- バスパワーで動作し、ACアダプタをカバンに入れなくても、出先でCD作成/DVD-Videoの視聴が可能。
- DVD-RAMリードにも対応する。
- 今さらコンボドライブとも感じる。記録型DVDドライブの登場を期待。
- その点以外では、特に取り立てて欠点と呼べる部分はない。
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●【300g強の軽量ボディ】 ACアダプタは不要なので、荷物に加えても重量はドライブ本体ぶんの約300g増えるだけだ。/●【DVD-RAMにも対応する】 松下製らしく、DVD-RAMのリードにも対応する。家電レコーダで作成したDVDを見るのにも適している。 |
最近モバイルノートPCでも、HDDに加え、光学ドライブも内蔵する2スピンドルタイプの製品が増えている。ただ、モバイル時の実用性を重視するユーザーには、HDDのみの1スピンドル派も多い。1スピンドルノートでもOSのインストール、出先でのCD/DVDアクセスなど、光学ドライブが必要となる機会は少なくなく、外付けドライブの購入を検討している人も多いだろう。しかし、USB 1.1接続の一部のCD-ROMドライブを除き、ほとんどのドライブにはACアダプタが必要だ。これでは荷物がかさばるし、電源のない場所では使えない。
そんな問題を一気に解決したのが、この「KXL-CB35AN」。スペック的にはごく普通のUSB 2.0接続のコンボドライブだが、すべての機能をUSBポートからのバスパワーだけで動作してしまう(速度的には若干遅くなる)。一見、さほどすごくは感じないかもしれないが、ほかのメーカーから同様の機能を持つ製品が登場してないことがすべてを物語っているだろう。実際、シーク動作の細かな制御など、一度に大きな電流消費が起きないようにするためのさまざまな工夫が凝らされているとのことだ。
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●【2ポートから電源供給】 USBの電源まわりが若干弱いPCの場合、付属の専用ケーブルで2ポートから電源を取ることで、大抵対応させられる。 |
ただ、バスパワーのみでは若干動作が不安定となるノートPCも、古いモデルを中心に存在する。その一覧表は同社のWebサイトに掲載されているほか、そんなPCでも、2つのUSBポートから電源を取ることで、ACアダプタなしの動作を可能にする専用ケーブルが付属している。
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●【バスパワーをチェック】 バスパワーの能力が十分かは、付属のツールで調べられる。あえて激しいシーク動作を行い、その結果を見ている。 |
出先でCDを作成したり、DVDレコーダで作成したDVDを視聴したりと、モバイルノートPCの活用の幅を広げる貴重な製品と言えるだろう。
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●【DVD再生時のバッテリ駆動】 4ThinkPad X31を用い、DVD-VRのデータを本ドライブから再生、HDDにコピーして再生した場合のバッテリ駆動時間を比較した。その差はかなり小さい。 |
KXL-CB35ANの主なスペック | |
製品名 | KXL-CB35AN |
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インターフェイス | USB 2.0 |
対応メディア | DVD-ROM、DVD-RAM(2.6G/4.7GB/8cmDVD-RAM含む)、DVD-R、DVD-RW、CD-R、CD-RW |
最大書き込み速度 | ACアダプタ接続時 CD-R:24倍速/CD-RW:16倍速 バスパワー動作時 CD-R:8倍速/CD-RW:8倍速(USB 1.1接続時にはともに最大8倍速相当) |
最大読み込み速度 | ACアダプタ接続時 DVD-RAM:2倍速/DVD-ROM:8倍速/DVD-R/RW:4倍速/CD:24倍速 バスパワー動作時 DVD-RAM:2倍速/DVD-ROM:6倍速/DVD-R/RW:4倍速/CD:20倍速 |
バッファメモリ | 2MB |
シークタイム | CD-ROM:130ms、DVD-ROM:180ms |
対応OS | Windows Me/2000/XP |
サイズ | 130(W)×157(D)×18.5(H)mm |
重量 | 約305g |
付属ソフト | InterVideo「WinDVD」、ビー・エイチ・エー「B's Recorder GOLD BASIC」「B's CLiP」 |
