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NECエレクトロニクス、パソコン用ワンチップMPEG-2エンコーダーLSI『μPD61154』など2製品を発売

2004年04月13日 00時00分更新

文● 編集部

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NECエレクトロニクス(株)は13日、アナログ動画信号を圧縮デジタル動画データに変換するワンチップMPEG-2エンコーダーLSIとして、ドルビーデジタルとMPEG音声の符号化に対応した『μPD61154』と、MPEG音声符号化に対応した『μPD61153』の2製品のサンプル出荷を同日付けで開始したと発表した。サンプル価格は5000円。8月に量産を開始し、2005年4月には月産30万個にする予定で、2005年中に世界シェア第1位にするとしている。

『μPD61154』
『μPD61154』

『μPD61154』は、パソコンでビデオキャプチャーを行なう場合に必要となる機能をワンチップ化したLSI。輝度信号と色信号を分離して画像ノイズを低減する“3次元Y/C分離機能”、アナログビデオ信号をデジタル信号に変換する“ビデオデコーダ機能”、デジタル動画データとデジタル音声データをMPEG-2形式に変換する“MPEG2エンコード機能”、MPEG-2エンコードデータ/非圧縮デジタル動画データ/音声データ/アナログ動画信号に混合されて送られてくる字幕データなどのビデオブランキング情報(VBI)データの4種類のデータを同時にパソコンに転送できる“PCIバスマスタ転送機能”の4つの機能を集積したのが特徴。そのほか、入力されたアナログ動画信号をデジタル化する際のサンプリング速度を従来製品の27MHzから28.6MHzに高速化し、ライン1本あたりの表示精度を1440バイトから1528バイトに精細化することで各種のVBIデータのソフトウェアデコードを可能にしたほか、圧縮用に加えて表示用のタイム・ベース・コレクター(TBC)機能を搭載し2チャンネルとしたことで高精細な動画表示に対応したという。

パッケージには272ピンのBGA(Ball Grid Array)を採用しており、サイズは幅21×奥行き21mm、ボールピッチは1.0mm。電源電圧は3.3V/2.5V/1.5V。

同社では『μPD61154』により、個別チップで構成する場合に比べて、LSIの価格を約半分に低価格化できるだけでなく、LSIを搭載するボード/カードの面積を約半分に小型化できるとしている。併せて、パソコンで利用できるようにするために、Windows XP MCE(Media Center Edition)に対応したドライバーソフトや、テレビチューナー機能を搭載したビデオキャプチャーカードのリファレンスデザインも開発中としており、8月までに製品化する予定としている。

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