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【特別企画】マイクロソフト、Linuxをターゲットとしたキャンペーンを展開中

2004年03月07日 15時30分更新

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米マイクロソフト社は、1月にLinuxをターゲットとした広告キャンペーンの展開を開始し、“GET THE FACTS ON WINDOWS AND LINUX”と題した専用ウェブサイトの設置を開始した。現在では日本サイトでも同様のページを展開中だ。このページを見ると分かるように、WindowsはLinuxに対してTCOで優位性がある、Webサーバーのベンチマークテストで2種類のLinuxと比較した場合、Windows Serverがより高いスループットを記録したなど、ホワイトペーパーで紹介。UNIXとLinuxの環境をWindows Server 2003へ移行した企業の導入事例も紹介されている。ホワイトペーパーは『エンタープライズコンピューティングにおける Windows 2000とLinuxの比較 ビジネスバリューを複数のワークロード(作業負荷)から検証』(IDC)『Internet Information Services (IIS) 6.0を使用したMicrosoft Windows Server 2003とLinuxとのWeb サーバー性能比較』(VeriTest)の2種類がPDF形式でダウンロード可能となっているが、IDCは28ページ、VeriTestは48ページにおよぶ。また、一方で「ビジネスの意思決定者を対象とした Linux に関するマイクロソフトの展望」 「Windows の見方を変えるとき」(技術分野の意思決定者-TDM を対象とした Linux に関するマイクロソフトの展望)といったワードファイルもダウンロードできる。

「ビジネスの意思決定者を対象とした Linux に関するマイクロソフトの展望」では特定の開発者やベンダーがLinuxに注目する理由を探り、Windowsがすぐれた選択肢であることを解説している。ここではIDCによる調査結果をひきあいに出し、Linuxの低コストを主張するユーザーは機能豊富でないLinuxを使うからこそ長期的なコストが生じるという重要な点を見逃しており、LinuxはWindowsに比べて人件費が3倍かかる点などを紹介。Linux派の企業にはIBMも含まれるが、互換性の解決やアップデートのテスト、デバイスのサポートなど、正式に組織化されていない開発コミュニティーに頼るしかないとしている。IBMの協力は得られても、正式に組織化されていないボランティアの開発者グループに、革新的な技術開発は難しいと結論している。このペーパーは実に28ページにもおよぶ。

月刊アスキーでは昨年の6月号で『マイクロソフトとレッドハットの電子政府戦略』と題した4ページの企画記事を掲載した。約9ヶ月前のものだが、マイクロソフトが指摘するLinuxの管理ツールの欠如、TCOの高さなどにレッドハットが答えている。参考までに次のページからは、その全記事を掲載している。なお、記事はあくまで掲載時点のものであり、現在の状況に必ずしも当てはまるものではないことに留意されたい。

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