ECS独自の技術により搭載された“AGP Express”スロット | AGPとPCI Express×16を両方搭載するLGA775対応マザーボード「915P-A Rev1.1」 |
AGPとPCI Express×16を両方搭載するLGA775対応マザーボード「915P-A Rev1.1」がECSから発売された。チップセットは“i915P+ICH6”。同社製マザーボードとしては、初のLGA775対応モデルとなる。
マニュアルに記載されたAGP8×対応の動作確認済みビデオカード | こちらはAGP4×対応のリスト。全体的にGeForceシリーズのほうが多い |
最大の特徴となるのは、やはりAGPとPCI Express×16、2つのスロットを装備しているところ。チップセットである“i915P”がサポートしないAGPスロットを、ECS独自の技術により用意。同社ではこれを“AGP Express”と呼んでいる。さらに、サポート外という条件付きながら、この“AGP Express”はPCI Express×16スロットと同時使用が可能という。ただ、同社の製品情報に「本製品のAGP Expressスロットを使用した場合、パフォーマンスが低減します。特に性能の低いチップを搭載したAGPカードの場合は、著しく低減します。」とあるように、ある程度の使用制限がある点には注意が必要。現時点で使用不能と確認されているGPUは、ATI“RADEON 9550/9600”シリーズと記載されているほか、“AGP Express 動作確認リスト”も掲載中だ。
前述のように、使用にはある程度の制限があるものの、PCI Express対応ビデオカードを新たに購入せずに済むという点は大きな魅力だ。加えて、搭載するメモリスロットもDDR×2とDDR2×2という構成で、こちらも従来通りのDDR SDRAMが使用できる。現行のSocket478からの移行を考えた場合、とりあえず同マザーとLGA775版Pentium 4を購入し、後々PCI Express×16対応ビデオカードやDDR2メモリを購入するといった、財布に優しいモデルといえそうだ。
主な仕様は、チップセットが“i915P+ICH6”。拡張スロットはPCI Express×16、PCI Express×1が2、AGP Express、PCIが2という構成で、8チャンネルサウンドとギガビットイーサ、“ICH6”によるSerial ATAを4ポート装備する。ちなみに、同マザーで使用されている“ICH6”は正常品である事を確認済みだ。価格および販売ショップは以下の通り。なお、明日“Linux Cafe di PRONTO秋葉原店”で開催されるECSのイベントで、同マザーの動作デモが行われる予定。気になる人はチックしてから購入しても遅くはないだろう。
価格 | ショップ |
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ECS 「915P-A Rev1.1」 |
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\15,480 | ZOA秋葉原本店 |
\15,540 | 高速電脳 |
\15,780 | アーク |
\15,800 | ドスパラ本店 |
\15,800 | ドスパラ秋葉原2号店 Prime館 |
\15,970 | フェイス |
\16,000 | ツクモパソコン本店 |
\16,000 | TSUKUMO eX. |
\16,280 | T-ZONE.PC DIY SHOP |