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コニカミノルタ、0.8秒の高速起動の沈胴型コンパクトデジタルカメラ『ディマージュ G530』を発表

2004年08月05日 12時31分更新

文● 編集部 新海宏一郎

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コニカミノルタ(株)は5日、約0.8秒の高速起動を実現する、500万画素CCD搭載のコンパクトデジタルカメラ『コニカミノルタ ディマージュ(DiMAGE) G530』(※1)を20日に発売すると発表した。価格はオープン。編集部による予想販売価格は4万2000円前後。

※1 7月7日発表の『ディマージュ Z3』などより、製品シリーズ名を“DiMAGE(ディマージュ)”から“ディマージュ(DiMAGE)”に変更している。

『ディマージュ G530』
『ディマージュ G530』

ディマージュ G530は、2003年10月に発表した400万画素CCD搭載の『DiMAGE G400』の後継機種で、3月に発表した600万画素CCD搭載の『DiMAGE G600』の下位モデルに相当する(G400は生産終了)。

G400との大きな違いは、記録素子に有効500万(総540万)画素のCCDを搭載した点。そのほか、従来同様に独自の内面反射処理と光学設計でフレアや周辺収差の少ない画像を撮影できるという光学3倍ズームの“GT HEXANON(ジーティー ヘキサノン)”レンズを採用し、信号処理エンジン“Signal Processing Engine”などを搭載することで起動時間の高速化を図った高速起動システム“ジェットスタート”を搭載する。

撮影画像の処理には、従来同様にAF/AE/AWBの3つの撮影データを統合的に演算することで、撮影シーンにふさわしい制御を自動的に行なうという独自の画像処理技術“ハイブリッド・アダプティブ A*IPS(エー・スター・アイ・ピー・エス)”を採用する。これにより、AF制御、最適な露出やホワイトバランスを約0.25秒で決定できるという。“ジェットスタート”は、自社開発のメモリーカードや各種撮影機能を制御する独自OSと、複数のハードウェア(詳細非公表)の初期化を同時に行なえる信号処理エンジン“Signal Processing Engine”の搭載に加え、レンズの沈動動作用に大型のモーターを使用することで約0.8秒(G400は約0.7秒。G530は画素数が増えているため約0.1秒遅くなっているという)の高速起動(電源投入から1枚目のシャッターが切れるまで)を実現している。Signal Processing Engineを採用することでシャッターボタンを押してから露光完了するまでの時間(リレーズタイムラグ)も約0.03秒に短縮したという。また、本体サイズはG400と同等の幅93.5×奥行き26.0(最薄部23.0)×高さ55.5mmで、G600(幅94×奥行き29.5×高さ56mm)よりひと回り小さい。

背面
背面

撮像素子は1/2.5インチ有効500万(総540万)画素CCD、レンズは6群7枚構成の光学3倍ズームレンズを搭載。デジタルズームとの併用で最大9倍まで対応する。焦点距離はf=5.6~16.8mm(35mmフィルムカメラ換算時:34~102mm相当)。レンズの明るさを示すF値は2.8~4.9。シャッター速度は1~1/2000秒(プログラムAE/絞り優先AE時)、または15~1/1000秒(マニュアル露出時)で、1/2秒以上の露光ではノイズリダクション機能が自動的に有効になり、長時間露光時に発生するノイズを低減する。ISO感度はAUTO/50/100/200/400。連写速度は毎秒0.7コマ間隔で、メディアいっぱいまで撮影可能。マクロモードは最短5cmの近接撮影が可能。静止画の記録解像度は最大2592×1944ドットで、記録フォーマットはJPEG形式(DCF 1.0/DPOF Ver.1.1/Exif 2.2準拠)。 動画撮影は320×240ドットで毎秒15フレームの音声付き動画を、メディアいっぱいまで連続記録可能。記録フォーマットはMotionJPEG圧縮のAVI形式となる。

電池室とメディアスロット
電池室とメディアスロット

記録メディアはメモリースティック(メモリースティックPRO対応)とSDメモリーカード(MMC対応)のデュアルスロットを装備。本体には16MBのSDメモリーカードが付属する。ファインダーは実像式光学ファインダー(視野率約75%)を内蔵し、モニター用に1.5インチの低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレー(約11万7000画素)を採用する。再生時には最大12倍のズームが可能。

バッテリーは専用リチウムイオン充電池を使用し、撮影可能枚数は約185コマ(液晶ディスプレーオン時、カメラ映像機器工業会CIPA準拠での測定値)。側面にはUSB端子(最大転送速度12Mbps)を備え、USBケーブルを直接プリンターに接続してパソコンなしに印刷するダイレクトプリントの統一規格“PictBridge(ピクトブリッジ)”にも対応する。重量は約145g(電池、メディア別)。アプリケーションとして画像管理ソフト『ディマージュビューアー』(Windows 98/98 SE/Me/2000/XP、Mac OS 9.0~9.2.2、Mac OS X 10.1.3~10.1.5/10.2.1~10.2.8/10.3~10.3.1対応)が付属する。

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