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コニカミノルタ、600万画素CCD搭載のコンパクトデジタルカメラ『DiMAGE G600』を4月下旬に発売

2004年03月18日 22時14分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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コニカミノルタ(株)は18日、光学3倍ズームレンズと有効600万画素CCDを搭載したコンパクトデジタルカメラ『DiMAGE(ディマージュ) G600』を4月下旬に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は5~6万円程度と見られる。

『DiMAGE G600』 『DiMAGE G600』の背面
『DiMAGE G600』『DiMAGE G600』の背面

DiMAGE G600は、コニカミノルタ(旧コニカ(株))が2003年6月に発売したコンパクトデジタルカメラ『Digital Revio KD-510Z』の後継機種で、2003年11月に発売した『DiMAGE G400』(光学3倍ズームレンズ&400万画素CCD)の上位モデルにあたる。

本体デザインはDiMAGE G400を継承しているが、レンズ保護と電源スイッチをかねるスライドカバーが、G400では向かって左に移動する(カメラを構えた場合、右手の指先で引く)のに対し、G600はKD-510Zなどと同じく右に移動する(左手の指先で引く)方式になっている。この点について質問したところ、同社開発担当者は、「コニカミノルタには右スライド、左スライドの2種類の筺体があるが、600万画素CCDとそれに対応するレンズ、回路などを収めるためには、従来の筺体をベースにする場合この方式(右に移動)が都合がよかった。筺体をイチから新設計することもできるが、600万画素のコンパクトモデルを求める声が多かったため、少しでも開発・発売の期間を短縮するべく、この筺体を選んだ」と答えた。

『DiMAGE G600』の正面
『DiMAGE G600』の正面。KDシリーズがベースになっているため、レンズ下のLED列(G600では青色)が復活した

撮像素子は1/1.78インチ有効600万(総640万)画素CCD、レンズは6群7枚構成の“GT HEXANON(ジーティーヘキサノン)”で、焦点距離はf=8~24mm(35mmフィルムカメラ換算時:39~117mm相当)。レンズの明るさを示すF値は2.8~4.9。

独自開発の信号処理エンジン“Signal Processing Engine”の採用により、スライドカバーを開いてから、AF&AE(フォーカス調整と露出補正)が完了し撮影開始可能になる“撮影スタンバイ完了”までの時間は約1.3秒(同社調べ)。加えて、撮影結果に被写体の色合いを忠実に再現するという独自の画像処理技術“ハイブリッド・アダプティブ A*IPS(エー・スター・アイ・ピー・エス)”を搭載。これは、AFをマルチのワイド5点測距、AEを測光エリア256分割で、低コントラストなどの悪条件でもより正確な測光を行なう。加えて、オートホワイトバランス(AWB)もエリア256分割で測定するという。この技術はもともと旧コニカで培った技術だが、旧ミノルタの開発陣も映像嗜好や仕上がりの調整に参加しているという。

側面のUSB端子 本体上面のボタン部
側面のUSB端子本体上面のボタン部

シャッター速度は1~1/2000秒(プログラムAE撮影時)、または15~1/1000秒(マニュアル露出時)で、1秒以上の長時間露光ではノイズリダクション機能が自動的に有効になる。ISO感度は50/100/200/400および自動。連写速度は毎秒0.7コマで、バッファーメモリーいっぱいまで撮影可能(枚数は条件によって異なる)。

撮影可能距離は通常撮影でレンズの先端から50cm以上(ワイド端)、または80cm以上(テレ端)。マクロモードでは最短6cmの近接撮影が可能。静止画の記録解像度は最大2816×2112ドットで、記録フォーマットはJPEG形式(DCF 1.0/DPOF Ver.1.1/Exif 2.2準拠)。動画撮影は320×240ドットで毎秒15フレームの音声付き動画を、1回あたり最長30秒記録可能。記録フォーマットはMotionJPEG圧縮のAVI形式となる。

電池室とメモリーカードスロット 背面の操作ボタンと液晶ディスプレー
本体底面にある電池室とメモリーカードスロット背面の操作ボタンと液晶ディスプレー

記録メディアはメモリースティック(メモリースティックPRO対応)とSDメモリーカード(MMC対応のデュアルスロットを装備。本体には16MBのSDメモリーカードが付属する。背面には1.5インチ(約11万7000画素)の低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレーを搭載。再生時には最大14.7倍ズームが可能。

バッテリーは専用リチウムイオン充電池『NP-600』で、撮影可能枚数は液晶ディスプレーオン時に約160コマ、オフでは約420コマ(カメラ映像機器工業会CIPA準拠での測定値)。側面にはUSB端子(最大転送速度12Mbps)を備える。本体サイズと重量は、幅94×奥行き29.5×高さ56mm/約195g(非装備重量)。


なお、2月13日に発表した『DiMAGE Z2』『DiMAGE X21』について、当初は3月下旬と4月発売とアナウンスされていたが、それぞれ3月19日と3月25日に発売日が早められた。

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