オリンパス、新画像処理エンジン“TruePic TURBO”を搭載した610万画素コンパクトカメラ『CAMEDIA X-3』など2機種を発売
2004年03月18日 20時20分更新
オリンパス(株)は18日、ワンランク上の“画質、機能、質感”を目指した高品位コンパクトデジタルカメラとして、新開発の画像処理エンジンTruePic TURBO”を搭載した610万画素デジタルカメラ『CAMEDIA X-3』を4月中旬に発売すると発表した。併せて初心者向けの光学3倍ズームレンズ搭載320万画素デジタルカメラ『CAMEDIA X-350』を同時に発売する。ともに価格はオープン。
『CAMEDIA X-3』 |
『CAMEDIA X-3』は、新画像処理エンジン“TruePic TURBO(トゥルーピックターボ)”によりノイズの低減や記録/再生時間の短縮を図ったほか、外光位相差検出方式とTTLコントラスト方式を併用した高速/高精度のデュアルオートフォーカス(AF)方式によりAF時間を従来機種(X-2)の約半分に短縮するなど、高画質化と高速化を図ったのが特徴。常に被写体にピントを合わせ続ける新開発の“フルタイムAFモード”も追加されている。静止画の露出制御は、プログラムオート(P)/絞り優先オート(A)/シャッター優先オート(S)/マニュアル露出(M)/フルオート(AUTO)を選択でき、シーンプログラム(S-Prg)やMy(マイモード)も利用できる。露出補正は±2EV(1/3EVステップ)。オートブラケットにも対応する。シャッター速度は1/1000秒~1秒(M設定時は8秒)。ISO感度は約64/100/200/400/AUTO。連写は毎秒1.5枚で約5枚まで(HQモード時)。
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レンズは非球面レンズ2枚を含む6群7枚の光学3倍ズーム(焦点距離f=3.8~23.4mm:33mmカメラ換算で38~114mm、F2.8~4.8)を搭載し、最短撮影距離は0.5m。最短4cmの撮影が可能な“スーパーマクロモード”も搭載。CCDは有効610万画素を搭載する。記録メディアはxDピクチャーカード(16~512MB)。静止画は最大2816×2112画素でJPEG(DCF準拠)/TIFF(非圧縮)でExif 2.2、PRINT Image Matching IIに対応する。動画は最大320×240画素(QuickTime Motion JPEG/毎秒15フレーム)で、音声(WAVE)付き動画の撮影も行なえる。
モニター用の液晶ディスプレーには1.8インチ13万4000画素で、屋外の強い光の下でも見やすい“サンシャイン液晶モニタ”を採用し、ファインダーは光学実像式を搭載。撮影機能では、ヒストグラム表示のほか、合成ツーショット、パノラマ合成用撮影(パソコンを利用)、動画のインデックス画像作成なども可能。モードダイヤルは操作しやすいようにカメラ上部に配置し、右手親指で操作できるようにしたという。インターフェースはUSBで、ダイレクトプリントが可能な“PictBridge”規格をサポートする。対応OSはWindows XP/Me/98/2000、Mac OS 9.0~9.1、Mac OS X。
本体外装には、ヘアライン加工を施したアルミニウム素材を採用し、本体サイズは幅99.1×奥行き41.0×高さ56.4mm、重量は198g。電源はリチウムイオン充電池『LI-12B』を利用する。製品パッケージに同梱されるのは、32MBのxDピクチャーカード、パソコン接続ケーブル、AVケーブル、ストラップ、リチウイオン充電池、充電器、ドライバーソフトなどを収録したCD-ROMなど。オプションとして、水深40mまでの撮影が可能な防水プロテクター『PT-024』(2万3000円、5月発売予定)ほかを用意する。
正面 | 背面 | |
『CAMEDIA X-350』 |
『CAMEDIA X-350』は、有効320万画素CCDを搭載したデジタルカメラで、レンズバリアーを開いてシャッターボタンを押せば撮影可能な初心者向けのフルオートとなっているのが特徴。レンズは非球面レンズ3枚を含む3群5枚構成の光学3倍ズーム(焦点距離f=5.8~17.4mm:35mmカメラ換算で35~105mm、F3.1~5.2)で、デジタルズームは3.3倍。最新の画像処理エンジン“TruePic TURBO”を搭載し、最短7cmの撮影が可能なスーパーマクロ機能も利用できる。暗い場所ではISO感度を上げたり、シャッタースピードやフラッシュの発光ポイントの組み合わせを最適化したりすることで手ブレを軽減する“アンチバイブレーションプログラム”を搭載する。シャッタースピードが0.5秒以上の場合は、ノイズを低減するノイズリダクション機能が自動的に働くようになっている。
シャッタースピードは1/1000~1秒(夜景モードでは2秒まで)。連写は毎秒約1.5枚で約10枚まで。モニター用の液晶ディスプレーは1.8インチ約8万5000画素のTFTで、ファインダーは光学実像式を内蔵する。記録メディアはxDピクチャーカード(16M~512MB)を利用する。静止画は最大2048×1536画素(JPEG/DCF準拠/DPOF対応/Exif 2.2/PRINT Image Matching II対応)で、動画は320×240画素/毎秒15フレーム(QuickTime Motion JPEG)、音声はWAVE。
インターフェースはUSBで、対応OSはWindows XP/Me/98/2000、Mac OS 9.0~9.2、Mac OS X。PictBridgeにも対応する。電源はリチウム電池パック(LB-01)/単3形ニッケル水素充電池/単3アルカリ電池などを利用できる。本体のデザインは従来機種の『CAMEDIA X-250』を基調としたもので、約3.5mm薄型化されているという。本体サイズは幅108.0×奥行き36.5×高さ57.5mm、重量は165g。製品パッケージには16MBのxDピクチャーカード、USB接続ケーブル、AVケーブル、ストラップ、ドライバーソフトなどを収録したCD-ROM、単3形アルカリ電池(2本)などが同梱される。