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Let'snote LIGHT Y2/Let'snote Y2

Let'snote LIGHT Y2/Let'snote Y2

2004年04月22日 14時42分更新

文● 編集部 内田泰仁

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Let'snoteとしては初めて低電圧版Pentium Mを採用も
ファンレス設計は継承、バッテリー7.5時間駆動を実現

 続いて基本スペックを見ていこう。CPUには低電圧版Pentium M-1.20GHz、チップセットはIntel 855GMEを採用。メモリーはDDR SDRAMを256MB(最大512MB)、HDDは40GB(UltraATA/100)で、「Let'snote LIGHT W2/Let'snote W2」と同様にパームレスト部分にCD-R/RW&DVD-ROMコンボドライブを内蔵する。ほかのLet'snoteでは、CPUに超低電圧版Pentium Mを採用しているが、本機では同シリーズとして初めて低電圧版Pentium Mを搭載してきた。それでも、シリーズの他機種と同じくファンレス設計を貫いており、同社によると、「これによって静音性や軽量化、省電力化駆動パーツを減らすことによる長期信頼性の確保を実現している」とのことだ。

W2ですっかりおなじみとなった、パームレスト部直下に内蔵されたコンボドライブ。ノートパソコン内蔵のドライブとしては非常に珍しいトップローディング式で、アクセス性は非常に優秀。

 内蔵のコンボドライブはパームレストがフタ状に開くトップローディング式で、読み出し&書き込み速度は、CD読み出しが24倍速/DVD-ROM読み出し8倍速/DVD-RAM読み出し2倍速(2.6GBメディアは等倍速)/DVD-R読み出し4倍速/DVD-RW読み出し4倍速/CD-R書き込み24倍速/CD-RW書き換え16倍速。重量級のA4ノートでは、DVD MULTIドライブなどを搭載する例も増えてきているが、ドライブモジュールのサイズ、省電力性など、Y2が求めるところの“モバイルに必要な条件”を考慮すれば、コンボドライブを選択したのは納得すべきだろう(※1)。また、コンボドライブユニットへの電源供給は、Windows上の電源管理ユーティリティーにより自動的に一定時間で切れるようにできるほか、本体前面のドライブ側に設けられた通電スイッチにより、手動で切ることも可能。モバイルノートとして使う場合には光ディスクドライブは不要という使い方の人も多数いると思われるので、この細かい工夫は見逃せない。

※1 編集部注 4月21日に発表されたY2のマイナーチェンジモデルでは、同社直販サイト“パナセンス”モデルにおいて、DVD MULTIドライブ内蔵も選択可能となっている



キーボードおよびポインティングデバイスの全景。キーサイズが大きいこともあり、キーボードの外見はややのっぺりした印象を受けるが、程よいクリック間とキーボード全体のしっかりした剛性感から、キータッチは良好。

 通信機能としては、IEEE 802.11b/g両対応の無線LAN、10/100BASE-TXの有線LAN、V.90対応の56kモデムを内蔵し、外部インターフェースはUSB 2.0×2と外部ディスプレイ端子、拡張スロットはPCカード(TypeII×1)、SDメモリーカードを装備する。キーボード部はキーピッチが19mm、キーストロークは2mmで、ポインティングデバイスは従来同様の円形トラックパッド“ホイールパッド”を採用する。これは本機に限らずA4ノート全般に広く言えることでもあるが、それぞれのキーが大きい分、キーボード全体の見た目がのっぺりした印象を受けてしまう感もある。W/T/Rシリーズのようにキートップの縁を違うカラーリングにするなどのアクセントがあると、印象もずいぶん変わるとは思う(このあたりは個人の好みにもよるところなので断言しにくいが)。キーのタッチ自体は良好で、大型ノートにありがちなキーボード中央部の“たわみ感”もなく、しっかりしたキータッチで好感触だ。

 “大画面モバイル”をうたう本機では特に気になるバッテリ駆動時間だが、JEITA測定法1.0によるカタログスペックは約7.5時間となっている。これは、バリバリのサブノートであるR2/T2の約5時間を上回り、一回り小さく超低電圧版Pentium Mを装備するW2と同等の数値だ。1499gという本体重量も合わせて考慮に入れると、大画面ノートながらもモバイルノートとして“ぜひ実現してほしい携帯性”を見事に達成していると見ていいだろう。



本体前面および左右側面。各種ポート類とSDカードスロットは本体左側に、PCカードスロットは右側に配置。なお、背面はバッテリーが取り付けられており、ポート類などは特にない。※写真の天面カラーは試作モデルのものであり、実際にこのカラーモデルの販売は行なわれておりません。

HDD 60GB、天板カラーのカスタマイズも可能
オンライン販売モデルで一味違うスペックを選ぼう!!

 松下ネットワークマーケティングが運営するオンラインショッピングサイト、パナセンス内の“マイレッツ倶楽部”で販売されるウェブ専用モデルでは、以下のオリジナルのプラスαが施される。

  • HDDを40GBから60GBに変更可能(有償)
  • 天板のカラーを標準のシルバー以外のカラーに変更可能(有償)
  • Microsoft Office Personal Edition 2003プリインストールが選択可能(有償)
  • 本体底面にネームプレートを取付(無償)

 中でも、店頭モデルでは用意されていないHDD 60GBへのパワーアップは、本機をメインマシンとして利用する人にはうれしい選択肢だろう。さらに、この機種でもASCII24とパナセンスのコラボレーションでお届けする“ギャラクシーブラック”を含むカラー天板が選べるのも、ウェブ専用モデルだけの特典だ。また、この春のLet'snote各シリーズ店頭モデルにはOfficeプリインストールが用意されていないので、初めてパソコンを買うにあたってぜひオフィスアプリもほしい、という人はウェブ専用モデルがオススメだ。ただし、Officeプリインストールを選択する場合は、60GB HDDが選択できないので、この点には気をつけたい。


 シリーズ最大のSXGA+表示液晶を装備したことにより、本機で画面に表示される情報量の多さはLet'snoteシリーズのどの製品よりも多く、デスクノートやデスクトップパソコンと遜色のない表示能力を持った。その上、重量1.5kg、バッテリー駆動時間7時間超というモバイルノートとしても優秀な携帯性を備えており、サブノート的スタイルとデスクノート的スタイルの両方をブレンドした、見所の豊富なモバイルノートとなっている。フットプリントがA4サイズと大型なので“いつでもどこでも使える”とまではいかないものの、“気軽に持ち運べる”ノートとして存分に活躍でき、ノートを持ち歩くことは多いけど、使う場所はオフィスや自宅などの机の上、という人には文句なしでオススメの1台だ。

Let'snote LIGHT Y2/Let'snote Y2の基本スペック
製品名 Let'snote LIGHT Y2(店頭販売個人向けモデル)/Let'snote Y2(オンライン販売および法人向けモデル)
CPU 低電圧版Pentium M-1.20GHz
メモリー 256MB(最大512MB)
チップセット 855GME
液晶 14.1インチ、1400×1050ドット
HDD 40GB/60GB
ドライブ DVD-ROM&CD-RWコンボドライブ
通信機能 無線LAN(IEEE 802.11b/g)、有線LAN(10/100BASE-TX)、56kbpsモデム(V.90対応)
サイズ 幅309×奥行き243×高さ46mm(最薄部33mm)
重量 約1.499kg
バッテリー駆動時間 約7.5時間(JEITA測定法1.0)
OS Windows XP Professional SP1a


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