(株)東芝は18日、2003年10月に発売したHDD内蔵ポータブルオーディオプレーヤー『gigabeat(ギガビート) G20』の後継機種として、USB接続のLANアダプターに対応しネットワークドライブとして認識可能な『gigabeat G21』を4月9日に発売すると発表した。価格はオープンプライス。同社ウェブサイトを通じて販売される“インターネット販売モデル(型番:MEG201)”の価格は4万7040円(税込)、無線LANアダプターをセットにした“無線LANアダプタセットモデル(型番:MEG201WL)”は5万2500円(税込)。なお、gigabeat G20は製造完了し、店頭在庫のみとなる。
『gigabeat G21』。左が店頭販売/ウェブ販売モデルの“コスモブラック”、右はウェブ販売モデルのみの“ミストグレーメタリック” |
gigabeat G21は、1.8インチ20GB HDDを内蔵し、内蔵リチウムイオン充電池で11時間連続再生(同社調べ)が可能なポータブルオーディオプレーヤー。これらスペックは従来機種から変更ないが、新たに以下のような変更・機能強化が行なわれた。
- 付属の充電スタンドのUSBポートに有線/無線LANアダプターを接続することで、gigabeat G21の内蔵HDDをネットワークドライブとしてパソコンなどから読み書き可能
- イコライザーの設定数を28種類に増加(従来は4種類)
- ブルーバック液晶ディスプレーのネガポジ反転表示機能を搭載
- リモコン兼用ストラップを同梱
- 筺体色の変更(店頭販売モデルは“コスモブラック”、ウェブ販売モデルは“コスモブラック”と“ミストグレーメタリック”の2色)
- 音楽ファイルの転送・管理ソフトウェア“TOSHIBA Audio Application Ver.3.0(TAA Ver.3.0)”を付属
付属の充電スタンドには、USBホスト対応のUSB 1.1ポートと、パソコン接続用のUSB 2.0ポートが用意されている |
充電スタンドのUSBポートには、新たにUSBホスト機能(USB 1.1相当)を追加し、対応する有線/無線LANアダプター(※1)を接続できるようになった。なお、LANアダプターの設定にはパソコンが必要。ただし、USB 1.1相当での接続となるため、転送速度は最大でも12Mbps(理論値)となる。充電スタンドには、別途パソコンとの接続用にUSB 2.0ポートを用意しており、同社では「初回使用時など、大量の音楽データを転送したい場合にはUSB 2.0でパソコンに直接接続し、楽曲データの追加など少量のデータ転送で済む場合にはネットワーク接続、という具合に使い分けてほしい」(広報担当者)と説明する。ちなみに、ウェブ直販の“無線LANアダプタセットモデル”に付属するのは(株)バッファローの『WLI-USB-KB11』となる。
※1 対応する有線/無線LANアダプター 東芝が動作確認済みの有線LANアダプターはバッファローの『LUA2-TX』、(株)アイ・オー・データ機器の『USB-TE/TX-S』(いずれも10/100BASE-TX対応)、無線LANアダプターはバッファローの『WLI-USB-KB11』、アイ・オー・データ機器の『WN-B11/USBSL』。今後対応機種が増えた場合は、東芝のウェブサイトで順次告知される。本体側面(左)と上面(右)。本体にもUSB 2.0ポートがあり、充電スタンドを利用しなくても直接パソコンに接続できる | 付属のリモコン兼用ネックストラップ。模様のような“>”ボタンで再生や曲選択が可能なほか、ヘッドフォンも接続できる。多少の汗には耐えられる加工が施されているとのこと |
TAA Ver.3.0は、新たにネットワーク経由での楽曲データ転送に対応したほか、パソコンの保存先フォルダーとgigabeat本体を比較して、gigabeatに含まれない楽曲のみを自動的に転送する“同期機能”、gigabeatのHDD内に再生曲順を記録した“ライブラリ”データを自動生成する機能、などが追加された。
主な仕様は、対応オーディオフォーマットはWMA/MP3/WAV、サンプリング周波数は22.05k~48kHz、ビットレートは16k~320kbps。収録時間はビットレート128kbpsの楽曲データで、約332時間。液晶ディスプレーの表示解像度は160×86ドット。
本体サイズと重量は、幅76.5×奥行き89.5×高さ12.7mm/約138g(本体のみ)。TAA Ver.3.0の対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。動作環境は、CPUがPentium II-300MHz(Pentium III-1GHz以上を推奨)、メモリー128MB以上、HDD 100MB以上など。