インテル(株)は3日、4way以上のマルチプロセッサープラットフォーム用に設計されたサーバー/ワークステーション向けCPU『インテルXeonプロセッサMP』の動作クロック周波数をアップし、3次キャッシュ容量を増やした新製品を発表した。出荷開始は3月3日。
『インテルXeonプロセッサMP』 |
今回発表された『インテルXeonプロセッサMP』のラインナップは、
- 『インテルXeonプロセッサMP 3GHz/4MバイトL3キャッシュ』(1000個受注時価格:40万6040円)
- 『インテルXeonプロセッサMP 2.70GHz/2MバイトL3キャッシュ』(1000個受注時価格:21万7760円)
- 『インテルXeonプロセッサMP 2.20GHz/2MバイトL3キャッシュ』(1000個受注時価格:12万9440円)
の3製品。従来製品よりクロック周波数が引き上げられたほか、L3キャッシュメモリーが2倍になり、最上位モデルでは4MB、中位/下位モデルでは2MBとなった。これにより、TPC-C、SPECjbb2000、SAP R/3の各ベンチマークテスト結果では、現行製品に比べて最高25%の性能向上が図られているという。なお、2次キャッシュはいずれも512MBで、“ハイパー・スレッディング・テクノロジ”に対応する。また、既存のXeon MPベースのプラットフォームとの互換性を維持し、既存製品のCPUアップグレードも可能だという。
この日行なわれた記者説明会では、新Xeon MPの説明のほか、Xeon MPを搭載可能なサーバーブレードや、Xeon/Xeon MPプラットフォームのソリューション導入事例が紹介された。同社は、IAプラットフォーム機能の主要媒体として、ブレードの一層の推進を進めていくとしており、最高4個のXeon MPを搭載可能なブレードを市場に投入するという。一方、導入事例は、いずれもメインフレームからXeon/Xeon MPベースへの移行を行なった呉羽化学工業(株)と清水建設(株)のもの。メインフレームの管理・運用のコスト、業務システムを自社開発していたことによる開発や保守にかかるコスト、システムの肥大化といった問題点を解決し、保守コスト、開発人員の大幅な削減、システムのスリム化により柔軟な対応が可能な情報システムの導入が実現した、といった事例が紹介された。
呉羽化学工業(株)の導入事例 |
清水建設(株)の導入事例 |