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男とお金、どっちをとるか?ブロードバンドシネマ『プチ美人とお金』配信開始!

2004年05月13日 17時43分更新

文● 編集部 小板謙次

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アンパサンド・ブロードバンド(株)と(株)ブロードバンドタワーは12日、2社が共同で行なうブロードバンドシネマ事業の一環として、同日から『プチ美人とお金』の配信を開始すると発表し、都内で記者会見と試写会を開催した。『プチ美人とお金』は今年2月に出版された室井佑月さんと丸山あかねさんの同名タイトルが原作。昨年10月の記事でも紹介した『プチ美人の悲劇』に続く“プチ美人”シリーズ第2弾となるもの。1回分は15分間のストーリーとなっており全12話構成。3ヵ月にわたって、アンパサンド・ブロードバンドの自社サイトほかDION、BIGLOBE、hi-ho、ODNといったISP内で同社が運営する動画ポータルを通して配信される。

(株)ブロードバンドタワー代表取締役社長の大和田廣樹氏
(株)ブロードバンドタワー代表取締役社長の大和田廣樹氏

今回のブロードバンドシネマ事業は、コンテンツ配信にブロードバンドタワーが、集客に関してはアンパサンド・ブロードバンド、広告販売は(株)サイバーウィングが担当する形になっている。ブロードバンドタワー代表取締役社長の大和田廣樹氏は「今までは預かったコンテンツを配信するだけだったが、コンテンツを作って配信するという一歩踏み込んだ展開を行なっている」と話し、『ラヴスト!』(2003年10月配信)、『うさぎのもちつき2』(2004年4月)などこれまで企画参加してきた作品を紹介した。

昨年配信された『プチ美人の悲劇』記者会見のようす。『プチ美人とお金』はその第2弾となる
昨年配信された『プチ美人の悲劇』記者会見のようす。『プチ美人とお金』はその第2弾となる

また、この事業の基本となっているのが会員獲得のみを主力にするのではなく、スポンサーをつけるという点だ。今回の『プチ美人とお金』にもイー・トレード証券(株)、(株)エーエム・ピーエム・ジャパン、アサヒ飲料(株)が協賛している。アンパサンド・ブロードバンド代表取締役社長の嶋谷吉治氏は「(一般家庭に)常時接続の環境が増えたせいか、インターネットをブランディングのために使う企業が登場してきた」として、インターネットが従来の販促ツールに加え、ブランディングという新しい媒体価値がついてきたことを挙げた。

左から監督の香月秀之氏、日高真弓さん、松嶋尚美さん、とよた真帆さん、矢部美穂さん、室井佑月さん、丸山あかねさん
左から監督の香月秀之氏、日高真弓さん、松嶋尚美さん、とよた真帆さん、矢部美穂さん、室井佑月さん、丸山あかねさん

ブロードバンドシネマ『プチ美人とお金』の主役となるプチ美人には、第1作と同じ とよた真帆さん、松嶋尚美(オセロ)さんが登場。ストーリーのなかで強欲な2人に舞い込む遺産処理を行なうはめになった牧師役に鈴木ヒロミツ氏、その牧師が財産処理のために呼んだ新米弁護士の由紀に矢部美穂さん、同じく新米弁護士の咲子役に日高真弓さんといったタレントが新たに加わっている。作品の見所のひとつは、豪華なファッションとメイクとなっているが、発表会場では小椋ケンイチさんによる“プチ美人メイクショー”も開催された。

まず登場したのがメイク済みの日高真弓さんとベースメイクのみをした矢部美穂さん。日高真弓さんのメイクを見ながら小椋さんは「細かいプチっとしたテクをいっぱい使っている」とアピール。矢部美穂さんにそのテクニックを披露していった。「今年外しちゃいけないのはチーク。チークをたくさん塗って顔色を良くしていくのが今年のポイント。カラーはオレンジ。春まではピンクと言ってたんだけどピンクはもう古い」と解説。「ライナーにブルーは使わない」という矢部美穂さんに対して、「メイクもポップになっているので、黒とかベージュとかグレーなんてダメ。ブルー!ブルーはシャープに見せる色だから…。白はどんどん進化していくとブルーの青い光になるでしょ。それってシャープで涼しい色だから…」など話しながら軽快に作業を進めていった。



