“GeForce 6800 Ultra”を搭載したMSI製「NX6800 Ultra-T2D256」 | なんと同社製オーディオコンポ風ベアボーンの「MEGA 865」に組み込んでのデモ |
先週ついに販売がはじまったものの、本格的な流通はまだ先といった印象のある“GeForce 6800 Ultra”搭載ビデオカード。本日はT-ZONE.PC DIY SHOPでは同GPUを搭載したMSI製「NX6800 Ultra-T2D256」のデモがはじまっている。
電源容量が導入の高いハードルと思われていた“GeForce 6800 Ultra”搭載カードだけに、興味深いデモといえる | デモ機では“3DMark 03”を朝から回し続けており、途中で止まるなどというアクシデントも見られない。スコアは約1万1000オーバーとのこと |
まず驚きなのが、デモ機として使用されているのが、同社製オーディオコンポ風ベアボーンの「MEGA 865」というところ。“GeForce 6800 Ultra”搭載カードといえば搭載電源に高いスペックを要求すると言われているが、この「MEGA 865」が装備する電源は250W。このような環境においての動作が保証されるかどうかはともかく、デモ機では“3DMark 03”を朝から続けており、途中で止まるなどというアクシデントも見られないという。電源容量が導入の高いハードルと思われていた“GeForce 6800 Ultra”搭載カードだけに、興味深いデモといえるだろう。ちなみに、“3DMark 03”のスコアは約1万1000オーバーとなっている。
ヒートシンクの右側フィン部分は、ファンの風によって冷やされているのが分かるものの、その他のヒートシンク部(上部)は触ってはいられないほど熱い | 電源に装着された排気用ファンから出てくる風も、熱いものとなっていた |
「NX6800 Ultra-T2D256」本体は、GPUとDDR3メモリを同時に冷却する大型クーラーや、2個の電源コネクタを利用するなど、NVIDIAが公開したリファレンスデザインとほぼ同様のタイプだ。写真のように、AGP直下のPCIスロットは完全に占有されているのがわかる。これらの仕様は、先週発売されたInnoVISION製「Inno3D GeForce 6800 Ultra」や玄人志向製「GF68U-A256W」と同じだ。
実際に動作中のカードを触ってみた。ヒートシンクの右側フィン部分は、ファンの風によって冷やされているのが分かるものの、その他のヒートシンク部(上部)は触ってはいられないほど熱い。またスペースに余裕のないキューブ型PCとはいえ、暖められた熱がPC外部へ排気されないために、内部にこもる熱も相当なものに感じられた。
T-ZONE.PC DIY SHOPによると、残念ながら入荷予定や価格などは決まっていないという。実際に購入できるようになるまでには、もう少しかかるかもしれない。
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