すでに店頭からは絶滅して久しい“i815”チップセットのSocket 370マザー。だが本日、AOpen製「AX3S Pro-U」が突然ショップに入荷した。初めて販売されたのは2001年夏、関西弁で喋るマザーや全身ピンク色のマザーなどの珍品を生みつつ長期間同社の主力製品として君臨し、最後はオンボード機能満載の究極パージョンでSocket 370時代の終焉を飾った同社製「AX3S」シリーズ製品のひとつだ。
突然の再入荷となった「AX3S Pro-U」 |
チップセットは“Tualatin”コア対応の“i815E B-Step”。拡張スロットはAGP×1、PCI×6、CNR×1、DIMM×3。現在ではすっかり“付いていて当たり前”となってしまったイーサネット機能を備えておらず、さらにオンボードUSBも1.1までの対応となるなど、懐かしさがこみ上げてくる仕様となっている点は注意。当然、Serial ATAなどという(当時では)超未来のテクノロジーは搭載していないが、オンボードIDEがUltra ATA/100対応と、ここだけは今なお現役で勝負できるのが救いといえよう。価格はZOA 秋葉原本店で1万1800円、TSUKUMO eX.で1万2700円。新品の“i815”マザーを手に入れるチャンスはこれが最後かも?
ピンの少なさが懐かしいSocket 370。ある意味貴重な製品であることは間違いない |