新米弁護士役として登場する日高真弓さん(左)と矢部美穂さん(右) ベースメイクだけをした矢部美穂さんを実験台にプチ美人メイクを行なっていく小椋ケンイチさん
新米弁護士役として登場する日高真弓さん(左)と矢部美穂さん(右)ベースメイクだけをした矢部美穂さんを実験台にプチ美人メイクを行っていく小椋ケンイチさん

次のトークショーでは、実際に作品のなかで使われている豪華な衣装を身にまとったとよた真帆さん、松嶋尚美さんが登場した。『プチ美人とお金』では、1860~1972年に流行したファッションをベースにした6パターンの衣装が使われる。この衣装について松嶋さんは「はじめて衣装合わせをした時に、これが衣装ですって言われて、あり得へん!って思いました。何の役やろ?って。でも、実際に着てみると気に入って、携帯電話で自分を撮って待ち受け画面にどうぞって友達に送ったり…(笑)」と話し、とよた真帆さんは「私も最初は戸惑ってつまづいたりしたんですけど、ターンもできて自由に動けるようになりました(笑)」と振り返った。監督の香月秀之氏は、「別に年代にこだわったわけではないが、話のメインが女性の本音トークみたいなところがある。同じようなことを何年にも渡って言っていたんだろうなという設定にしようかと思った」と衣装を使った意図について説明した。

1860~1972年に流行した歴史的ファッションが登場するのも作品の見所。とよた真帆さん、松嶋尚美(オセロ)さんは豪華な衣装で登場した
1860~1972年に流行した歴史的ファッションが登場するのも作品の見所。とよた真帆さん、松嶋尚美(オセロ)さんは豪華な衣装で登場した
「この格好だから言えたっていう台詞がたくさんあります」(とよた)。「衣装合わせで、これが衣装ですって言われてもあり得へん!って思いました(笑)」(松嶋)
「この格好だから言えたっていう台詞がたくさんあります」(とよた)。「衣装合わせで、これが衣装ですって言われてもあり得へん!って思いました(笑)」(松嶋)
第3弾の希望を聞かれて松嶋さんは「ゆったりとした時間をつかってハリウッドなんかで(笑)。私の相手役は…有名な人ならだれでもいいです(笑)」。原作者のひとり室井佑月さんによると、監督から女が女の悪口を言う方向でいったらどうかという案がでているという
第3弾の希望を聞かれて松嶋さんは「ゆったりとした時間をつかってハリウッドなんかで(笑)。私の相手役は…有名な人ならだれでもいいです(笑)」。原作者のひとり室井佑月さんによると、監督から女が女の悪口を言う方向でいったらどうかという案がでているという

「作品のテーマは男は裏切るけれどもお金は裏切らないということだが…」とふられると、松嶋さんは「いや、お金は好きで大抵のものはお金で買えると思うんですけど、好きだけど変えないものもある」と真面目に回答。しかし、男とお金どちらをとるか?との質問には「迷わず、今は男の人ですね。ほんとに暗い人生なんですよ、プライベートは(笑)」と話し、「仕事のしすぎよ(笑)」ととよた真帆さんに慰められるひと幕も。矢部さんは「(遺産相続の)10億円は魅力的ですよね、今の私だったら10億選んじゃうかも知れませんね」と話し、日高さんは「どうでしょうかね、男の人にしようかなぁ~」と応えると、ほかの3人から「本当?」との声が上がった。

「この衣装を着ているとみんなが親切なんですよ。必要以上に場所をあけてくれるし、勘違いしそうになりました、私(笑)」「今回パート2なので、懐かしいシリーズもののところに帰ってきたという感じで、気楽にできました」(松嶋)、「自由に強い女性っていうのには私も憧れるので参考にしたいなったと思います」(矢部)などと振り返る出演者

なお、『プチ美人とお金』はDVD化が決定しており、メイキング映像の特典を収録した形で8月26日に3129円で販売される。ほかに大手レンタルチェーンではDVD版とVHS版のレンタルが同日よりはじまる予定だ。


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