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キヤノン、“PowerShot”シリーズの新モデル5機種を発表──PowerShot初のカラーバリエーションモデルも

2004年08月20日 13時39分更新

文● 編集部 新海宏一郎

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多彩な“スペシャルシーンモード”を搭載した『PowerShot A95/A85』

『PowerShot A95』 『PowerShot A85』
『PowerShot A95』『PowerShot A85』

『PowerShot A95』は、『PowerShot A80』の後継にあたる初中級者向きコンパクトデジタルカメラ。新たに、有効500万画素のCCDや“スペシャルシーンモード”(後述)8種類を含む21通りの撮影モード、従来Pro/G/Sシリーズのみにしか搭載されていなかったAF枠を十字キーで自由に移動できる“アクティブコントロール”機能に対応した。そのほか、1.8インチのバリアングル対応液晶ディスプレー(横開き:180度、縦回転:前180度/後ろ90度)を装備する。

“スペシャルシーンモード”は、夜景や打ち上げ花火などの設定が分かりにくい撮影シーンをあらかじめプリセットしている“シーンモード”。今回、“ナイトスナップ(夕暮れや夜景をバックに手ぶれ補正を効かせて人物を撮るモード)”と“キッズ&ペット(子供やペットなどよく動き回る被写体のシャッターチャンスを逃さず撮るモード)”を追加した。また、従来同様に映像エンジン“DIGIC”を採用するほか、AF測距枠を9点に増やして被写体の位置が中央でなくてもピントを合わせられる“9点測距AiAF”機能を搭載する。

『PowerShot A95』の背面 『PowerShot A85』の背面
『PowerShot A95』の背面『PowerShot A85』の背面

主な仕様は、撮像素子に1/1.8インチの有効500万(総530万)画素CCDを、レンズに非球面レンズ2枚を含む5群6枚構成の光学3倍ズームレンズを搭載。デジタルズームとの併用で最大約12倍まで対応する。焦点距離はf=7.8~23.4mm(35mmフィルムカメラ換算時:38~114mm相当)。レンズの明るさを示すF値は2.8~5.3。シャッター速度は15~1/2000秒(1.3秒以上の露光ではノイズリダクション処理が自動的に有効になる)。ISO感度はオート/50/100/200/400。連写速度は毎秒約2.0枚で最大129枚まで撮影可能。静止画の記録解像度は最大2592×1944ドットで、記録フォーマットはJPEG形式(DCF 1.0/DPOF Ver.1.1/Exif 2.2準拠)。動画撮影は640×480ドット/毎秒10フレームで最大約30秒、および320×240または160×120ドット/毎秒15フレームで最大約3分の連続記録が可能。記録フォーマットはMotion JPEG圧縮のAVI形式となる。

メディアスロットと電池室(写真はA95)
メディアスロットと電池室(写真はA95)

記録メディアはCFカード(Type II)で、32MBのCFカードが付属する。ファインダーは実像式光学ファインダー(視野率非公表)を内蔵し、ディスプレー用に1.8インチバリアングル対応低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレー(約11万8000画素)を採用する。バッテリーは単3アルカリ電池もしくは単3ニッケル水素充電池使用し、撮影可能枚数は約140枚(単3アルカリ電池/液晶ディスプレーオン時、カメラ映像機器工業会CIPA準拠での測定値)。側面にはUSB端子を備え、“カメラダイレクト”機能と“PictBridge”に対応しする。S70と同様に、“イージーダイレクトボタン”を装備するほか、“IDフォトプリント”“ムービーフォトプリント”機能も搭載する。

本体サイズは幅101.1×奥行き34.7×高さ64.6mm、重量は約235g(本体のみ)。アプリケーションとして画像管理ソフト『ZoomBrowser EX 4.6』(Windows 98/98 SE/Me/2000/XP対応)/『ImageBrowser 3.6』(Mac OS 9.0~9.2、Mac OS X 10.1~10.3対応)などが付属する。

