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【caworld 2004 Vol.1】“caworld 2004”がラスベガスで開催!

2004年05月24日 16時27分更新

文● 編集部 小板謙次

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米国ラスベガスのベネチアン・リゾート・ホテルにて、米コンピュータ・アソシエイツ社(以下、CA)主催の“caworld 2004”が23日(現地時間)に開幕した。期間は27日までの5日間。“caworld”はパートナーや顧客などを対象にしたプライベートショーで今年で10回目。コンピュータ・アソシエイツ(株)の広報によると、今回は1万人の来場が見込まれているという。

会場となったベネチアン・リゾート・ホテル
会場となったベネチアン・リゾート・ホテル
会場内のようす
会場内のようす
プレスセンターはちょっとした体育館のような巨大なホールで、約100台のパソコンが用意されている
プレスセンターはちょっとした体育館のような巨大なホールで、約100台のパソコンが用意されている。なんと夜中の12時まで開いている。ほとんどのプレスがここで食事をとる
会場にはCAのグッズを売っているショップがある。あまりにも冷房が強いため、ここでトレーナーを買う関係者もいる
会場にはCAのグッズを売っているショップがある。あまりにも冷房が強いため、ここでトレーナーを買う関係者もいる

初日の午前10時半から開催されたテクノロジートレンドセッションは、巨大なプレスセンター内にある特設ステージで行なわれ、CTOオフィス主席テクノロジーストラテジストのドナルド・ルクレア(Donald LeClair)氏が“グリッド その行方は?”と題した講演を行なった。氏はまず、グリッドコンピューティングとは何か?について説明した。「ITの将来の姿はグリッド技術を使って、動的に資産を最適化し割り当てていくことだ」と話し、グリッド技術というのはオンデマンド・コンピューティングと同義であると説明した。CAではオンデマンド・コンピューティングという言葉を使っているが、米IBMも同じ言葉を使っていることを挙げ、ここで言葉の問題があると氏は話した。「米ヒューレット・パッカード社はアダプティブ・エンタープライズと言っているし、米サン・マイクロシステムズ社はN1、そのほか“Dynamic Systems Initiative”(DSI)という言葉もあり、ひとつのことを表わすのにいろいろなベンダーが違う言葉を使っているため混乱がおきている」という。しかし、要は「キャパシティーを動的に割り当てることにすぎないのだ」と結論づけた。

CTOオフィス主席テクノロジーストラテジスとのドナルド・ルクレア(Donald LeClair)氏
CTOオフィス主席テクノロジーストラテジスとのドナルド・ルクレア(Donald LeClair)氏

その究極的な目標は、ITがビジネスと足並みをそろえることだという。そのためには、まずIT環境や管理そのものを簡素化しながら、リアルタイムにインフラストラクチャーを提供することが大切だと話した。氏は「ハードウエアでもソフトウエアでも、そのリソースを必要なところに割り当てることによって、目的を達成することができる。オンデマンドコンピューティングやグリッドコンピューティングで管理するのはサーバー、ストレージ、ネットワークといった個別のものではない。全体的に動的なキャパシティを配置しなければいけない。つまり全体のITのインフラストラクチャーをマネージしなければいけない」と話した。

サービスオリエンティッドアーキテクチャーの図
サービスオリエンティッドアーキテクチャーの図。サーバーがダウンしてしまう場合には、サービスを別のグリッド上のサーバーに移動させることで、自由に配置換えを行なうことができるというもの

また、氏はグリッドコンピューティングの進化の概念について説明した。まず「ビジネスニーズに見合った形でITインフラをサポートし、ストレージ、ネットワークキング、コンピューティングリソースにサービス指向のアーキテクチャーやビジネスニーズというものを合わせ、動的にリソースを提供するということが必要になってくる」と話した。次に、グリッドコンピューティングを3つの側面から説明した。氏が取り上げたのは、グリッドコンピューティングユーティリティー、サービスオリエンティドアーキテクチャー、ビジネスプロセスマネージメントといった3つのレベルである。グリッドコンピューティングユーティリティーはデータセンターレベルの考え方で、バーチャル化されたサーバーやストレージを仕事の分量によって動的に配置換えを行なうことができるというもの。サービスオリエンティドアーキテクチャーというのはロジックレベルの考え方で、サーバーがダウンしてしまう場合には、サービスを別のグリッド上のサーバーに移動させることで、自由に配置換えを行なうことができるというもの。ビジネスプロセスマンージメントはビジネスレベルで展開されるもので、ワークフローでひとつのサービス、あるいはさまざまなサービスを連動させることが可能になるというものだ。

氏によると、これらのグリッドのテクノロジーは、どちらかというとハイエンドな、部分で実施されることが多く、大規模なコンピューティングを採用している企業で使われることになるだろうという。そして「多くのシステムがこの概念を使って全体的な管理を行なうというグリッドコンピューティングがさらに進化し、トランザクション的なマネージメントをコンピューティング環境に提供するということが考えらる」という。氏はIDCの資料を挙げながら、グリッドによってもたらされる市場価値は約120億ドル(約1兆3520億円)に上るだろうと予想されると話した。

グリッドコンピューティングユーティリティー、サービスオリエンティドアーキテクチャー、ビジネスプロセスマネーメントといった3つのレベルで情報を捉え、ひとつのデータベースにまとめる
グリッドコンピューティングユーティリティー、サービスオリエンティドアーキテクチャー、ビジネスプロセスマネーメントといった3つのレベルで情報を捉え、ひとつのデータベースにまとめる。データベースで問題の追跡が可能になり、そしてポリシーコントロールマネージメントという新しいレベルが追加される。これによって統合化された面ー地面とシステムにアクションを起こす

この市場に対してCAがどのようなものを提供していくかについては具体的な製品名が挙げられなかったが、さまざまな問題の追跡がマネージメントデータベースによって提供されるようになること、そしてポリシーコントロールマネージメントという新しいレベルが追加されることを紹介した。さらに次のレベルでは、オペレーション、ストレージ、セキュリティー、アプリケーションライフサイクルを管理するインフラストラクチャーマネージメントが必要になり、それらをサービスマネージメント、サービスデリバリーといった形で、サービスレベルで管理されると話した。これがインテグレーテッド・マネージメントソリューションと呼ばれるものだ。

自動化されたITの管理プロセスが成熟していくとコストの90%削減も可能であるとする説明
自動化されたITの管理プロセスが成熟していくとコストの90%削減も可能であるとする説明

最後に自動化された管理が成熟していくプロセスとして4段階の進化が紹介された。第1のレベルはマニュアルによるマネージメントで、第2のレベルはオートメーション。ここではどのように効率を上げていくか、IT環境における変更をどのようにしてダイナミックにサポートしていくかが焦点となる。第3のレベルはよりプロセスを統合して、マネージメント領域の自動化を新しいレベルにもっていくこと。第4のレベルはこれらひとつひとつの活動・プロセスをビジネスに集約すること。ほとんどのユーザーは第2のレベルに注目しているが、第4のレベルにまで進化させることでコストを90%削減することができるとした。

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