD-Video/DVD-ROM(リージョンコード2)およびDVD-R/RW、DVD+RW/+Rなど。本体にはパソコン上でビデオ編集やDivXでの動画圧縮が可能なユーリード(株)のビデオ編集ソフト『Ulead Video ToolBox 2 for Mpeg HDGate』が付属する。

本体サイズと重量は、幅420×奥行き265×高さ50mm/2.5kg。リムーバブルHDD“HDカセット”は、幅185×奥行き115×高さ34mm/330g(HDD未装着時)。消費電力は24W。インターフェースは、ビデオ出力(コンポジット×1/S-Video×1/コンポーネント×1)、オーディオ出力(RCAピンステレオ×1/光デジタル×1/同軸デジタル×1)など。本体にはネットワーク端子やUSB端子を持たず、HDカセットにUSB type BのUSB 2.0端子とDC入力端子を備える(付属ACアダプターによる外部電源駆動)。

DVD Porter
DVD Porter

同時に発表されたDVD Porterは、パソコンで取り込んだ映像を外出先でも見たいというユーザー向けに、DVDオーサリングソフトをセットにした7インチワイドTFT液晶ディスプレー付きポータブルDVDプレーヤー。黒とシルバー、ツヤの違うシルバー2色の組み合わせという2タイプを用意する。付属のDVDオーサリングソフトは、ユーリードシステムズの『Ulead Movie Writer 3 SE』で、DVD-VR形式での追記機能やデータ書き込み/音楽CD作成機能“Burn Now”、Dolby Digital AC-3形式の音声圧縮データの書き込みなどを持たない機能制限版ながら、初心者でもビデオファイルの読み込みからDVDオーサリングまで、一連の作業が迷わずに行なえるという。また、オプションでプレーヤーを収納できるキャリングバッグと車のシガーソケットから電源供給を行なうカー電源アダプターをセットにした“DVD Porterオプションキット”を用意する(オープンプライス)。

対応メディアは、DVD-Video(リージョンコード2)のほか、DVD-R/RW、CD-R/RWで、DivXで圧縮したMPEG-4ファイルの再生は非対応。本体サイズと重量は、幅185×奥行き145×高さ27mm/730g(バッテリー除く)。電源はリチウムイオンバッテリーまたはACアダプターで、リチウムイオンバッテリーを利用した場合の再生可能時間は約2.5~3時間。バッテリーのサイズと重量は、幅165×奥行き130×高さ12mm/290g。

DVD Porterはシルバーモデルとブラック&シルバーの2タイプを用意
DVD Porterはシルバーモデルとブラック&シルバーの2タイプを用意

なお、今後の同ブランドの商品展開として、今年第4四半期にTVチューナー内蔵型のDVD&HDDカセットレコーダー、小型軽量の携帯型TVチューナーや子供向けDVDプレーヤー“Toy DVD Player for Child”を、2005年第1四半期にはパソコン機能やオーディオ/ネットワーク/デジタルチューナーなどのコンポーネントを追加・変更可能なカスタムユニット方式の“フラットパネルディスプレー”を投入したい、と計画を明らかにした。

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