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アライドテレシス、通信事業者向けの新ブランド“TELESYN”製品の第1弾“TELESYN 7000”シリーズを発表

2004年03月16日 23時02分更新

文● 編集部

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アライドテレシス(株)は16日、通信事業者向けに“TELESYN(テレシン)”ブランドの製品を国内市場に投入すると発表した。DSLサービスの局側の集線装置“DSLAM(DSL Access Multiplexer)”として、Ethernet技術ベースの“TELESYN 7000シリーズ”の受注を同日付けで開始すると発表した。受注生産となる。

『TELESYN 7400』
『TELESYN 7400』

“TELESYN 7000シリーズ”は、ATM(Asynchronous Transfer Mode)ではなく、Ethernetをベースとしたことにより、低価格の機器でネットワークの構築や保守を行えるのが特徴。データ/ビデオ/音声サービス(TriplePlay)の提供を想定して開発したため、動画配信やVoIPなどのアプリケーションレベルでのQoS(Quality of Service)に対応しているという。VLAN(IEEE 802.1q)に対応し、1シャーシで最大4096のVLANを構築でき、スパニングツリープロトコルとラピッドスパニングツリーもサポートする。また、全ポートがオートプロビジョニングに対応しており、ポートごとのしきい値設定によるトラフィック管理も可能。IGMP(Internet Group Management Protocol)のスヌーピングにも対応している(サービスモジュールごとに最大64グループ構築可能)。モジュールはホットスワップに対応する。

モジュールには、“サービスモジュール”“コントロールモジュール”“ネットワークモジュール”の3種類を用意する。“コントロールモジュール”は6.4Gbpsのスイッチング容量を持ち、管理用シリアルポート(RS-232C)とRJ-45インターフェースを搭載する。“サービスモジュール”は、ITU-T G.992.1(G.dmt)AnnexA、G.992.2(G.lite)AnnexA、G.992.5(ADSL2+)AnnexAに対応し、最大リンク速度が上り24Mbps、下り1Mbpsで、16ポートを搭載する。“ネットワークモジュール”は1000BASE-SX/LX(SFP)スロット×1を搭載し、リンクアグリゲーションに対応する。

シャーシには、サービスモジュール用スロット×7(最大112ユーザーを収容)、コントロールモジュール用スロット×1、ネットワークモジュール用スロット×2を搭載する『TELESYN 7400』と、サービスモジュール用スロット×16(最大256ユーザーを収容)、コントロールモジュール用スロット×2(1スロットをサービスモジュール用に利用可能)、ネットワークモジュール用スロット×2を搭載する『TELESYN 7700』の2製品を用意する。TELESYN 7400は動作環境温度が-45度から65度となっているのが特徴。TELESYN 7700は、コントロールモジュールを2枚装着することで冗長運用が可能となっており、ビデオ配信時にアクト系/スタンバイ系が切り替わっても、50ミリ秒以内に切り替わるため、ビデオ画像が乱れることがないという。また、耐障害性では99.999%の可用性(理論値)を持つという。本体サイズは、TELESYN 7400が幅440×奥行き300×高さ130mmで重量が11.1kg(フル実装時)、TELESYN 7700が幅440×奥行き300×高さ400mmで重量が27.2kg(フル実装時)。

同社では、2004年後半には日本市場向けのADSL規格“AnnexC/I”にも対応する予定で、TELESYN 7000シリーズを基に、動画配信サービスを含む“End-to-End”のADSLソリューションを提案していくという。

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