(株)リコーは20日、カラーレーザープリンター“RICOH IPSiO CX”シリーズの新製品として、A4対応のローエンドモデル『RICOH IPSiO CX2500』を26日に発売すると発表した。価格は12万8000円。従来機種の『RICOH IPSiO Color 2200N』の後継機種にあたり、低価格で手軽に導入しやすくモノクロ印刷も高速なカラーレーザープリンターという位置付け。
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| 『RICOH IPSiO CX2500』 |
同社によると、2003年度のA4カラーレーザープリンターの国内需要は2002年度と比較すると倍増し、現在のカラーレーザープリンター市場では、SOHOユーザーを中心とした低価格機の販売台数がシェア獲得・拡大のキーとなっているという。今回発表された『RICOH IPSiO CX2500』は、この低価格A4機市場を狙ったもので、従来機種よりも価格を引き下げると同時に、本体サイズの小型化、印刷速度の高速化、上位機種の性能・機能の低価格機への持ち込みなどにより、“RICOH IPSiO CX”シリーズにおける低価格機ラインナップの強化を図るという。
本体サイズの小型化に有利な1ドラム方式を採用し、連続印刷時の印刷速度はカラーで毎分8枚、モノクロで毎分31枚。ファーストプリントはカラーで20秒以下、モノクロで14秒以下、電源投入または省エネルギーモードからのウォームアップ時間は約45秒、予熱モードからのウォームアップ時間は約15秒。印刷解像度は1200×600dpiまたは600×600dpi。給紙量は標準で250枚、オプションの『500枚増設トレイユニット タイプ2500』(4万円)追加時は780枚。用紙サイズは、A4縦/B5縦/A5縦/LT縦/官製はがき(付属のはがき用アダプターを使用)/不定形サイズ(縦104.8～215.9×長さ210～297mm)。両面印刷はオプションの『両面印刷ユニット タイプ2500』(5万円)を追加することにより対応。ランニングコストは、カラー印刷が1枚あたり15.04円、モノクロ印刷が3.36円(同社調べ)。
本体サイズは幅482×奥行き420×高さ382mm。本体は左右に開閉部のない構造で、トナーカートリッジなどの消耗品類の交換は前面パネルを開けて行う。トナーはCMYKの4色構成で、定着用のオイルを使用しないオイルレストナーを採用する。消耗品はトナーのほか、感光体ユニット、廃トナーボトルの計6点で、同社は消耗品点数の少なさも特徴としてあげている。
CPUは64bit RISCプロセッサーのVR5500-300MHz、メモリーは標準で128MB(最大384MB、増設スロットは1基)、オプションで専用の拡張HDD(容量20GB)を搭載することも可能。通信インターフェースは、USB 2.0、10/100BASE-TX対応Ethernet、パラレルを標準で搭載し、オプションで、IEEE 802.11b準拠の無線LANまたはBluetoothのいずれかを追加することもできる(オプション価格はいずれも4万円)。制御コードはRPCSで、オプションでAdobe PostScript3、RPDL、IBM5577、NEC PC-PR201H、ESC/P、BMLinkSのエミュレーションにも対応する。
そのほかの機能としては、ウェブブラウザーまたは専用ユーティリティーによる状態のチェック、メールによる情報/障害の自動通知機能、管理者が任意の初期設定を各ユーザーに適用できるインストールパッケージを作成する“簡単インストールツール”、部分的に色をつけたり赤字で強調したりといったポイントカラー文書を高速に出力するため、MYKの3色での印刷を行なう“POP/赤ペン文書モード”、指定した2色トナーのみを使用し、毎分16枚のカラー印刷を行なう“Twinトナー倍速モード”などを装備する。また、オプションとして、PDFファイルをドラッグ＆ドロップのみで印刷する“PDFファイルダイレクト印刷”機能も用意される(2万円)。
なお本製品は、同社が従来より得意とする訪問販売を中心とした直販だけでなく、店頭向けのチラシ(広げると実寸大のフットプリントが印刷されており、一目で必要な設置スペースがわかるようになっている)などのツールも利用した店頭販売にも注力していくという。
