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SAS、探索型データ分析ソフトウェア『JMP』の最新版を発表

2004年03月05日 00時00分更新

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SAS Institute Japan(株)(サスインスティチュートジャパン)JMPジャパン事業部は、製品の企画開発、それらに伴う実験、製造工程の改善、品質管理、およびSix Sigmaによる品質向上に活用できる統計解析と実験計画の新たなプラットフォームを追加し、従来の機能に拡張と改善を加えた『JMP 5.1.1J』を17日に出荷すると発表した。

JMP5.1.1Jでは新たな動作環境としてLinuxをサポート。これによりユーザーはニーズに合わせてWindows、Macintosh、Linuxの中からOSを選択することが可能となる。また、日本語と英語の切り替え機能が追加され、操作画面、出力結果、ヘルプおよびドキュメントのすべてを、環境設定により切り替えて利用可能に。ユーザーからの要望が多かったという1つのソフトウェアでのバイリンガルなデータ分析環境を実現している。

この新バージョンでは、JMPが従来提供しているデータ内の関連性を対話的に探索し、視覚化し、理解し、見つけ出すための機能拡張を行なった。JMP 5.1.1Jの新しい分析プラットフォーム(セルプロット、パラレルプロット、曲面プロット、項目分析)では、関係の緊密さなどの多様なデータポイントを比較し、データを視覚化し理解するための多くの方法を提供。グラフによってデータを視覚化する機能は、例えば、製造工程や製品設計に影響を与える可能性のある変数間の関連性を、ユーザーが容易に特定するのに役立つとしている。実験計画の新しい機能であるSpace Filling計画は、JMPの従来の実験計画とカスタム計画を拡張したもの、Space Filling計画は、半導体、航空宇宙、医薬品および化学産業の製造関連部門で実行可能性や採算性調査のために開発されるようなコンピューター・シミュレーション・システムとそのプロセスの動きを理解するのに特に役立つという。Six Sigma関連の機能は、Six Sigmaを実践する人たちが、業務やコスト削減を実行するために、その組織内で素早く状況を分析し協力し合うための能力を増大。計数値Gage R&Rは、品質の低下を予防することを目的に、正確さと整合性を保つために人的検査の結果を分析する。

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