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マイクロソフト フライトシミュレータ2004

マイクロソフト フライトシミュレータ2004

2004年05月11日 01時04分更新

文● 月刊アスキー編集部・小西

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マイクロソフト フライトシミュレータ2004

マイクロソフト

1万800円(税抜)

「DH-88コメット」
歴史的名機の1つとして収録された「DH-88コメット」。流麗な長い楕円翼、細身で流線型のボディは実に美しい……。
雲がたれ込めてきた新宿上空を飛行
雲がたれ込めてきた新宿上空を飛行。気象は時間によっても変化する。雪が降ると大変よ。

 ライト兄弟が世界初の動力飛行を成し遂げてから、2003年はちょうど100年目。たった100年の間に飛行機は驚異としか言いようのない発展を遂げ、人類の文明を大きく変えた。

 そんな飛行機の100周年を記念して開発されたのが、この「マイクロソフト フライトシミュレータ 2004 翼の創世記」(FS2004)だ。普段はゲームをしない方でも、このシリーズに触れたことのある人は多いだろう。



「フォード トライモーター」
エンジンが3つある三発機「フォード トライモーター」で西海岸を飛行。沈む夕日の表現も美しい。

 最新作のFS2004では飛行機100周年を踏まえて、歴史に残る飛行機や、その飛行機が行った歴史的飛行を追体験できる「翼の創世記」モードが一番の売りとなっている。飛行機第一号の「ライトフライヤー1」による史上初の飛行や、「スピリットオブセントルイス号」による大西洋単独無着陸飛行どを、実際に当時のコースや日時を元に再現飛行できる。ライトフライヤー1は100周年に合わせて実際にレプリカが制作されたそうだが、いざ飛ばそうとしたところなかなか飛ばせず、「ライト兄弟はよくぞこんなものを飛ばせたものだ」と関心されたと聞く。そんな難しい飛行機も、このゲームなら素人でも飛ばせるわけだ(設定次第では無茶苦茶難しくもできますが)。過去の名機で現代の街の上を飛ぶ、なんてことを楽しめるのも、フライトシミュレータならではの楽しみだろう。



名機に関するガイド
名機に関するガイドは非常に面白い読み物。ガイドからすぐに飛行することも可能だ。

 ちなみに翼の創世記モードに用意されている機体は米国機がほとんど。「飛行の歴史を語るわりには欧州機が少なすぎじゃねえか? そもそも軍用機がねえぞ!」という私的な不満もあるのだが、筆者がプロペラ機史上もっとも美しい飛行機と思っている「デ・ハビランド DH-88 コメット」が、名機の列に名を連ねているという1点だけで許してしまいたくなる。このDH-88 コメットというのが……(以下うんちくが長すぎるので省略)。

 それら歴史的飛行機に関する読み物や、飛行機の飛ばし方に関する非常に豊富で多才なドキュメントもゲームに収録されていて、これを読むだけでも時間を忘れてしまうほどだ。



「ライトフライヤー1」
早速「ライトフライヤー1」での飛行に挑戦! 浮くだけでも一苦労なので、飛ぶとちょっと感動。

 最新のPCハードウェアに対応したことにより、天候の表現、特に雲や雨、雪の表現は非常にリアルになった。また今時の航空機用GPSに合わせたグラフィカルなGPS表示も可能になった。優雅な空の一時を楽しめる、大人向けのゲームである。

「スピリットオブセントルイス」
荒天をついて大西洋に向け飛び立つ「スピリットオブセントルイス」。前が見えない機体なので恐い。
マイクロソフト フライトシミュレータ2004の主なスペック
製品名 マイクロソフト フライトシミュレータ2004
OS Windows 98/Me/2000/XP
CPU Pentium III-800MHz以上(Pentium 4-1.40GHz以上を推奨)
メモリ 128MB以上(256MB以上を推奨)
HDD インストール時4GB以上、実行時 400MB以上
ビデオカード ビデオメモリ16MB以上(ビデオメモリ32MB以上を推奨)搭載のDirect X 9.0a対応カード
入力デバイス マウス/キーボード/ジョイスティック

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