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ターボリナックス、Windows Mediaファイルが再生可能なデスクトップOS『Turbolinux 10 F...』を発売

2004年04月27日 22時38分更新

文● 編集部 小板謙次

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ターボリナックス(株)は27日、都内でデスクトップOSの最新版『Turbolinux 10 F...』(ターボリナックス・テン・エフ)の発表を行なった。同製品は昨年10月に販売を開始した『Turbolinux 10 Desktop』に、Windows Mediaフォーマットのコンテンツ再生やDVD再生機能などをプラスしているのが大きな特徴。『Turbolinux 10 Desktop』の購入数は現在2万人だが、『Turbolinux 10 F...』では年間4万の購入数を目指す。

「Fun(楽しい)、Freedom(自由)、Future(未来)から連想されるOSということでネーミングした。Windowsと同等あるいはそれ以上のソリューションを提供していく」と話す、ライブドア代表取締役社長兼最高責任経営者の堀江貴文氏
「Fun(楽しい)、Freedom(自由)、Future(未来)から連想されるOSということでネーミングした。Windowsと同等あるいはそれ以上のソリューションを提供していく」と話す、ライブドア代表取締役社長兼最高責任経営者の堀江貴文氏
クライアントグループ/プロダクトマネージャーの久保和広氏。記者会見は都内の映画試写室を使って行われ、インターネット上のストリーミング映像を“Turboメディアプレイヤー”で再生していた
クライアントグループ/プロダクトマネージャーの久保和広氏。記者会見は都内の映画試写室を使って行われ、インターネット上のストリーミング映像を“Turboメディアプレイヤー”で再生していた

Windows Mediaフォーマットのコンテンツの再生を実現しているのは“Turboメディアプレイヤー”と呼ばれるもの。「インターネット上にあるストリーミングで勢いのあるのがWindows Media。ユーザーがインターネットを楽しもうとすると、どうしてもWindows Medeiaに行き当たってしまう。Linuxでもちゃんと再生できるようにしたかった」と話し、同社では米マイクロソフト社のWindows Media Formatコンポーネントライセンス供与に関して1月末に調印。ソースコードをもとに開発したと話した。「実際に開発したのはプラグインの部分。フロントエンドはKaffeine(カフェイン)というKDEの標準メディアプレーヤー。バック(WidnowsMediaを再生するためのデコードライブラリー)にxine(クシーン)を使っている」。このKaffeine(カフェイン)とxine(クシーン)にも改良を加え、Mozillaにも調整を加えているという。なお、”Turboメディアプレイヤー”には再生しているストリーミングを録画可能な録画ボタンも用意されている。今回のライセンス供与によってマイクロソフトへ支払う費用は約1000万円。このほか、RealPlayer 8 Basicも収録しMP3/RealAudio/RealVideoの再生が可能となっている。

Turboメディアプレイヤー
『Turboメディアプレイヤー』
RealPlayer 8 Basicも収録しMP3/RealAudio/RealVideoを再生
RealPlayer 8 Basicも収録しMP3/RealAudio/RealVideoを再生

また、台湾サイバーリンク社のDVD再生ソフト『PowerDVD』のLinux版を標準搭載しているのも特徴だ。氏はサイバーリンクとの契約を振り返り「彼らは数年前の英語版のLinux版をもっていた。それを検証することからはじめ、メニューのロイーカライズなどを協業しながら完成させていった」と話した。さらに氏が強調したのがiPodとの連携だ。「彼らはWindows版のiTunesを配布して市場を拡大できた。今回は、Linux環境でもiPodを使いたいなという声があったので調整した」と話した。このほかバンドルソフトとしてはジャストシステムの『ATOK X for Linux』をはじめ、『リコーTrueTypeフォント5書体(リコー)』 『Flash Player 6』『Adobe Acrobat Reader 5.0.8 (日本語、中国語、韓国語フォント付)』『Sun Java2 Platform  Standard Edition v1.4.2』『Canon Bubble Jet Print Filter for Linux』『EPSON Photo Image Print System』『Image Scan! for Linux』となっている。

PowerDVD for Linux
『PowerDVD for Linux』
iPodとのリンクもデモされた
iPodとのリンクもデモされた

動作環境はPentium III-1GHz相当またはそれ以上のCPU、メモリー512MB以上、5GB以上のHDD、VGA以上表示可能なビデオカード(グラフィカル画面でインストールする場合にはXFree86 4.3.0対応のビデオカードが必要)など。またPowerDVDを再生するにはCeleron-466MHz以上のCPU、256MB以上のメモリー、DVD-ROM/DVD-RAM/DVD-R/RW/DVD+RWドライブ搭載などが条件となっている。

価格は1万6590円で、5月28日から店頭およびTurbolinuxオンラインショップにて販売を開始し、4月28日からオンラインショップにて先行予約の受付を開始する。また、『Turbolinux日本語版4.0』『Turbolinux Pro 日本語版4.2』『Turbolinux Workstation 日本語版 6.0』『Turbolinux Workstation 日本語版 6.0 LE』『Turbolinux 7 Workstation』『Turbolinux 7 Office Pack』『Turbolinux 8 Workstation』『Turbolinux 10 Desktop』のいずれかを購入したユーザー登録向けには1万2340円という優待販売価格も用意されている(オンラインショップのみ)。すでに『Turbolinux 10 Desktop』を購入し登録しているユーザーにはアップデート製品『Turoblinux 10 D2F...』(7140円)がオンラインショップで用意されている。

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