本日“Linux Cafe di PRONTO秋葉原店”にて、旭エレクトロニクス株式会社主催のイベント「自作ノート体験祭り」が開催され、会場内にはAOpen、ASUSTeK、MSI各社のPentium M対応ノートベアボーンが展示されていた。
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「AOpen ついに出る!! Pentium Mマザーボード」と記載。型番は「855GMEm-LFS」という製品だ | 旭エレクトロニクス株式会社主催のイベント「自作ノート体験祭り」が開催。会場の“Linux Cafe di PRONTO秋葉原店” |
「IntelがPentium Mのリテール販売を強く推していることもあり、今年は市場が大きく伸びるはず(ASUSTeK)」ということを実証するかのごとく、出品されていたノートベアボーンは、そのほとんど全てがPentium M対応のチップセット“i855”シリーズを搭載したもの。従来のイベントと比べると一見地味な印象も拭えないが、そんな中にあって自作ユーザー大注目の製品がお目見えしていた。
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出品されていたノートベアボーンは、そのほとんど全てがPentium M対応のチップセット“i855”シリーズを搭載したもの | MSIからも「MS-1006」というPentium M対応のノートベアボーンが |
それは会場内の壁に貼られた1枚のポスター。そこには「AOpen ついに出る!! Pentium Mマザーボード」と記載されているではないか。それによると、型番は「855GMEm-LFS」。発売時期は9月末予定で、店頭予想売価2万9800円という。主な仕様は、チップセットに“i855GME+ICH4-M”を採用。フォームファクタはMicro ATXで拡張スロットがAGP×1、PCI×3、DDR DIMM(DDR200/266/333)×2というもの。そのほか、サウンドにデュアルギガビットイーサネット、IEEE1394をオンボードする。
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発売時期は9月末予定で、店頭予想売価2万9800円。予定通り発売されることになれば、人気の製品となるのはほぼ間違い無い | 主なスペック。Micro ATXにAGPスロット搭載と要点は抑えた製品となっている |
特徴はなんといってもその価格だ。現在販売されているPentium M対応マザーボードは、工業向け製品が中心となるために約3万円後半から4万円台という従来の製品よりかなり高い値段で販売されている。また、マザー自体の形状が特殊な規格のものを採用している例も多く、一般の自作ユーザーにとっては比較的ハードルの高い製品となっていた。現在、Pentium Mはその高いパフォーマンスが評価され、秋葉原のパーツショップでは普通に販売されている。しかし、ショップ関係者の間でも「マザーがもっと安く大量に出回れば、Pentium Mは一大ブームを巻き起こす可能性が高い」と常々言われていたように、その価格が最大のボトルネックとなっていた。そんな中、今回始めて公の場で明らかとなったAOpenの「855GMEm-LFS」は、2万円台という価格を実現。予定通り発売されることになれば、人気の製品となるのはほぼ間違い無いだろう。なお、今のところ同社以外のメーカーで新たにPentium M対応マザーボードを発売するという所は聞こえてこないが、AOpenの事実上の発表に伴いなんらかの動きがあるかもしれない。今後、ますますPentium Mから目が離せなくなりそうだ。
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