- TV視聴のとき、中央ボタンだけでチャンネル切り替えや音量調整できるのが楽。
- 映像はノイズ混じりでも、電車内で観る程度であれば気にならない。
- TVを観ながらメールを書いたりできないなど、既存端末にTV機能を急遽追加した感じで操作感がイマイチ。
- ヨコ表示の時、本体が持ちにくい。
●【ヨコ表示が可能】 ダイレクトボタンを長押しすれば、タテ表示から2.2インチ画面をフル活用したヨコ表示に切り替えられる。 |
カメラ付きケータイをブレイクさせるなど、機能面でケータイ市場を引っ張っていたボーダフォン。ただ、最近はその座をauに奪われつつある印象が強い。
しかし、ようやくボーダフォンらしい先進性を見せつけてくれる端末が登場した。「V601N」はVHF/UHFアナログ地上波チューナーを内蔵した日本初のケータイだ。液晶画面が小さいぶん、画質についてはあまり気にならない。電波の受信状態は、通常のTVに屋内アンテナを接続している感じだ。ただ、アナログ地上波の特性上、移動中の電波状態は悪い。都心部の電車内でも、走行中は画面が乱れたり音声だけの状態になることが多い。当然のごとく地下やトンネルの中ではまったく受信できない。とはいえ、電車の中で使い物にならないというわけではない。実際に使用してみると、乗車中ずっと液晶画面を見ていることはけっこう苦痛で、逆に映像が表示されず音声を聴くだけでも十分楽しめた。
●【内蔵カメラは31万画素】 31万画素のCCDカメラを内蔵。MPEG-4でのムービーも撮影できる。背面液晶はカメラファインダーにもなるので、自分撮りがカンタン。 | ●【イアホンがアンテナになっている】 付属のイアホンはVHF用アンテナにもなっている。なお、音声はイアホン出力と本体スピーカ出力に切り替え可能。 |
素朴な疑問として、TVを観るのにお金がかかるのか? という点があるが、これは無料。ただし、ボーダフォンとの回線契約を解約すればTV機能は使えなくなる。
31万画素CCD、160×216ドット液晶、メモリカードスロットなしと、TV以外の機能はひと昔前なのが残念なところ。TVに魅力を感じない人は、オートフォーカス付き200万画素デジカメ内蔵の「V601SH」のほうがお勧めかもしれない。
●【TV、ビデオ、カラオケリモコンになる】 本機をオーディオ機器やカラオケのリモコンとして使うこともできる。松下、ソニー、シャープなどのTVに対応している。さらにDAMやX2000、Lavcaのカラオケリモコンとしても使える。 |
「ケータイでTVなんか観ないよ」という声も聞こえそうだが、カメラ付きケータイの登場時にも同じような声があった。V601Nも日本のケータイ文化を変えてしまうかもしれない。
V601Nの主なスペック | |
製品名 | V601N |
---|---|
ディスプレイ | メイン:2.2インチ(160×216ドット、6万5536色)、 サブ:1.2インチ(80×120ドット、6万5536色) |
サウンド | 40和音(FM音源32和音+Wavetable8和音) |
カメラ | 31万画素CCD |
静止画 | JPEG(最大640×480ドット) |
動画 | MPEG-4(最大128×96ドット、最長30秒)、 Nancy(80×60ドット、最長5秒) |
連続通話時間 | 約125分 |
連続待ち受け時間 | 約450時間 |
Web | 12KB対応 |
Vアプリ | 100Kアプリ対応 |