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三洋、ユーティリティーロボット“番竜”の新型を独自開発――レンタル事業に本格参入

2004年04月05日 19時16分更新

文● 編集部

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三洋電機(株)は5日、4足歩行型ユーティリティーロボット“番竜”の新型『HRS-Q11』を独自開発し、ロボットのレンタル事業に本格参入すると発表した。『HRS-Q11』は、(株)テムザックと同社が共同開発し、テムザックが限定販売している“番竜”の機能とデザインを変更し、新モデルとして開発した製品。9日にレンタルによる提供を開始する。1日あたりのレンタル料金は、23万9400円(期間1日の場合)、1万8830円(期間30日の場合)。運送費や通信費用は別途必要。同社では、イベント会場での集客や案内などの用途を想定しているという。

『HRS-Q11』
『HRS-Q11』

『HRS-Q11』は、従来モデルに比べ、音声認識/音声合成機能による情報伝達や、ロボットの動作/表情による情報伝達など、メッセージ伝達力を強化したほか、脚部機構を早稲田大学(高西研究室)と共同開発し、リアルタイムOS上で歩行制御(制御周期が従来比2.5倍)を行なうことで、歩行をスムーズにしたのが特徴。本体デザインも、集客/宣伝広告用途を想定したことで、より恐竜らしい“首長竜タイプ”に変更されている。内蔵カメラを頭部に内蔵し、視認性も向上したという。人との位置関係により動作の種類や会話の設定/変更が可能となっており、目や背中に搭載したLEDで表情を表現できるという。接客/挨拶/お楽しみといったモードも搭載しており、クイズや占いなども行なえるようになっている。

また、遠隔操作にも対応しており、携帯電話機(FOMA)のほか、近距離での操作のために無線LAN対応PDA(携帯情報端末)もサポート。PDAの画面をクリックすれば各種操作が可能となっており、携帯電話機と無線LNA対応PDAは製品に付属する。動作モードは“音声対話”“遠隔操作”“留守番”“ペット”の4種類。本体サイズは幅680×奥行き800×高さ940mm、重量は約36kg。電源はニッケル水素電池(20HR-D、7000mAh)で、約2時間の駆動が可能(充電時間は約4.5時間)。センサーは、人感/障害物/音/温度の4種類を搭載する。本体色にはオレンジ(D)とブルー(L)の2種類を用意する。4足による平地歩行と段差乗り越え(最大100mm)が可能。

同製品は、テレビ東京系の子供向けTV番組“おはスタ”(月曜日~金曜日/午前6:45~7:30放送)の新キャラクターとして採用される予定という。

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