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USBit組み立てキット+オリジナル ラジコンカーセット

USBit組み立てキット+オリジナル ラジコンカーセット

2004年05月02日 00時00分更新

文● 編集部 新海宏一郎

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USBit組み立てキット+オリジナル ラジコンカーセット

カノープス(株)

5670円(税込、ダイレクトショップ価格)

 話題の新製品を、編集部が入手した直後に各部の写真で一足先にレポートする“写真で見る話題の新製品 【一足先に目撃!!】”。今回はカノープス(株)の「USBit組み立てキット+オリジナル ラジコンカーセット」のファーストルックを、ASCII24編集部の新海が紹介する。

「USBit組み立てキット+オリジナル ラジコンカーセット」同梱品
「USBit組み立てキット+オリジナル ラジコンカーセット」(送信機は完成品)。

 カノープスの“USBitシリーズ”は市販のラジコンカーをコントロールできるUSB接続の無線送信機組み立てキットだ。自分でハンダごてを使って組み立てる無線送信機「USBit組み立てキット」と、対応ラジコンカーとコントローラがセットになった「USBitラジコンカー」をラインナップしている。今回は4月5日に発表、4月27日に発売開始された「USBit組み立てキット+オリジナル ラジコンカーセット」を紹介する。

 同セットは、従来USBitと対応のUSBitラジコンカー別売りしていたものをセットにして販売したもの。USBitシリーズは、店頭では販売しておらず、同社直販サイト“カノープスダイレクトショップ”のみで購入可能となっている。



組み立てなくても遊べるUSBitラジコンカー

ラジコンカーを操作しているところ
ラジコンカーは付属のコントローラで操作可能。これだけでも結構遊べる。

 同セットには、ラジコンカー/専用コントローラ/USBケーブル/基板/コンデンサ/抵抗などが同梱されている。ラジコンカーは付属の専用コントローラ(完成済み)で操作が可能で、組み立てキットの送信機が組み上がらなくても走らせることがが可能だ。まずはコントローラで走らせ、ラジコンカーの性能を見るのもいいだろう。ラジコンカーは充電式で、コントローラの底面に充電器が装備されている。また、コントローラの電源は、単3電池2本で、ラジコンカーへの充電もこの電池から給電する。つまり、ラジコンカーと、コントローラがあればどこでも遊べるというわけだ。充電時間は約45秒で、走行可能時間は約2分。ラジコンカーの動作は、前進/後退と右折/左折ボタンのみ。



USBitラジコンカーとコントローラ ラジコンカー底面
編集部で入手したUSBitラジコンカー。ラジコンカーは形から日産のスカイライン GT-Rだろうか。ラジコンカーの底面。中央にある端子は充電用端子。
付属のコントローラ 充電中の様子
付属のコントローラ。ボタン前進/後退/右折/左折の4つのみ。底面にはラジコンカー用の充電端子がある。充電中の様子。充電時間は約45秒と非常に短い。

パソコンからは複雑な操作が可能──プログラミングも!!

組み立てた送信機
組み立てたアンテナ送信機。動作中は複数のLEDが点滅して動作を確認できる。左側にあるのがUSB端子。

 アンテナ送信機は、ハンダごてやニッパー、ラジオペンチなどの工具を使用して組み立てる。付属のマニュアル(PDF)にはかなり詳しく組み立て方法が記載されているので、ハンダゴテを用意すれば不慣れな人でも組み立てはできそうだ。



パソコンとアンテナ送信機を接続しているところ
パソコンとアンテナ送信機をUSBで接続することで、パソコンからラジコンカーを操作できる。

 USBitの一番の特徴は、パソコンでラジコンカーの動作をプログラミングできることだ。プログラミングソフト自体は付属していないが(セット販売開始記念として先着1000台に「Microsoft Visual Studio .NET 2003」の60日体験版が同梱される)、ユーザーが独自にプログラムした一連の動作をさせたり、動作に同調してパソコンのスピーカーから“クラクション”や“ブレーキ音”などのサウンドを鳴らすことができる。同梱のCD-ROMには、パソコンからラジコンカーを操作できる「EasyController」や、“8の字走行”と“ランダム走行”があらかじめプログラムされた「CustomControl」など、複数のサンプルプログラムが収録されているので、購入後すぐにプログラム走行を楽しめる。また、同社ウェブサイトでも、ユーザーが作成したサンプルプログラムを複数公開しており、順次公開していくとのこと。なお、対応OSはWindows Me/2000/XPで、USB 1.1または2.0端子が必要。



EasyController CustomControl
CD-ROMに収録されている「EasyController」(左)と「CustomControl」(右)

 製品には、6種類(+シークレット1種類)の車と4種類の電波周波数(27/35/45/57MHz)が用意され、最大4台までの同時操作が可能だ。同社直販サイト“カノープスダイレクトショップ”では、無線送信機の単品(要組み立て、5040円)や、USBitラジコンー(987円)単体での販売も行なっている。また、(株)トミーのラジコンカー「BITCHAR-G(ビットチャージ)」もこの無線送信機で動作可能とのこと。こちらの製品を持っているユーザーは1度試してみてはいかがだろうか。なお、BITCHAR-Gのパワーアップ版「Super BITCHAR-G(スーパービットチャージ)」には対応していないので、購入時は注意していただきたい。


 実機を触ってみて、アンテナ送信機の組み立ては難しくないものの、ハンダごてを持ったことのない初心者(でもプログラミングに興味があるという方)には少々敷居が高いイメージもある。本製品は電子工作&プログラミングの学習キットという位置づけなので、より多くの人に電子工作を体験してほしいというコンセプトは理解できるが、ハンダごての組み立て作業に自信がないユーザーのために、プログラミングのみを体験できる完成済み無線送信機を同梱したセットも欲しいところだ。

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