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“DeltaChrome S8”搭載カードがアキバデビュー!

2004年05月12日 20時48分更新

文● 水野

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「P6F169-800MHz」
「P6F169-800MHz」。「P6F169」のCPUを変更した製品だ

 2000年の“Savage 2000”以後搭載ビデオカードの発売が途絶え、最近はもっぱらVIA製統合チップセットのグラフィックコアで名前を目にするのみだったS3 Graphics。その老舗による久々の新GPU“DeltaChrome”が本日デビューした。第1弾となったのは、PowerColor製「DeltaChrome S8」(型番:SS8-D3L)。代理店はアスク。“DeltaChrome”シリーズのラインナップ中ではミドルレンジとなる“DeltaChrome S8”を搭載する。



DeltaChrome S8 マニュアルより
“DeltaChrome S8”。これはリファレンスボードに搭載されていたものマニュアルより。外部エンコーダなしでのHDTV出力が可能なのが特徴

 “DeltaChrome”シリーズのラインナップは“DeltaChrome F1”“DeltaChrome S8”“DeltaChrome S4”の3種類。いずれも“Vertex Shader 2.0+”“Pixel Shader 2.0+”をサポートし、DirectX 9.0に対応。パイプライン数は“F1”“S8”が8、“S4”が4となる。最大VRAM容量は256MBでメモリインターフェイス幅は128bit。ビデオ再生にリアルタイムでエフェクトをかけられる“ChroMotion”エンジンを搭載、インターレース映像を最適にノンインターレース画面に出力できるという“Per pixel de-interlacing”、ジャギーを取る“ノンブロッキングフィルタ”といった機能を備えるほか、GPU単体でのHDTV出力が可能、ハードウェアによるフォントのスムージングや画面の回転機能をサポートするといった特徴を持つ。



PowerColor製「DeltaChrome S8」 裏面
PowerColor製「DeltaChrome S8」。ファンレスなのは嬉しいところ裏面。こちら側にもヒートシンクが
インターフェイス つなげればD4に
インターフェイスはDVI、D-Sub、S-VideoS-Video/アナログRGB変換ケーブルとアナログRGB/D4変換ケーブルが付属

 今回登場したPowerColor製「DeltaChrome S8」は、赤い基板にメモリチップまでを覆う大型のヒートシンクが特徴。ファンレスという点は嬉しいところだ。コアクロックは250MHz、メモリクロックは250MHz(DDR 500MHz)。インターフェイスはDVI、D-Sub、S-Video出力。S-Video/アナログRGB変換ケーブルとアナログRGB/D4変換ケーブルが付属し、両者を併用することによりD4入力端子を持つTVモニタへの出力が可能。
 価格はクレバリー1号店で1万5202円、USER'S SIDE本店で1万5729円、OVERTOPで1万5980円、フェイスで1万6470円、高速電脳で1万6800円(12日で完売)、アークで1万6980円。性能テストでは好成績を残しており、かつ充実したビデオ出力機能を備えた製品だけに、今後の売れ行きが注目されるところだ。



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