マイクロソフト(株)は23日、(株)J-WAVE主催のイベント“J-WAVE CREATIVE & COOL SESSION powered by Microsoft Office for Mac”に特別協賛し、同イベント会場となった東京・代官山のクラブ“UNIT”にて、製品説明会を行なった。この中で同社は、パソコン向けゲームソフトシリーズとして新たに、Macintosh専門ブランド“Microsoft Mac Game Collection”を立ち上げ、その第1弾タイトルとして、XboxからWindowsに移植された3Dアクションシューティングゲーム『マイクロソフト ヘイロー コンバット エボルヴ』のMac版を発売すると発表した。
この日のイベントは、『Microsoft Office 2004 for Mac Proffesional Edition』(以下Office for Mac Professional)の発売を記念して開催されたもので、Office for Mac Professionalは同じ23日より一般店頭などで発売されている。イベント会場内で行なわれた製品説明会では、同社のMacintosh向け事業の展開やOffice for Mac Professionalの概要説明、さらには同社初の製品となるMacintosh向けゲームに関するプレゼンテーションやデモプレイが披露された。
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マイクロソフト執行役パーソナルシステム事業部事業部長の五十嵐章氏 | マイクロソフトのMacintosh関連ビジネスの展開 |
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『Microsoft Optical Mouse by StARCK』。フランスのデザイナー、フィリップ・スタルク氏がデザインを担当 |
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パーソナルシステム事業部ホーム&リテール製品部エグゼクティブプロダクトマネージャの中尾毅氏 | 『Microsoft Office 2004 for Mac Proffesional Edition』の製品パッケージ | “Microsoft Office 2004 for Mac”シリーズのパッケージと価格 |
続いて登壇した同社パーソナルシステム事業部ホーム&リテール製品部エグゼクティブプロダクトマネージャの中尾毅氏は、Office for Mac Professionalの概要を説明。Office for Macは“Mac First”“Mac Only”の独自機能の搭載と、Windows版Officeとの互換性向上を目標とし、特に『Microsoft Virtual PC 7 with Windows XP Professional』もパッケージに含まれる(※1)Office for Mac Professionalは「究極の互換性を追及した製品」だとしている。また、五十嵐氏が触れたパートナー企業との協業も含め、「クリエイティブなマーケット、カルチャーを作っていきたい」とMacintosh市場での展開についての抱負を述べた。
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StanderdとProfessionalの違い | 『Microsoft Virtual PC 7 with Windows XP Professional』実行中の画面 |
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デジタルステージの代表取締役、平野友康氏 | 『ID for WebLiFE』の画面。テンプレートを選択して中身のコンテンツを作りこんでいくホームページ作成ソフト | デモンストレーションで作成したページ。写真とコメントを主体としたページが簡単にできあがる |
また、中尾氏のセッションでは、ゲストスピーカーとして(株)デジタルステージの代表取締役、平野友康氏を紹介、同社の最新製品でMacintosh用ホームページ作成ソフト『ID for WebLiFE』のデモンストレーションを行なった。平野氏はこの製品を「普通のソフト会社が作らないようなソフトを作りたい」という基本姿勢から開発したと述べ、「誰でも簡単に作れて、(ファイル管理や構造を考えずに)文章や写真を作ることを中心に考える」ことを目指し、「中身を作れる人の役に立つ」製品としたと述べた。
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マイクロソフトのパーソナルシステム事業部ホーム&リテール製品部プロダクトマネージャ、風間彩氏 | 『マイクロソフト ヘイロー コンバット エボルヴ Mac版』のタイトル画面 |
この日最後のセッションでは、Macintosh専門ゲームブランド“Microsoft Mac Game Collection”と『マイクロソフト ヘイロー コンバット エボルヴ Mac版』に関して、同社パーソナルシステム事業部ホーム&リテール製品部プロダクトマネージャの風間彩氏がプレゼンテーションとゲストを招いてのデモプレイを披露した。専門ブランドの立ち上げの背景について風間氏は、
- 日本ではMacintoshのコンシューマーへの出荷数が多いにもかかわらず、日本語化されているタイトルが少ない
- 近年のMacintoshのハードウェアスペックは、特別な拡張をすることなく比較的ハイスペックが要求されるゲームをプレイ可能な環境になっている
- 米国にMacintosh向けゲームのパートナー企業が複数あり、日本の開発部門と連動しながら日本語版を発売することが可能
といったことから検討した結果だとした。
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ゲーム中の画面(画像はすべてMacintosh版のもの)。クオリティー面での違いはないという |
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動作確認済み本体の一覧 |
この系統のシューティングゲームで盛んなネットワーク対戦については、Macintosh版ユーザー同士だけでなく、Windows版ユーザーとの対戦も可能。また、同社製の3ボタン以上のマウスや、アップルコンピュータ製の“Cinema Display”シリーズや“PowerBook G4”シリーズのようなワイドディスプレーなどはすでに動作確認済みで、ゲームのプレイに使用できるという。さらに、今秋を予定している発売に向けて、予約キャンペーンや発売キャンペーン、“Apple Store(アップルストア)”での発売記念イベントを実施するとしており、正式な発売日と価格とともに、8月上旬にスケジュールなどを発表するとしている。
