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アイコム、IP電話機能対応の無線LANアダプターを発売

2004年04月12日 23時41分更新

文● 編集部 新海宏一郎

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アイコム(株)は12日、IEEE 802.11a/b/g準拠の無線LAN機能とIP電話に対応したビジネス向け無線LANアダプター『SE-50VoIP』を28日に発売すると発表した。価格はオープン。編集部による予想販売価格は3万5000円前後。

『SE-50VoIP』
『SE-50VoIP』

『SE-50VoIP』は、UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)のクライアント機能を搭載したIP電話対応無線LANアダプター。電話機を同機のモジュラージャックに接続し、無線LANとUPnPに対応したブロードバンドルーターおよびメディアコンバーターなどを経由することでIP電話に直接発着信できるのが特徴。なお、同機単体では直接発着信できるIP電話サービスは現在のところなく、同社の無線LAN/IP電話対応ブロードバンドルーター『SR-5200VoIP』を親機に置くことで、フュージョン・コミュニケーションズ(株)の“FUSION IP-Phone(フュージョンアイピーフォン)”と、(株)ケイ・オプティコムの“eo-netフォン”などのIP電話サービスに対応する。

同機の無線LANアダプター(ルーター)機能としては、有線LANポートに接続されたネットワークを無線LAN側にルーティングする“ルータモード”と、同機をHub的な役割で利用する“ブリッジモード”を利用できる。ルータモードでは、有線LAN側のIPアドレスを自動的に設定する“DHCPサーバ”機能などを利用可能。なお、ブリッジモード時に無線LANで接続できるアクセスポイントは同社製品(SR-5200VoIPなど)のみとなり、1つのアクセスポイントに接続できるのは6台まで。

無線LAN機能は、米Atheros Communications社製の無線LANコントローラーチップ『AR5212』と『AR5112』を採用し、IEEE 802.11a/b/g準拠の無線通信に対応する。無線LANのセキュリティー機能は、152bit/128bit/64bit WEPのほか、ハードウェアで暗号化処理を行なうため、通信速度が低下しにくいという米国政府の次世代標準暗号化方式“OCB AES”(128bit)をサポートしている。そのほかの機能としては、使用環境に応じて送信出力を変えることで、データ到達エリアを調節し、ほかの無線LAN機器との干渉を制御できるという“送信出力可変機能”などを搭載する。

『SE-50VoIP』(上)と『SE-50』(下)の背面
『SE-50VoIP』(上)と3月に発表した『SE-50』(下)の背面

インターフェースは、10/100BASE-TX対応のLANポートとモジュラージャック。本体サイズは幅120×奥行き103×高さ29mm、重量は約300g。デュアルバンドダイバーシティーアンテナを搭載する。電源は付属のACアダプター(DC12V出力/消費電流は最大1.0A)を利用する。Windows 98 SE/Me/2000/XP対応の設定ソフトが付属する。

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