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ユーリード、携帯電話向け動画編集ソフト『Ulead Video ToolBox2』を8月6日に発売

2004年06月16日 22時28分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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『Ulead Video ToolBox2』のパッケージ
『Ulead Video ToolBox2』のパッケージ

ユーリードシステムズ(株)は16日、東京・用賀の同社オフィスで記者説明会を開催し、携帯電話向け動画編集ソフト『Ulead Video ToolBox2(ユーリード ビデオツールボックス ツー)』を8月6日に発売すると発表した。同ソフトは(株)東芝の家庭向けノートパソコン“dynabook EXシリーズ”にバンドル(Ulead Video ToolBox 1.5)しているほか、三洋電機(株)の動画デジカメ“Xacti(ザクティ)シリーズ”などにも同梱するが、単体パッケージとして発売されるのは今回が初めて。価格は通常版が1万3400円、ユーリード製ビデオ編集ソフト(SE版やバンドル版を含む)ユーザー向けの優待アップグレード版が9240円、学校教育関係者向けのアカデミック版は7140円。



MPEG-2ファイルを3GPP/3GPP2仕様のMPEG-4形式に変換可能

Ulead Video ToolBox2のメイン画面 Ulead Video ToolBox2の編集画面
Ulead Video ToolBox2のメイン画面Ulead Video ToolBox2の編集画面。イン/アウト点を指定しているところ。フレーム単位での移動も可能

Ulead Video ToolBox2は、パソコンやDVDレコーダーなどで録画したMPEG-2ファイル、デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどで撮影した動画ファイル(MotionJPEG圧縮のAVIファイル/QuickTimeファイルやDV-AVIファイル)、および静止画/音声ファイルを読み込んで3GPP/3GPP2(第3世代携帯電話向け動画フォーマット)、AVI、MPEG-1/-2/-4、WMVの各動画形式に変換する携帯電話向け動画編集ソフト。携帯電話の動画撮影機能による撮影結果を読み込んで、パソコンなどで再生可能な動画形式に変換することもできる(複数の動画ファイルを読み込んで同一設定で変換して書き出すバッチ処理にも対応)。なお、変換用CODEC(エンコード/デコードソフトウェア)は独自開発したもの。

飾り枠やテロップを挿入 パソコンモード
飾り枠やテロップを挿入しているところ。テロップは上下左右などからスクロールするアニメーション設定も可能パソコンモードで、取り込んだ動画をパソコン向けに変換しているところ

イン/アウト点を指定してのカット編集、およびテロップ挿入(絵文字付き)、枠飾りなどの動画編集機能を持ち、編集結果を同社の動画編集ソフト『Ulead VideoStdio 8』『Ulead DVD MovieWriter 3』などに転送して、オリジナルDVD-Videoの作成も可能(別途上記ソフトが必要)。

入出力対応ファイル形式の一覧
入出力対応ファイル形式の一覧

対応OSはWindows 2000/XP。動作環境はCPUにPentium III-800MHz以上(Pentium 4-2.40GHz以上を推奨)、メモリー128MB(256MB以上を推奨)、HDD 300MB以上(プログラムインストール用)+4GB以上(キャプチャーおよびデータ変換用)など。対応携帯電話は以下のとおり(5月現在の同社調べ)。

(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ(FOMA)
N900i/P900i/SH900i/F900i/N2051/F2051/N2102V/P2102V/F2102V/N2701
KDDI(株)(au)
W11K/W11H/A5502K/A1402S/A5501T/A5504T/A5506T
ボーダフォン(株)
V801SA/V801SH/V601SH

代表取締役社長の下村慶一氏 台湾ユーリードシステムズの開発プロジェクトリーダーのヤン・ルー氏ら
代表取締役社長の下村慶一氏プロダクトマネジメント部長のピーター・リン氏(左)と、台湾ユーリードシステムズの開発プロジェクトリーダーのヤン・ルー氏

発表会では、代表取締役社長の下村慶一氏、プロダクトマネジメント部長のピーター・リン(Peter Lin)氏、プロダクトマネジメント部長代理の萩原英知氏、および台湾ユーリードシステムズの開発プロジェクトリーダーのヤン・ルー(Yang Lu)氏らが出席し、開発の背景や製品のデモンストレーションを行なった。

ルー氏はビデオ製品、特に“Ulead VideoStudioシリーズ”などの開発担当を行なっており、初心者ユーザー向けの動画編集ソフトは本製品が初めてとのことで、「最初に3つの目標を設定した。まず、コンシューマーユーザーにパワフルな機能を提供すること、最高画質(コマ落ちのないスムーズな動画再生)を実現すること、第3世代携帯電話や携帯型のメディアプレーヤーとパソコンをスムーズに連携させることの3つだ」と開発当初の意気込みを述べた。「同社で培ってきた動画編集ソフトのノウハウを活かしつつ、画質向上に努めたが、携帯電話の限られたハードウェアスペックでスムーズな再生を実現するのが大変だった」「特に実際の第3世代携帯電話での再生テストには日本のオフィスとの連携を密にして、繰り返しテストを行なった」と同社独自のCODEC開発の苦労を語った。

なお、記者からの「DivXへの対応は?」という質問に対して、同社ではCODECの提供やサポートは行なわないが、DirectShow経由で動画を取り込むため、ユーザーの環境で正常に再生できれば変換は可能と答えた。

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