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デジタルコンテンツネットワークと松下、全国をカバーする地域情報サービスを共同で展開

2004年04月26日 20時17分更新

文● 編集部 内田泰仁

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(株)デジタルコンテンツネットワークと松下電器産業(株)は26日、全国47都道府県を網羅する地域情報サービス“地元通情報事業”を本格的に展開し、同事業の一環である地域情報サイト“ニッポン地元情報 GANSO”(http://www.gansodesu.net/)をオープンすると発表した。

地域サイト“ニッポン地元通情報 GANSO”のコンテンツを表示するノートパソコンと液晶テレビ。ひとつのデータベースの情報を元に、異なる媒体に同じ情報を配信できるのが地域情報データベース“GANSO DB”を構築した利点だという“地元通情報事業”の中核となる“GANSO DB”の構造を示すモデル図。統一されたフォーマットで、テキスト、静止画、動画、位置情報などの情報を一元管理する

“地元通情報事業”は、全国各都道府県にある地元の情報を取り上げるタウン情報誌が、全国規模の事業として結集し、各情報誌が持つ情報を一元管理するシステムと体制を構築したもの。各地の情報誌の協力により、現在全国47都道府県を網羅するという。同事業では、

地域情報データベース“GANSO DB”(地元通情報)の構築、運営、活用
各地情報誌が地元密着の視点で取材、蓄積した情報(テキスト、静止画、動画、位置情報など)を統一したフォーマットで一元管理し、最新の情報を全国均質に提供するための基礎となるデータベースを構築。全国約1万件のスポット情報を集積・管理し、必要に応じて情報量を増やしつつ、更新性の高い情報にも対応したデータベースに発展させる予定とのこと
“GANSO DB”の地域情報を活かしたB to Cサービスの展開
3月にプレオープンした松下電器産業のデジタルTV向け生活情報ネットワークサービス“Tナビ”用のサイト“ニッポン地元通情報 GANSO”に新コーナーを追加、パソコン向けサイトと合わせ、26日に本サービスをスタート。データベースの情報を元にした書籍やDVDメディアなどの出版やECサービスなどへの展開も予定
“GANSO DB”の地域情報を活かしたB to Bサービスの展開
26日より営業活動を開始し、地域情報データ/サービスの提供や開発、受託制作を展開

の3テーマを中心に事業を展開するとしている。なお、“Tナビ”およびパソコン向けサイトの利用料金は無料。現在は、グルメ情報(パソコン専用の動画コンテンツ中心のものと、テキスト/画像中心のものの2種類)、定番観光情報、温泉情報、映画/音楽/演劇の公園情報の4ジャンル5種類のコンテンツを配信する。

“地元通情報事業”のテーマのひとつ、B to C展開を説明するスライド。26日より、“Tナビ”版およびパソコン版の情報サイトが本オープン、今後は書籍やDVDなどへの拡大も予定
発表会に出席したデジタルコンテンツネットワークの鈴木正利氏、緒方邦博代表取締役社長、松下電器産業の木村純氏、平賀和明氏(写真左より)

この日開催された発表会には、デジタルコンテンツネットワークの代表取締役社長の緒方邦博氏および事業本部長の鈴木正利氏、松下電器産業のeネット事業本部本部長の木村純氏、サービス・コンテンツアグリゲーション推進室チームリーダーの平賀和明氏が出席。冒頭の挨拶では、氏は同事業を「全国にあるタウン情報誌の共同体」と述べ、続く木村氏は「2004年は家庭内(の電化製品)のデジタル化が進む」として、生活情報を提供する“Tナビ”における“地元通情報事業”によるコンテンツの充実に期待するとした。

事業の概要を説明した鈴木氏は、首都圏に拠点を持つ全国誌や情報ポータルサイトでは、各地域に密着していないため、情報の鮮度や信頼性、網羅性に欠けるとして、地元を知り尽くすスタッフ、地元に根ざしたネットワーク、地元在住の編集者の取材力を備えた地域に密着したタウン情報誌が共同して発信することで既存の情報ポータルサイトとの差別化を図り、「厳選された高品質の地域情報」の提供を目指すと述べた。

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