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ICD-ST45

ICD-ST45

2004年06月18日 01時21分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・伊藤 有

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ICD-ST45

ソニーマーケティング

オープンプライス(実売価格:3万円前後)

『GOOD』
  • まだまだ数少ない内蔵ステレオマイク搭載機。
  • また、128MBメモリながらモノラル時で47時間録音できるのも優秀。
『BAD』
  • サイズにこだわる人には、やや大きめサイズ。
  • また、最低限、PCからUSBストレージとしては見える仕様であってほしいところだ。
「ICD-ST45」
●【大きくて押し間違いのない録音ボタン】 カチッという明確なクリック感のある録音ボタン。/●【90度回転する内蔵ステレオマイク】 内蔵ステレオマイクは、垂直~水平まで90度回転させられる。話者の方向に向けることで、よりクリアに録音できる。/●【USB接続はミニBコネクタで】 本体のインターフェイスはUSB 1.1のミニBタイプを採用。
Sony Flash on ASCII
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 本機「ICD-ST45」は、従来モデルに、PC接続キットとACアダプタを同梱した後継機種。ステレオマイク内蔵で、モノラル最長47時間35分の録音時間の最上位モデルがお買い得で再登場したかたちだ。

 見ての通り、通常はチューインガムを大きくしたような板状が多いICレコーダにあって、ST45はやや大ぶりなボディを採用する。これは、90度回転して方向調整が可能な内蔵ステレオマイクや、再生時に聞き取りやすい大型スピーカの搭載など、高音質へのこだわりからだ。大きいぶんボディのホールド感は良好で、ボタン類の明確なクリック感も好印象である。



本体は横置きも縦置きも可能
●【上下左右4方向+クリックで操作】 録音以外の基本操作は、通称「シーソーキー」で行う。上下が曲の送り・戻しで、ボタンを左右に倒すとフォルダ移動やメニューが呼び出せる。

 録音データは独自の「LPEC」フォーマットで保存され、転送は付属のUSBケーブルと専用ソフト「Digital Voice Editor2」(以下、DVE)で行う。DVEのインストール有無にかかわらず、USBストレージとして見えないのが残念だが、実用上は問題ない。DVEの使い勝手の評価は人それぞれだが、筆者の場合、不明瞭な部分を強調する「ボイスアップ」機能の効果がいまひとつに感じられた。このため、試用期間中は、DVEは録音データの同期機能のみに使い、ファイルの再生はMedia Playerで行った。ちなみに、これにはあらかじめDVEをインストールしておく必要がある。

 なお、些細な点なのだが、胸ポケ固定用の「クリップ」がないのはなぜだろう? 多少大きくても、カバンではなく胸ポケットに入れておきたいたぐいのツールだと思うのだが。ともあれ、1万円台の安価な製品もある中で、実売3万円弱を納得させる説得力は十分。気になるなら店頭で触ってみよう。



“Digital Voice Editor2” “Digital Voice Editor2”
“Digital Voice Editor2”“Digital Voice Editor2”のコンパクトモード
●【ファイル転送は専用ソフトで】 録音データの同期は専用ソフト「Digital Voice Editor2」で行う。リピート再生、ボイスアップ(不明瞭部分の強調再生)、早回し・遅回し再生、ブックマーク編集などのほか、下画面のようにコンパクト化して使うことも可能。
ICD-ST45の主なスペック
製品名 ICD-ST45
内蔵メモリ 128MBフラッシュメモリ
インターフェイス USB 1.1
録音時間 ステレオ:約5時間53分、モノラルLPモード:約47時間35分、SPモード:約17時間47分
電池駆動時間 録音時:LPモード 約14.5時間、SPモード 約12時間、ステレオモード 約10時間
再生時:LPモード 約8.5時間、SPモード 約7.5時間、ステレオモード 約6.5時間
付属品 パソコン接続キット(専用USBケーブル、専用ソフト「Digital Voce Editor2」)、キャリングケースなど
サイズ 342(W)×260(D)×85(H)mm
重量 72g(単4電池×2含む)

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