『PowerShot A85』はA95から、撮像素子を1/2.7インチの有効400万(総420万)画素CCDに、レンズを焦点距離が5.4~16.2mm/F2.8~4.8の光学3倍ズームレンズ(35mmフィルムカメラ換算時:35~105mm相当)に、連写を毎秒1.5枚(最大120枚)に変更した下位モデル。バリアングルディスプレーや“アクティブコントロール”、“スペシャルシーンモード”の“ナイトスナップ”および“キッズ&ペット”が省略され、そのほかの仕様と機能はA95と同等となる。本体サイズと重量は幅101.1×奥行き31.5×高さ64.0mm/重量は約200g(本体のみ)となる。




4色の和名カラーバリエーションを用意する『PowerShot A400』

『PowerShot A400』
『PowerShot A400』。手前から時計回りに“雫/SHIZUKU(シルバー)”“萌/MOE(グリーン)”“杏/ANZU(オレンジ)”“空/SORA(ブルー)”

『PowerShot A400』は、3月に発表した『PowerShot A310』の後継の初心者向けコンパクトデジタルカメラ。本体に前面に4色のフロントヘアライン処理を施したアルミプレートを採用し、“雫/SHIZUKU(シルバー)”“空/SORA(ブルー)”“萌/MOE(グリーン)”“杏/ANZU(オレンジ)”の4種類のカラーバリエーションを用意するのが特徴。同社によると、PowerShot Aシリーズでは初のカラーバリエーション展開で、軽快で親しみやすく楽しいイメージを表現する4色を用意したという。本体は従来機種より体積が約11%小型化し、重量も約10g軽くなっている。

A310から追加された機能としては、AF時に撮影画面を固定して測距することで、AFの速度がノーマル時と比較して約40%速くなるという“クイック撮影機能”、AF測距枠を9点に増加し、被写体の位置が中央でなくてもピントを合わせられる“9点測距AiAF”機能、カメラの縦横位置を自動的に判別する“SIセンサー”機能などの搭載が挙げられる。

A400の背面
A400の背面

主な仕様は、撮像素子に1/3.2インチの有効320万(総330万)画素CCDを、レンズに7群9枚構成(非球面なし)の光学2.2倍ズームレンズを搭載。デジタルズームとの併用で最大約7倍まで対応する。焦点距離はf=5.9~13.2mm(35mmフィルムカメラ換算時:45~100mm相当)。レンズの明るさを示すF値は全域で3.8。シャッター速度は1~1/1500秒(1.6秒以上の露光ではノイズリダクション処理が自動的に有効になる)。ISO感度はオート/50/100/200/400。連写速度は毎秒約1.3枚で最大120枚まで撮影可能。映像エンジンは“DIGIC”を搭載する。静止画の記録解像度は最大2048×1536ドットで、記録フォーマットはJPEG形式(DCF 1.0/DPOF Ver.1.1/Exif 2.2準拠)。動画撮影は640×480ドット/毎秒10フレームで最大約30秒、および320×240または160×120ドット/毎秒15フレームで最大約3分の連続記録が可能。記録フォーマットはMotion JPEG圧縮のAVI形式となる。

A400のメディアスロットと電池室
A400のメディアスロットと電池室

記録メディアはSDメモリーカードで、16MBのSDメモリーカードが付属する。ファインダーは実像式光学ファインダー(視野率非公表)を内蔵し、ディスプレー用に1.5インチ低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレー(約11万5000画素)を採用する。バッテリーは単3アルカリ電池もしくは単3ニッケル水素充電池使用し、撮影可能枚数は約100枚(単3アルカリ電池/液晶ディスプレーオン時、カメラ映像機器工業会CIPA準拠での測定値)。側面にはUSB端子を備え、“カメラダイレクト”機能と“PictBridge”に対応しする。S70と同様に、“イージーダイレクトボタン”を装備するほか、“IDフォトプリント”“ムービーフォトプリント”機能も搭載する。



お詫びと訂正:当初、A400の記憶メディアをCFカードと記載していましたが、正しくはSDメモリーカードでした。ここにお詫びし訂正いたします。(2004年8月20日)

本体サイズは幅107.0×奥行き36.8×高さ53.4mm、重量は約165g(本体のみ)。アプリケーションとして画像管理ソフト『ZoomBrowser EX 4.6』(Windows 98/98 SE/Me/2000/XP対応)/『ImageBrowser 3.6』(Mac OS 9.0~9.2、Mac OS X 10.1~10.3対応)などが付属する。

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