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米アップルコンピュータ、Mac OS Xの次期バージョン“Tiger”をWWDC 2004でプレビュー

2004年06月29日 23時08分更新

文● 編集部

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アップルコンピュータ(株)は29日、米アップルコンピュータ社が開催中の開発者向けカンファレンス“WWDC 2004(Worldwide Developers Conference 2004)”において、2005年上半期に出荷を予定しているMac OS Xの次期バージョン『Mac OS X 10.4“Tiger”(タイガー)』のプレビューを行なったことを発表した。価格は129ドル(約1万4000円)。

画面イメージ
Mac OS X 10.4“Tiger”

Mac OS X 10.4“Tiger”には、どのアプリケーションで作成したファイルや書類、情報でも高速で検索できる“Spotlight(スポットライト)”など150以上の新機能を搭載。RSS(Really Simple Syndication)に対応したウェブブラウザー『Safari RSS』や、“Widgets(ウィジェット)”と呼ばれる新しいアクセサリーに高速でアクセスするための『Dashboard(ダッシュボード)』が搭載されるほか、QuickTimeはMPEG-4コーデック(H.264)に対応し、iChat(アイチャット)AVの新バージョンには、3次元インターフェースを利用してビデオ会議(3人まで)を行なう機能も追加される。各種の作業をスクリプトを書かずに自動化できる『Automator(オートメーター)』なども追加されている。開発環境として、統合開発ツールの最新版『Xcode(エックスコード) 2』が含まれる。Xcode 2は、64bitアプリケーションの開発に対応しており、コンパイラーにはGCC v3.5を独自に拡張したバージョンを採用。リモートマシンで実行中のフルスクリーンアプリケーションのデータのデバック情報を表示できる“グラフィカルリモートデバッギング”や、Velocity Engine用に最適化したコードを自動生成する“Auto Vectorization”などの機能も用意されている。

CD-ROM
“Tiger”のCD-ROM

併せて、プレビューを行なったサーバー向けOS『Mac OS X Server(マックオーエステンサーバ)バージョン10.4 “Tiger(タイガー)”Server』では、64bitアプリケーションをネイティブで実行できるようになったほか、ウェブログのホスティングを行なうサーバー『Weblog Server(ウェブログサーバ)』や、暗号化に対応したコミュニケーションサーバー『iChat Server(アイチャットサーバ)』、Windowsサーバーから移行するためのツールなども追加されている。価格は、10クライアント対応版が499ドル(約5万4000円)、クライアント数無制限版が999ドル(約10万8000円)の予定。

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